Storm44は、光る
生きることにこだわりを。魚住惇です。
今日は勤務校が出校日でした。 出校日は夏休みの途中に生徒に出校させるために設定した日です。設定する理由はまぁ色々あるんですが、生徒指導的な意味合いが強いです。また出校日が課題の提出日となっている科目もあります。
Storm44は、光る
Storm44にLEDを取り付けてみました。SU120はLEDテープを半田付けするだけでUnderglowLEDが実装できるようになっています。それを利用して、LEDを取り付けてみました。
美しいです。光った瞬間の感動といったら、もう、童心に帰ったようでした。「うわぁぁぁぁぁ、光ったぁぁぁぁ😭」って思わず口から言葉が出ました。 Zincで光るキーボードを体験しているんですけどね。やっぱり自分が作ったキーボードが光るのを目の当たりにすると、込み上げてくるものがあります。
ちなみにそれと一緒に、どうせならと思ってロータリーエンコーダというボリュームつまみをキーボードに取り付けてみました。 SU120はProMicro1個につき2つのロータリーエンコーダが取り付けられます。今回は分割キーボードとして2つのProMicroを使っているので、合計4つ使えます。しかもこのロータリーエンコーダは、グリグリ回すだけではなくて、押すとボタンとしても機能します。 ので、全てをボタンとしてカウントしたら、ロータリーエンコーダ1つで、左回り右回りボタンと3つやれることが増えます。 これが4つあるので、合計12個スイッチが増えたような感覚です。
ただし、そのまま使おうとすると、REMAPから設定が変更できるのはボタン部分のみで、つまみを回して反応する部分はQMK firmwareのソースコード内のボタンの割り当てを自分で書き換えてコンパイルする必要があります。これが非常に手間。 キーの割り当てを変える度にコンパイルしてProMicroに書き込まなければなりません。 VIAやREMAPの手軽さを知ってしまったら、もう手間で手間で仕方ありません。
これをなんとかできないかと思って「REMAP ロータリーエンコーダ」検索してみると、似たような悩みを解決しようとしている方のツイートが出てきました。
このゆかり@eucalyn_さんという方と、REMAPとLunakey miniの作者であるTanaka Yoichiroさんの会話で紹介されていたサイトがあって、そのサイトに書かれた記述を参考にソースコードを書き換えてみました。 これをやると、REMAP上に表示されるキーの使っていない部分に、ロータリーエンコーダのつまみ部分を割り当てることができました。
ただし、恐らくバグなんでしょうけど、LED関連のキーを設定しても反応してくれませんでした。ボリュームの上げ下げならできたんですが、LEDの明るさを調整するキーを割り当てても反応してくれませんでした。 なので今のところは、LEDのオンオフや明るさの調整などをロータリーエンコーダのボタンで行い、つまみ部分は音量の調整やカーソルキーとして割り当てました。 これが結構便利で、動画編集時につまみをいじるとタイムラインが動くんですよ。スクロールバーにマウスポインタを運ばなくても、横スクロールが簡単にできました。あと、次っ次っと、どんどんカーソルキーを押していくような操作をかなり楽にできました。 いまいち何に使って良いか分からないというのが、ロータリーエンコーダに対する率直な感想ですが、実際に使ってみると、「ほうほう、これはこういう時に便利なのか」と納得できました。
ロータリーエンコーダをこういう作業の時に、どう割り当てると便利なのか。その辺りの情報があれば、是非教えてください。
スクールプランニングノート公式ガイドブック2スペシャル対談
スクールプランニングノートという、学校の先生に特化した手帳兼ノートがあります。学事出版より販売中です。
2018年にその公式ガイドブックが出ました。僕はというと、手帳達人の1人として使い方を載せさせていただきました。
スクールプランニングノート公式ガイドブック 単行本(ソフトカバー) – 2018/4/27https://amzn.to/3AQWzSe
そうそう。このガイドブックに載っている魚住の使い方も、デジタルとアナログの上手い使い分けをテーマにした、iPhoneやiPad使いつつ紙の手帳も使うという方法でした。後にこれが『教師のiPad仕事術』につながりました。
あれから3年経ち、スクールプランニングノートも年度が変わるたびに新しいバージョンが発売され、改良され続けてきました。そこで、2021年に今の手帳の使い方をアンケートやアンバサダーの先生の意見を集約して、公式ガイドブック2を出すことになったと聞きました。
今回の対談では、公式ガイドブック1のインタビューにも掲載された峯岸久枝先生とZoomで2時間ほどお話ししました。
峯岸先生は、スクールプランニングノートの超正統派のアンバサダーの先生です。紙の手帳の利点を最大限に活用しておられました。生徒指導での立場あるお方なので、月間や年間で物事を考える必要があり、ほぼ全てのページを使い切っている様子が見られました。僕なんかとは大違いです。 対して僕はというと、マンスリーはほぼ使っていません。使っているのは週間計画表というウィークリーのページのみです。その代わり、Obsidianやカレンダーアプリなどのデジタルツールを併用しています。この超正統派と両方の良いところ取り派の対談が本当に楽しくて、2時間なんてあっという間でした。
まだ詳細は存じていませんが、対談の様子はスクールプランニングノート公式ガイドブック2にて掲載予定です。編集者さんと、内容をまとめるライターさんも一緒に参加したZoomだったので、きっと良い感じにまとまっていると思います。 発売が間近になったら、再度アナウンスします。
iPadがありながら紙の手帳を使う意味
この対談で改めて、「手帳が紙であることの意味」について考えるようになりました。 紙の手帳を使いまくっている超正統派の峯岸先生の使い方から、少なからず刺激を受けました。
iPadで使える公式スタイラスペン「Apple Pencil」が登場してからというもの、デジタルプランナーと称した手帳用PDFや、ノートアプリで実現するデジタルバレットジャーナルが注目されています。
ただし、僕はデジタルプランナーという言葉が、ただの紙の手帳と同じ手書き用レイアウトのPDFに手書きで文字を書きまくっている様子を指しているという認識が広まっていることに、些か違和感を感じています。
改めて思います。僕はスクールプランニングノートは紙派です。
もちろんApple Pencilが登場する前からGoodNotes(当時は3)でスタイラスペンを使っていました。非常勤講師をやりながら塾講師をしていた頃で、塾の教材を全て入れていました。数学の問題などは、スキャンしたPDFに解答を書き込んでいたものです。 あの頃と比べると、確かにApple Pencilは、それまでの他社製スタイラスペンを全て過去のものに変えてしまいました。純正スタイラスペンは強い。
でもね、Apple Pencilが登場する以前も以後も、僕は手帳は紙と決めていました。スクールプランニングノートと出会うまでは、無印のカレンダー付きノートA5サイズを使っていました。iPad miniとほぼ同じ大きさだったので、一緒に持ち歩いていました。
Apple Pencilは確かに素晴らしいスタイラスペンです。iPadで使うスタイラスペンならApple Pencil一択です。今でも愛用しています。 しかしながら、例えApple Pencilが登場したとしても、ピンチインピンチアウトをしないと細かく書けません。一覧性を保ちながら細かく書くという行為は、まだまだ紙の方が勝っています。それに、B5サイズの手帳は見開きでB4サイズに広がります。もうこれだけでiPadのディスプレイの最大サイズを超えます。そしてそれがバッテリーなしで内容を閲覧でき、デジタルデバイス持ち込み不可の現場にも持っていけるのです。
手帳そのものを持ち歩いていれば、さっと取り出してパッと開ける。 最近は新型コロナウイルスの感染拡大も影響し、マスクで過ごすことが日常となりました。iPad ProのFace IDはマスクをつけていると使えません。 紙の手帳ならさっと出してパッと開けるのに対して、iPadだとロックを解除してノートアプリを開いて、スケジュール管理に使っているノートを開いて、目的のページにジャンプしなければなりません。 ここまで手間に差が出ているのです。ましてや学校という環境は、椅子に座っている時間の方が短いのも事実。歩いていたり立っている時間の方が長いのです。その環境では、紙の方が使い勝手が良いのです。
この環境下で、iPadだけに全てを詰め込んで生活することは、とても現実的ではないなと判断しました。ここまで特殊な環境で働いていると、iPad1台で全てこなせるようになりました!みたいなことを語る先生を見ると、逆に不便だろうなと思えてくるほどです。 目の前にPCがあれば、PCを使えば良いんですよ。目の前に紙があるなら、紙を使えば良いんですよ。その中で、iPadでやった方が効率が良いなと思える部分だけ、iPadでやれば良い。それ最早iPadに支配されて使われているだろうっていう人もたまに見かけます。僕はiPadに使われることなく、使い倒しているつもりです。
そうそう、対談を通して考えを深めたり、色々と思うところが出てきました。こうしてiPadや手帳について考えたことは、形にしないと勿体ないなと思っています。 あれから1年経ったことですし、反省点も、次に活かしたい点も、そこそこ溜まってきました。
僕の2021年の夏休みは、自作キーボードの製作で終わりました。厳密に言えば夏休みはまだ2週間弱ありますが、もう少しで現任校も2学期が始まるなっていう心算です。
これを書いている間に、次のやりたいことを見つけました。
今回のnewsletterは以上となります。
「いいね」を押していただけるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。 あぁそれと、ロータリーエンコーダの使い道、是非教えてください。カーソルキーや音量以外に、何に使うと便利なのか、とっても知りたいんです。よろしくお願いします。