生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
美容院を変えるまでの経緯と考えたこと
これまで通っていた美容院から、他の美容院に移ることになりました。理由は、値上げです。
ゆかさんと結婚して、一緒に暮らすために引っ越してから、美容院も住んでいる場所に近いところを探していました。これがかれこれ5年前の話。
引っ越しをすると、「どこで髪を切ってもらうか」問題が、地味に悩ませてきます。時間が経てば経つほど髪も伸びてくるので、刻一刻と限界が近づいてきます。
それに、理容室にしろ美容院にしろ、スムーズに済ませるためには予約するに越したことはないので、早めに行動する必要があります。
地元に行きつけの場所があり、そこまで毎回移動できるのなら話は別ですが、僕の場合は住んでいる場所から地元まで車で50分ほどかかるので、往復約2時間。時間的にもガソリン代的にも、とても現実的ではありません。
というわけで、今住んでいる場所から通うことができる場所を探すことになりました。
予算と条件
皆さんは、散髪にどれほど予算をかけるでしょうか。頻度とカット代金にもよると思います。
女性なら、数ヶ月に一度で済む場合もあるかもしれませんが、僕は割と髪を短めに整えているので、毎月行きたいところです。できれば毎月ではなくて、3週間周期にしたいとも考えています。
そして、予算にもかかわる話ですが、ここ数年ではこの条件を死守したいと思っています。
Web予約対応
電子マネー対応
一度この条件を味わってしまうと、現金での支払いや電話予約がかったるくて、できません。いちいち電話で予約して、どの日が何時から空いてるだの、その日は空いてないだの、話すなんて本当にコミュニケーションの無駄。煩わしいです。
地元に住んでいた頃は、割と気に入っていたお兄さんに切ってもらっていたので、電話で話すことも楽しみの一つだったんですけどね。もうWeb予約に慣れてしまったら、電話でのコミュニケーションが、少なくとも美容院の予約には無駄だなと思うようになってしまいました。
ただしWeb予約となると、どんなシステムを使っているかが1つ大きなテーマです。美容院の多くは独自のシステムではなく、ホットペッパービューティーを利用しています。リクルート系列です。
月額の利用料金をお店側が支払うことでサイト上のシステムが利用できて、検索にも出てくる。しかもリクルート社に支払うお金の、金額に応じて検索順位が変化するらしいではないですか。
ここにお金を払う分、カット代金などの値段が上がるわけです。
そして次の条件である、電子マネー対応。これももう、僕は現金を持ち歩きたくないので、最低限でもクレジットカード、できればPayPayに対応してくれると、支払いがスムーズです。
美容院に出かける際は、本当に身軽に、持ち物も最小限にして出かけたいんですよ。できればいつものカバンも持っていきたくありません。車で移動するのでナビがわりにiPadは最低限持っていきますが、あとはApple WatchとiPhone、だけにしたいですね。
2023年現在はiPhoneで運転免許証を提示する機能がまだありません。これから先、マイナンバーカードに運転免許証や健康保険証を統合して、さらにそれがスマホからも参照できるようになれば、最高なのにな。なんて思っているんですが、それはまだ先の話。
というわけで、iPad、iPhone、Apple Watch、免許証やクレカを入れたカードケースだけを持って、美容院に向かいたいのが希望というか、条件です。
電子マネーのこの時代に、長財布は持ち歩かなくなりました。
ただしこれも、電子マネーを導入するということは、お店側が電子マネー各社に費用を払ってくれることで実現する仕組みです。PayPayだって、お店側が手数料を支払ってくれるから成り立っているわけです。
現金だけにしているから特価ができるというお店もありますし、便利なものを利用する際はどうしても費用がかかります。
つまり、美容師さんの技術とは別の部分にお金を支払うことになるので、単純に考えて同じ値段でWeb予約やPayPayに対応しているお店と、そうでないお店では、技術料の分が減るわけです。
そこで予算の話になりますが、実家で暮らしていた頃は、カットとシャンプー、髭剃りで3960円でした。理容室だったので、髭剃りがありました。
ひとまず、これが僕の散髪にかけられる費用のラインになりました。4000円よりも高いなら、それは高い。それよりも低いなら安いと感じます。
教員採用試験に合格して、初任校で働くことになってからは、実家からは通えなかったので一人暮らしを始めました。その時も今回みたいに美容院を変えました。
その頃はカットに5000円ほど払っていました。電子マネーには対応してませんでしたが、クレカには対応していたので、いつもクレカ払いでした。
ここは4000円よりも高いので、高いなという自覚がありました。それでも借りていたアパートから外に出て、すぐの交差点の信号を渡ったするのところに店舗があったので、移動の手間も含めるとトントンかなと自分では思っていました。
さて、結婚すると、美容に関わる費用も見直すことになりました。それまで使っていた美容院で販売していたシャンプーも、ドラッグストアで売られている汎用品に変わりました。お金はなくなるのは、使うからです。
当然、カット代金も4000円を目安に探すことになり、結婚式直前にカットしてもらってからは改めて引越し先で探すことになりました。
引越し先での変遷
そういえば、2020年ごろにPodcastで、こんなことについて話しました。
ゆかさんがいつもと違う美容師に対応してもらって会話に苦労した話 #119作成者:さおとめおとらいふ
僕も実際にゆかさんが通っているところに行ってみたりしましたが、あまり馴染めませんでした。
その時対応してくださった美容師さんは、鏡越しに僕の顔を見ることなく、ただただ髪を切ることに集中している様子でした。
値段は、3000円かからないくらい。もちろん電話予約と現金です。当時はまだそこまで僕もWeb予約と電子マネーに固執してなかったので、不便は感じませんでした。
ただ、これまで自分が過ごしてきた美容院とは雰囲気が違って、終わるまでただただスマホを見て過ごしました。
それからホットペッパービューティーを中心に、市内で気軽に行ける範囲の中で、電子マネーに対応している場所を探してみました。
ホットペッパービューティーの中で探すとそこからの予約にも対応しているところが多いので、Web予約可能かどうかを確かめる手間が省けました。
そこで見つけた2件目は、カットが4500円の店でした。雰囲気は良さげ。そして男性客が多い美容院でした。うん、相性も良さそう。カットしてくれる美容師さんとも気軽に話せて、早くに打ち解けることができました。
4500円と割と高めですが、割引券を販売しているというセールスを受けて、まぁそれなら良いかなぁとも思うようになりました。
その割引券というのは、有効期限1年間の1000円オフ券。価格は6000円です。
ん?ということは?僕は毎月必ず行くから、年間12回使います。つまり月額にすると500円。月額500円払うと、1000円オフ。つまり1年間必ず通うなら、毎回500円オフっていうことです。
ややこしいわ。それに、その美容師さんに「これつまり実質500円オフですよね?」って言ってるのに、「いやいや、1000円オフですよ」って言ってくるの。わざとなのか頭が悪いのかいまいちわかりませんでした。
要するに通い続けるなら4000円ってことです。これはこれでアリかなと思いました。
ただ僕が通い始めて1年ほと経ったら、1000円値上がりました。割引券なしだと5500円で、割り引いてやっと5000円です。
でもねぇ、腕は確かなんだよねぇ。けど5000円。高い。
それでも、値上がってからも1年間は、ゆかさんに次の候補を探してもらいつつ、通わせてもらうことができました。
そして3件目。カットが3850円のお店を発見しました。住んでいる場所から結構近い場所にあり、オープンのチラシが郵便受けに入っていて知りました。
ここがね、3850円でありながらWeb予約もできて、しかもPayPayで払うことができる。美容師さんとも気さくに話すことができて、僕としては気に入っていたんですよ。
美容師としての腕というか、僕の髪質に合った髪型にしてくれていたのは、2件目のところだったんですけどね。本音を言うと。
でもそこは値上げしたし、そのクォリティの分、下がった感じがするなという印象でした。それでも、この3件目もそこそこ良い感じの髪型にしてくれたので、悪い気はしませんでした。
そうそう、この3件目が、過去の配信で話題にした、フリーランスの美容師さんの話が出たところです。
美容師もフリーランスの時代へ - by 魚住惇 - こだわりらいふ Newsletter
3件目、まさかの値上げ
お待たせしました。ここからが今回の配信の本題です。
値上がったんですよ。3件目の美容院が。ああ!もう!どうすんのこれから笑
正確に言うと、カット代金の値段が上がったのではなく、これまで髪を切ってくれた人が指名料550円を取るようになりました。
3850円に550円を足したら、4400円です。4000円を超えると、それだけで高いなと感じます。
どういう経緯かは聞いていませんが、8月から値段が上がるという話を少し前から聞きました。8月から指名料がかかるので、7月の間に8月分の予約を早めに済ませました。指名料も予約時に表示されるので、3850円の状態で予約できました。
ちなみに8月に入ってから9月の分を予約しようとした時点で、その美容師さんを選ぼうとしたら指名料550円の表示が出ていました。
予約した8月某日、恐らくこの美容院に通う最後の日。普通に会話を終えて、いつも通り整った髪型に仕上がりました。
あぁ、これでこの美容院ともお別れかぁ。550円の値上げは、高いよなぁ。指名料を取らない美容師さんを指名して予約することも出来なくはないけど、今まで切ってくれた美容師さんへの当てつけに思われるのも、気まずいよなぁ。
そんなことを考えて、会計しようと受付のレジに向かったところ、「では今月から指名料がかかるので、4400円です。」と言われました。
おいおいちょっとまった。予約した時点では指名料はかからなかったぞ。システムに反映されてない頃に予約したんだから、3850円じゃないのかい?
ここまでストレートには言いませんでしたが、ホットペッパービューティーのサイト上では、3850円だった頃に予約したんですがと伝えたところ、「あぁ、先月の間に予約されたんですね。では来月からはかかりますので、よろしくお願いします。」と言われただけで、3850円の支払いで済ますことができました。
心のどこかで、8月だからと指名料も上乗せしてくるんじゃないかと思ったんですよ。でも予約した時はまだ指名料は0円。こういうの、僕は言うタイプです。
でも申し訳ないなとも思いました。たかだか550円のために、そこまで言葉を発するのか。でももう、いいか。ここにはもう来られないんだし。
アプリ開発者にコーヒーを奢る気持ちで120円のアプリを買うのと同じように。他店よりもちょっと高い店では、商品以外のもてなしの部分にお金がかかっていると解釈するのと同じように。
お金を払うことに理由がある。それは僕もわかります。でも払えないものには払えないんです。なんとかお金がかからないように、安く済むようにしないと、他に使えないんです。
取り戻すのに指名料顧客8人分
3850は、550x7です。つまり今回の値上げは、x7をx8にするということです。
さて、そこで僕が美容院を変えることになりました。値上げ後よりも安い場所を探すことにします。
僕は毎月必ず通っていたので、計算しやすい顧客です。毎月3850円。本当はその売り上げが、8月から4400円になるはずだった。そして継続利用してくれる限り、4400円固定で入ってくるはずでした。
その分の見込んでいた売り上げが、その美容院から減るわけです。
これを取り戻すためには、新規のお客さんで、指名料をもらう形でカットをする必要があります。 そもそも僕がその美容院に通うのをやめてしまった時点で、これまで通ってくれた8人から指名料をもらって、やっとトントンです。
もし僕と同じように、「3850円から4400円になるだって?今までありがとう。さようなら。」と考える人が他にもいたら、減った人数x8人が継続利用してくれてプラマイゼロです。
美容室の数はコンビニよりも多いので、当然他に流れることだって考えられます。美容院を経営するにしても諸々値上がってしまい、やりくりに苦労されるかもしれませんが、安いところは安いままだとすると、お客さんが離れる可能性だってあります。
卵やガソリンみたいに、一度にほぼ全ての場所で価格が上がるのとは違うわけです。
僕としても、本当は1カ所に通い続けたいんです。でも、払えないものは払えないんです。
次はどうするのか
実はもう、候補を見つけました。来月の中旬あたりに、一度行ってみようと思うところを見つけました。
そこは、4000円切るくらいの価格で、Web予約にもPayPayにも対応しています。条件としてはピッタリです。
ちなみにですが、これを機会に1000円カットや2000円台で済むような場所も調べました。ああいう場所はそもそも予約することができない&指名もできないところで、その代わりに安さを売りにしている場所だという印象でした。
でもそういうお店、Googleマップのレビューを見てみるとね、ちょっとなぁと思うのです。
全てのレビューがこんな感じではないんですが、ちょっとこれはと目に留まった部分のスクショを繋げました。
もうね、泣きました。こういう場所に、今度から行くかもしれないのかと思うと。涙が出てきました。これが結婚の結果だと言うのか。俺は髪型ガチャを引くために結婚したのか。
この気持ちを、正直に妻のゆかさんに言うしかねぇ。
俺「かくかくしかじかで」
ゆかさん「わかった。じゃあ今度から、私が切ってあげる。」
心優しいゆかさん、暖かい言葉をありがとう。でもあなたが切った、いっちゃんの髪型、今でも覚えとるよ。
そして思い出した。
どうして僕が、いっちゃんの髪を切るようになったのか。
ゆかさんが切ると、こんな髪型になっちゃうからだよおおおおおおおおおお!!!
こんな髪型は、嫌だああああああああああ!!!!
ざっくりぱっつん!あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あああああああぁぁぁぁ
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変えるの嫌ですよね…
私は新しい美容院探して失敗するのがいやで、値上げを受け入れました。でも、値段も気になるので、自分でちょっとカットして頻度落としました。以前より2週間くらい間隔を空ける感じで。