パソコンをルーターにする試み2
生きることにこだわりを。魚住惇です。
2月15日から、スーパー戦隊シリーズの放送が終わり新たなメタルシリーズが始まりました。宇宙刑事ギャバンの新シリーズ、宇宙刑事ギャバンインフィニティです。こうした東映特撮シリーズを見せていると、子どもは変身グッズなどのおもちゃを欲しがるものです。
うちの長男の誕生日は11月で、特撮シリーズの新番組が始まるのが2月。この時期そのものは決まっています。おもちゃは第1話放送開始前後に店頭に並ぶので、11月に買ってあげるとなるとそのおもちゃの賞味期限(番組放送中に楽しめる期間)は3か月ちょっとしかありません。
親としてこれは大問題です。2月から11月まで散々我慢させておいて、買ってあげたら買ってあげたで、年が明けてからすぐ最終回しちゃって、また「次の欲しい」を我慢させることになります。長男本人としても親としても、どちらにも辛い体験です。
買ってあげるからにはせめて、長くそのおもちゃで遊んで欲しい。これが親の願いです。
なので昨年と同じように、長男のこれからの新しい学校生活などを応援する気持ちを込めて、プレゼントとして贈ることにしました。条件ではなくあくまで応援という形なので、親が望んだ成長を遂げなくても取り上げたりはしません。ただ、そのおもちゃで遊んでいるときに、少しでも自分は応援されているんだということを思い出して欲しいだけです。
何かのご褒美として設定した場合、それが達成できなければ受け取ることができません。それに、達成できなかったことそのものがショックで、親の期待に応えられなかったと自分を責めてしまう可能性だってあります。育児というのは、我が子の推し活なわけですから。これからも押し続けられる対象であってほしいのです。
皆さんのご家庭では、子どもに与えるおもちゃや、もう少し年齢が上がったら、スマホでしょうか、その選定や渡すタイミングなどにどんなこだわりをお持ちでしょうか。今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
ProxmoxのVMでルーターをやらせてみる試み
前回の配信をざっくりまとめると、
YAMAHA RTX830という業務用ルーターの性能に不満
10Gルーターの候補が無い&あったとしても高い
候補がないなら、作るか
という流れでした。ルーターの性能に不満があると言ったのは本当に1つだけの不具合が解決できないからでした。LM StudioというローカルLLMのアプリ内で言語モデルをダウンロードした時だけ、ルーティング処理に耐え切れずにネットに繋がらなくなってしまう。言語モデルのダウンロードもそう頻繁にあるわけではありません。でもダウンロードを行うだけで、必ず我が家のネットが死にます。
光コミュファのサポートの方がご提案されたのが、その特定のダウンロードを行う際、光コミュファのONU兼ルーターにそのデバイスを直接有線LANで接続すること。いやまぁ、それはそれで確かに解決はできるし、お金もかからないんだけどさ。僕としてはこういうことにならないために、つまり高負荷の通信にも耐えられるような環境するために業務用ルーターに手を出したわけで。解決できるっちゃできるんですが根本的な解決にはならないと思ったんですよね。
それと、10Gルーターの選択肢の少なさ。今は光回線業者も10G回線を積極的にPRしています。きっとノルマやキャッシュバックなどの様々な思惑が交錯しているんだろうなぁっていうのは察しがつきます。というか引越し業者でさえ、不用品買取の他にもネット回線うちで契約しませんか?とか言ってきますからね。
最近、子どもたちをショッピングモールに連れて行くことが増えたんですが、もう1円スマホだとか光回線だとかウォーターサーバーとかネズミの英語だとか、なんで世の中ってこうも不要なものを押し付けてくるんでしょうね。いや、本当に必要なら買えばいいんですよ。でもネットの広告も一緒で、自分には不要だと思っているものの広告を見ると、結構ストレスが溜まります。
2026年2月時点の僕の感覚では、一般家庭には10G回線は不要です。回線が1Gから10Gに増えたところで、ベストエフォート型である以上はあまり意味がありません。それよりも上限までの速度をちゃんと出してくれたりする方が大切だと思うんですよ。我が家ですらそう思っているのですから、同じ家に5人以上住んでいて、全員が常にオンラインゲームとNetflixとZoomとYoutube生配信などを同時に快適に利用することを目標にしない限り、1G回線で全然大丈夫です。
で、魚住家の場合は、まだ10G回線には切り替えていません。1Gプランとの価格差が毎月700円なので、どうしても回線速度を上げるためには、これを何かで捻出しなければなりません。インターネットというものにすでにお金を払っているのに、どうして追加で費用が発生するのか。妻のゆかさんにご理解いただかなければなりません。
大容量のファイルのダウンロードなら、まぁ最悪待てば良いだけのこと。子どもたちもまだそこまでネット回線を占有するほどに成長していません。まぁ中学生高校生ともなれば、きっとデスクトップPCを組むようになりますから、その時は回線を保証してあげましょう。と現時点では思っています。
だとしても、僕は今回、ルーターを替えるタイミングを迎えました。今使っているルーターがギガビット、つまり1Gまでにしか対応していないのなら、どうせなら10Gルーターに変えてみたい。例え今はその性能が活かせなくても、回線契約を10Gに切り替えた際に、すぐに10G生活を送れるようにはしておきたい。どうせなら、これまでやったことのないことをやってみたい。
これらの要因が重なり合って、「よし、ならLinuxでルーターをやってみるか」という気持ちになりました。
遡ること魚住の大学時代に、ネットワークに詳しい職員さんがおっしゃっていました。
「ルーターってルートを教えてくれるコンピュータなんだから、なんならWindowsXPにだってルーターをやらせられるよ。」
聞かされた当時はピンと来ませんでしたが、Linuxを触るようになってからは、「なるほど、ルーターとて、その役割を与えられたコンピュータに過ぎないのか」と理解できるようになりました。
自分が知っている界隈では当時、BuffaloのNASやルーターにdd-wrtというLinuxベースのルーターソフトウェアを無理やり流し込んで、ルーターとして動くLinuxを稼働させるという遊びが流行っていました。というかBuffaloのルーターが元々dd-wrtベースなので、そもそもの相性が良いんです。法的にどうなのかはさておき、本家に戻すのです。
その頃、fonと呼ばれるWi-Fiルーターが格安で出回っていました。確か当時の価格で2000円とか3000円くらいだったと思います。Wi-Fiルーターを格安で購入できる代わりに、家庭用のネットワークに接続するためのSSIDと、fonユーザーのアカウント認証によって利用することができるSSIDとの電波を両方出すというのが特徴でした。つまりみんながfonを家庭に置くようになれば、fonアカウントを使うことで外のWi-Fiを気軽に使えるようにしようという試みです。
こういったボランティア的な試みと同時に、ネットではこのfonにdd-wrtを入れしまおうという試みも流行っていました。格安で購入できるコンピュータなのだから、好きに制御することに使おうというのです。今でいうラズパイみたいな遊びを当時からやっていました。
あの当時はメインルーターとして使うのではなく、あくまで動作検証用といいますか、ひとまず動かしてみよう、くらいにしか思っていませんでした。でも今回は、ああいうルーターソフトウェアを用いって、何か用意したコンピュータにルーターとして働いてもらうという選択をしてみたいと考えました。既存の10Gルーターの選択肢が少ないというのが大きな理由です。
となればやることは簡単で、10Gルーターとして使うコンピュータの素体を購入してルーター用OSをインストールする。ただこれだけです。ただし今は時期が悪い。コンピュータそのものの値段が上がってしまっている上に、企業のリース品が中古市場に出回る3月〜4月までにはまだまだ時間があります。
そこで、自宅で稼働しているProxmoxにルーター用OSのVMを用意して、そのVMに我が家のルーターを任せてみようと思うようになりました。試すだけならタダですからね。Proxmoxは無料で使える仮想化サーバーのソフトウェアとOSがセットになったもので、これをパソコンにインストールすれば、そのパソコンの性能が許す限り仮想のコンピュータが動くようになります。1台のコンピュータに1つのOSをインストールして使っているのって、家庭用のスマホやパソコン、何かの専用機くらいなもので、サーバーの世界ではその管理の楽さから仮想化が多く用いられています。
ものは試しに、Proxmox内で新しくVMを作り、ルーター用のOSを入れてみようと思いました。これまでは何か新しい環境を用意しようと思ったらVMを作るところから始めていたわけですが、どうやらProxmoxで特定のアプリやサービスを動かすためのVMをお手軽に用意できるスクリプトを配布しているサイトがあるようで、今回はそちらを利用することにしました。
こんな便利なサイトがあるの知らんかった。このサイトには登録されているアプリ用のVMを一発で作るためのスクリプトが多数登録されていて、それをProxmoxのシェルに貼り付けるだけでVMの用意が終わるという仕組みでした。実際に利用しようとすると、サービスやアプリごとに用意されたVMの推奨スペックが記載されているので、自分が用意しているProxmoxサーバーのリソースにそれだけの空きがあるかを確認してスクリプトを走らせます。
ここまで用意が良いと、今後の運用方法についてかなり迷います。これまでは自分でVMを作って、その中で各種設定作業などを行なってきましたから。こうしたスクリプトに頼るとそれらの作業がショートカットできます。でもこのスクリプトに依存してしまうと、今後新しい仮想化サーバーのシステムが登場した際に、そっちへの移行コストが上がるかもしれません。
とはいえ今回はお試しということで実験するわけなので、ひとまずスクリプトを使ってルーター用のOSを入れることにしました。ちなみにルーター用のOSと聞いて、自分は過去の経験からDD-WRTでも入れるんかなぁくらいにしか思ってなかったのですが、どうやらここ最近のルーターOSの旬はOPNsenseと呼ばれるFreeBSD系のOSだそうで、要求スペックはそこそこあるもののユーザーが多いようでした。
ひとまず結果報告から。このnewsletter配信時には割と苦難も乗り越えて、安定稼働しています。ここまでが大変だったんですよ。ルーターと呼ばれるコンピュータが何をしているのかが分かってないと、ただOSをインストールしただけでは何も使えませんからね。次回の配信では、ルーターとして稼働させるために行なった設定などをまとめようと思います。
今回のnewsletterは以上となります。
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