こだわりを語るタイミングって難しい
生きることにこだわりを。魚住惇です。
令和8年度が始まりました。勤務校では4月6日に入学式を終えて、翌日7日には始業式が行われました。ただ魚住はというと、7日には次男の入園式があり、本日8日は長男の小学校入学式が行われるので2日間まるっとお休みです。そうそう、分掌主任なので副担任です。クラスに挨拶に行きたいんですけどね、まだ行けていません。育児優先です。
それともう1つ嬉しい話。今年初めて、初任者研修を担当することになりました。勤務校には新しく採用された情報科の先生が赴任することになり、魚住がその先生の指導を担当します。前任校では教育実習を担当したので、なんだか順調にステップアップしている気分です。ついに僕が、指導する側に回るとはね。
ところがどっこい。勤務校にやってきた初任者の先生は、なんと大学院を出て、しかも既に3年間非常勤講師を経験しているつよつよ先生です。あー、あれー。それ魚住が指導することってあるんだろか?むしろ僕が教えて欲しいくらいだが?
愛知県の県立高校だと、初任者と呼ばれる新規採用の先生は、指導者の授業を週に1コマ見ることになっています。そしてその後で指導者による指導があり、授業のコツなどを伝授します。その逆もあって、指導者が初任者の授業を参観してその後に助言などを行うこともまた、時間割としてスケジュールに組み込まれています。うへぇ、まさか自分がこれをやる側になろうとは。
実はこれまで、自分の人生経験やこだわりなどを人に伝えたり、伝授する機会がある中で、葛藤してきたんですよ。
好きなものがある。好きなことがある。こだわり抜いてきたものがある。時間とお金をかけて、追い求めてきたものがある。努力してきたものがある。これはこうでなくっちゃ。あれはあのままじゃないと。初めてチャレンジすることはひたすら周囲から吸収し、ある程度慣れてきたら自分から試行錯誤してみる。守破離の教えに近いですね。
自分には、新しいことを始めたりする際のプロセスがあります。でもこれはあくまで自分が何か新しいことをやる時のお話です。では新しいことを始める人が近くにいたとしたら、自分はどういう立ち位置で行動するのが良いでしょうか。これが若い頃にはとても難しくて、自分のこだわりに無理やり付き合わされてしまうような方が増えてしまいました。
学校DXの推進にも似ています。学校の運営に関わる大きな変革が、魚住だけのこだわりなのか、それとも全国の学校でそれが当たり前となり、その波が押し寄せてきているのか。当時の管理職の先生方は特に気にされていたのかもしれません。
魚住は今年の6月で40歳になるわけですが、やっとわかりました。自分よりも外側、つまり周囲の人たちは、思った以上に、思い通りにはならないんだと。そもそも「なんで言う通りにならないんだ」とか思うことも、本当は間違いだったんですよね。自身のこだわりを自分の範囲よりも外側に向けてしまう人生は、生きづらい。
ここ最近、初任者の先生と話すときも、自分からはあまりこだわりを語らないように気をつけるようになりました。興味を示してくれたものだけ、質問されたことだけ、ちょっとだけこだわりを披露するようにしています。多分それでも情報量が多いに決まってる。相手の貴重な時間を奪ってはいけない。こだわりを押し付けてはいけない。
こだわりを話すときもね、「だからあなたもこうしなさい」なんてことは言いません。僕が辿り着いたこだわりは、きっと僕自身だけのものですから。この文章を読んでくださっている方にも「言う通りにしなさい」なんてことは思いません。ただ、多くのこだわりの中で少しでも真似してみようとか、自分もちょっとやってみようかなと思ってくれた方がいらっしゃったら、嬉しいなと思います。
初任者の先生「魚住先生、そのキーボードってHHKBですよね」
魚住「ペラペラペラペラ、ペラペラペラペラ?ペラ!ペラペラ!ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ」
今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
ホームラボとして導入しているサーバーまとめ
今回はですね、初任者の先生と「自宅にサーバーって必要ですか?」という話になったので、魚住家で実際に導入しているシステムなどについて、今一度ここでまとめようと思いました。以前から断片的に導入してきたものについて語ってきたと思うのですが、そろそろ全体像を俯瞰して見てみようという試みです。
OPNsense
我が家では家にあるパソコンやスマホをインターネットに接続するのに必要なルーターと呼ばれる機械を、パソコンをサーバーとして使うことで実現しています。中古のパソコンにルーター用のOSをインストールして、ルーターとして働いてもらっているわけですね。一般のご家庭では市販品で十分かもしれませんが、もっと細かく設定したかったり、通信している様子などの記録を保存したい場合は、こうした工夫が必要です。僕の場合は、業務用ルーターを使っていたものの、それでも不満が出てきてしまったのでルーター用OSをインストールしたサーバーを用意しました。
この辺りのことは、少し前にnewsletterで語った内容が参考になると思います。
パソコンをルーターにする試み1 - by 魚住惇 - こだわりらいふ Newsletter
パソコンをルーターにする試み2 - by 魚住惇 - こだわりらいふ Newsletter
パソコンをルーターにする試み3(OPNsenseを家庭用ルーターとして動かすために設定した内容) - by 魚住惇
Docker
一昔前は、WordPressなどのアプリをサーバーで動かそうとしたら、それに必要なアプリやサービスをインストールするという手間がありました。でも今は、誰かが用意してくれたアプリのセットをコマンド1つでインストールできるようになりました。その仕組みの1つでDockerという仕組みがあります。元々はアプリやサービスの開発者達が、特定のバージョンだったり環境だったりを揃えてチームで開発業務を行う際に利用しているものです。主にテスト環境向けですね。でもホームラボにはこれでも十分だなと思ったので、自分が欲しいサービスなどをDockerを使って導入することが増えました。
マイクラのサーバーを建てたいな。そうだ、Dockerで用意しよう。Notionみたいなサービスを、自分の家のサーバーで動かしたいな。そうだDockerで用意しよう。Evernoteがどうだの、Notionがどうだのと、外部のサービスに自分の人生を委ねてしまっていては、いつかサービスが終了してしまったらという不安と共に過ごすことになります。自宅に自分が使いたいサービスが動くサーバーがあれば、少しはこの不安が払拭できるのではないでしょうか。
オープンソースのおかげで豊に学べる - by 魚住惇 - こだわりらいふ Newsletter
NextCloud
皆さんはどこのクラウドストレージサービスをお使いでしょうか。AppleならiCloud、MicrosoftならOneDrive、GoogleならGoogle Driveなどが有名です。ただ自分の場合は、自宅のNASに保存した写真をどうにかしてiPhoneで見たいというこだわりがありました。以前まではこれを全てiCloudで担ってきたわけですが、2TBプランの容量がいっぱいになってしまって、Appleに全てを委ねることに疑念を抱くようになりました。
自分が大切にしているデータ・ファイルは、自分で管理、保管しなければ。
そう思って導入したのが、NextCloudでした。OwnCloudという名前から始まり、オープンソース界隈で発展してきた自分専用クラウドストレージは、まさに自宅にサーバーがある人に打って付けでした。もちろんこれもDockerでさっと導入できました。
Minecraft再燃 - by 魚住惇 - こだわりらいふ Newsletter
Nginx Proxy Manager
Dockerで導入した様々なサービスは、基本的にはIPアドレスでブラウザからアクセスして利用します。でもそれだと、「NextCloudは192.168.0.5だな」とか、「Docmostは192.168.0.5:3000だな」と、全て数字で覚えることになってしまいます。ブックマークすればその負担も少しは軽減できるんですけどね。それでも名前をつけた方が人間に優しい世界になります。
本来、IPアドレスに名前をつけるのはDNSの役割ですが、同じIPアドレスでポート番号ごとに複数のサービスが立ち上がっている場合はリバースプロキシというサーバーが必要です。いくつか選択肢がありますが、Nginx Proxy Managerを導入しました。以前はNginxのリバースプロキシ機能を設定ファイルを書いて運用していたり、Apache2のリバースプロキシを使っていたんですが、Nginx Proxy Managerだとブラウザからアクセスして管理できるので、かなり作業が楽になりました。こちらはProxmoxのコンテナで導入しています。多分Dockerでも入れられると思います。
AdGuard Home
Dockerで入れられる、何か良いサービスはないものか。そう思っていたら、DNSサーバーをDockerで入れられることがわかりました。名前はAdGuard Home。そう、これの本来の目的は、広告ブロックです。スマホの画面に広告が表示されているということは、それもDNSで特定のドメインを名前解決して通信しているはず。だったらその名前解決をしなければいいじゃんというアイデアです。
これがなかなか良くてね。自宅のWi-Fiに接続したスマホでは、ブラウジング中にあまり広告が出てこなくなりました。まぁ広告という仕組みそのもののことを考えるとそれを崩壊させるサービスってそもそもどうなのという気がするわけですが、これを導入することでかなりインターネットが平和になりました。
しかも子供のiPadで夜19時以降はYouTubeへの名前解決をしない。などの設定もできるようになったので、これは自宅に導入することでかなりメリットが多いサービスだなと思ったのでした。
ただ、これもDockerで導入したわけですが、何かの拍子にDockerサーバーが止まってしまったら、我が家のインターネットが死にます。誰もが名前解決できなくなります。これはサーバー運用として結構気を使うようになってしまいました。導入する際は「絶対にこのサーバーを落としてはいけない」という強い覚悟が必要です。
Docmost
家族で情報を共有したい。ScanSnapでスキャンしたファイルなどはNextCloudからみられるとしても、それについてのメモなども一緒に共有したい。Notionは個人利用は無料だけれども、複数人でページを共有しようとなると、途端に上限を超えてしまう。
なのでNotionにそっくりなサービスをDockerで入れました。色々試しましが、このDocmostというサービスが結構良さげでした。データベースの機能こそないものの、Markdownで書いたメモなどを家族で共有するならこれだなと思うようになりました。もう運用して2年ほどになります。結構おすすめでした。
Home Assistant
SwitchBotをはじめ、スマートホームデバイスが増えてきました。Matterという仕組みも導入されて、これからは各社のデバイスが連携を取れるような時代が来ようとしていますが、そもそもそれらのデバイスを操作するためにはメーカーが用意したサーバーを介す必要があります。
それに疑問を抱いた人たちが、自分たちでサーバーを用意して、そこからスマートホームデバイスを操作しよう。そうして生まれたサービスがHome Assistantです。iPhoneアプリもあるし、結構重宝しています。特にオートメーションなどの機能が優秀で、というかなんでもありです。
玄関のロック、電動カーテン、SwitchBotなどがようやく統合的に管理できるようになりました。
いかがでしょうか。自宅にサーバーがあれば、割と豊かに暮らせるようになります。DockerやProxmoxを利用すれば、試したいときにコマンド一発で導入できます。あぁ、こんな自宅ラボを、初任者に早く紹介したい。家が意外と近くてね。車で10分の距離なんですよ。あー早く家に招きたい。
あ、あれ。今回の配信は「語っちゃいけない」っていうのが趣旨でしたっけ。早くサーバーについて聞いてくれないかなぁ。
今回のnewsletterは以上となります。
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