生きることにこだわりを。魚住惇です。
新年、明けましておめでとうございます。
この魚住、既に曜日感覚がありません。この文章を書いているのは配信日前日の1月4日です。今日が火曜日で明日が水曜日だ!と4日の朝5時に気づき、慌てて冒頭部分を書いています。
それでは今年も、魚住惇のちょっとしたこだわりにお付き合いください。
newsletterを続けるコツ
2021年3月より始めたこのnewsletterも、毎週水曜日配信を続けながらここまで続けることができました。
毎週毎週書き続けられたのは偏に、読んでくださっている皆様からの応援があったからです。前回にも少し書きましたが、反応をくださることがこのnewsletterの原動力です。皆様のおかげで、2022年もこのnewsletterを続けられそうです。
そこで今回は、どうやってnewsletterを続けることができたのかを書こうと思います。
常にnewsletterのことを考える
反応を楽しみにする
と言っても、考える中で思いついたのはこの2つでした。
至ってシンプルかもしれませんが、僕にとってはこれが全てです。
常にnewsletterのことを考える
まず最初の、「常にnewsletterのことを考える」。これはつい最近できるようになったことです。
2021年3月の、本当に書き始めた頃は良かったんですよ。ネタがあればもう書いておく。書き溜めておくことで、後のnewsletterに使える。そう考えながらMarkdownファイルを増やしました。
ただし、newsletterに時事ネタを入れることが慣例化したことで、古いネタが使いづらくもなりました。
しばらくはギリギリのタイミングでの配信で乗り切ったこともありました。
毎週水曜日の配信なので、
週明けの月曜日になると、「明日が火曜日かぁ。でもまだ今日は月曜日だ。」。
火曜日になると、「やばい。明日だ。」って思うような毎日でした。
僕はどうも締め切りギリギリにならないと行動しない性格のようでして。お尻に火がつかないと、どうもタスクが実行できない性格だなというのが、ここでわかりました。
妻のゆかさんには散々言われました。もう嫌になるくらい。毎週の家族会議で、ほぼ毎週タスク管理の進捗状況を聞かれたタイミングで慌ててタスクを実行していました。
そこで考えました。これはもう、「締め切りに関係なく、書ける時に書ける状態を作っておかないとダメだな。」と。
一番わかりやすいのが、ファイルの用意でした。
現在、Obsidianでこのnewsletterの文章を書いています。ファイル名は「年月日nl.md」としています。このnewsletterだと、ファイル名は「220105nl.md」です。
水曜日になって、その週の分の配信が完了したら、すぐに次週のファイルを作っておく。こうすることで、「あ、これ次のnewsletterに書こうかな。」と思いついた内容を、すぐにファイルに追記できるようになりました。
その場で文章かできなくても、メモ書き程度でも書いておけば、時間が空いた時に文章として加筆できます。 側から見たらちっぽけなライフハックに見えるかもしれませんが、僕にとってはこの行動が大きかったです。
この行動をしておくことで、頭の中が常にnewsletterのことを考えるようになり、「あっ!これ次週のnewsletterに書いたらいいやん!」と思えるような内容を思いつくようになりました。
きっと頭の中で更新内容を常に考えるようになり、無意識下でも、何か書けることはないかと考え続けていたことが、功を奏したと思います。
反応を楽しみにする
前回にも書いていますが、読んでくださっている方からの、直接のコメントをいただけるのが、本当に励みになりました。
僕ってよく、ツイートしたこととか、newsletterに書いたことを、どうもリアルでも話題にしてしまうようで、読んでくださった方に同じ話をしてしまうようです。
これね、mixi時代からあったんですよ。「あぁその話、mixiにも書いていたね」とか。ああ恥ずかしい。
でもそうやって同じ話題を2回目として話してしまった時に、まず相手から「あ、それnewsletterにも書いてたね。」って言ってもらえました。
それが僕にとっては、「しまった!会話のネタが被ってしまった!」という思いもあるんですが、むしろ「newsletterに書いた内容を覚えてもらえてる!嬉しい!」に勝手に脳内変換することができていました。
僕はどうも、どこか楽観的なところがあるようで、「ま、いっか」と考えることがよくあるんですが、この場合もそうやって考えました。だってその方がより深い話に発展するだろうし。
以上2つの理由から、なんとかこのnewsletterの配信を続けることができました。
冒頭で述べたように、リアルな反応だけでなく、お読みいただけるだけでSubstackのTotalViewに反映されますし、メールを開いていただくだけでも数としてカウントされます。
「いいね」も大歓迎です。
僕が行う作業としては、文章を書いて「Publish」ボタンを押すだけですが、実際には読んでくださっている皆さんが、画面の向こう側にいらっしゃいます。
魚住惇という人間が、ちょっとでも面白そうな人物だと思っていただけるように、この文章を書いています。
あ、冒頭の文章と、この文章、矛盾していますね。そこに関しては正月ということでご容赦ください。
大晦日にPythonの教材を作っていた話
Twitterにもつぶやいていましたが、2021年12月31日は、教材を作っていました。 特にこの日に、これをやらなければ!と追われながら作っていたわけではありません。 強いて言えば、3学期の授業の準備を早めにやらなきゃなぁと思っていたくらいです。
大晦日の日に魚住惇が何をしていたのか、ちょっとだけ話します。
一言で言うと、Pythonというプログラミング言語の教材を作っていました。
こんな感じにね。上の画像はPythonのPrint関数の解説ページです。専門家の方が見たら、「まだまだあれが足りん、これも書いてない」と思うかもしれませんが、僕なりに書いてみました。Scrapbox上で書いているので、加筆修正もすぐできます。
なぜPythonの教材を書いているのか。この理由を話すには、現任校に赴任した当初のことを話す必要があります。ちょっと長めにはなりますが、書こうと思います。
勤務校では、毎年3学期にプログラミングの演習を実施しています。これまでの使用言語はScratchでした。
今の勤務校に赴任したのは2018年4月です。その高校での情報の科目は「社会と情報」でした。前任校では「情報の科学」の授業をやっていたので、温度差を感じました。
もうちょっと詳しく書きますね。 令和3年度までの教科「情報」は、必履修科目で「社会と情報」か「情報の科学」のどちらかを教員が選択して授業を実施します。
正直なところ、どちらを選んだとしても教員によって授業内容はさまざまなので、ぶっちゃけて言えば大差ありません。 一番大きなポイントはプログラミングの内容が含まれているのが「情報の科学」で、「社会と情報」では触れられていないところです。
僕の知り合いの情報の先生の何人もが、「社会と情報」の授業でプログラミングの内容を実施していらっしゃいます。プログラミングの授業を行うかどうかは、科目名に限らず、その情報教員に委ねられます。
実際僕も非常勤講師として働いていた前々任校では「社会と情報」を教えていました。プログラミングは趣味でやっていたんですが、教えたことはありませんでした。
そんな時、教員採用試験に合格して前任校に赴任した時に「情報の科学」の洗礼を受けて、プログラミング教育に目覚めたという過去があります。
で、現任校に赴任した際に、自分が教える教科が「社会と情報」だったことと、副教材としてExcelの本を生徒に買わせていた事にびっくりしたんですよ。
「え、どゆこと。この学校の情報の授業ではExcelの使い方を、副教材を買ってまでやってるんか」と。
Excelを使うことそのものは悪いわけではありませんが、情報という教科を真剣に教えるとなると、僕の中ではそこまで優先度は高くありません。使えるに越したことはありませんが、もっと教えなければならないことがあるというのが実情です。
というわけで、前任校との差があまりにもあったことと、僕が考える情報科教育とはかけ離れていたので、赴任して最初にやったのが、「改革」だったわけです。
赴任した時の科目はすぐには変えられなかったので、教科主任者会議で、来年度の「社会と情報」から「情報の科学」に変更することを承認してもらいました。
その頃から「情報Ⅰ」ではプログラミングが必須となるという情報は得ていたので、「情報Ⅰ」を見据えた変更として進言しました。
次に、副教材。Excelの本をやめました。代わりに情報モラルの冊子を購入させました。
この時に決めたプログラミング言語が、Scratchでした。このビジュアルプログラミング言語なら、そこまで迷うことなく、きっと使えるだろう。その時はそう判断しました。
ところが2020年の入学生、今の2年生が1年生だった頃にScratchでプログラミングの授業を実施した結果、「あ、これ小学校の頃やったことある」とか「中学校の技術で使った」という声が多数出ました。 時代の変化を感じた言葉でした。
そうか、Scratchで誤魔化さなくても、もうプログラミングそのものはどこかで体験してきた生徒が入学する時代になったのか。
僕自身もScratchに固執する理由がそこまでなかったので、じゃあ思い切ってテキストでコーディングする言語に変えてみようかなと考えるようになりました。
これに加えて、僕が過去に作成した期末考査が生徒間で出回っているという噂も耳にしたので、Scratchのブロックで出題したプログラミングの問題も過去のものにしてやろうとも思ったのです。
さて、僕は『教師のiPad仕事術』の中でも、Scrapboxで教材を作成して、それを公開しようと書いてきました。
これが、たった一言「よし、今年度は言語を変えよう」によって、ほぼ作り直す必要が出てきました。
僕がこれまでせっせと作ってきた、Scratchのプログラムのスクショも全てPythonに置き換えて、文章も加筆修正します。
とまぁ、大変そうに語っていますが、ちょっと心の中で楽しいなとも思っています。
本来ならばこの作業は令和4年度の3学期に行うべきことです。それを今から準備できるということは、これは新しい挑戦であるとともに、令和4年度には更に新しいことを始められる余裕を持てることにもつながるわけです。
そう考えると、例え今年度までがこれまで通りの「情報の科学」の授業を実施することが許されていようと、来年度から始まる「情報Ⅰ」の予習をやれる時にやっておいた方が来年度のためにもなるなとも思ったのでした。
さてそうなると、問題は、Pythonの実行環境です。PCだったらAnacondaがありますし、iOS/iPadOSではPythonista3があります。Androidは確か無料のIDEがあったはず。ここで問題なのはiOS/iPadOSです。Pythonista3はアプリとしては超優秀ですが学生には高すぎます。そして、他のアプリを探してみましたが、無料アプリなのにPythonのコードを実行しようとすると内部課金を求めてくるアプリが多くてげんなりしています。
これはひょっとして、Pythonのコードが実行できるWebサイトを、自前で用意しないとあかんのか・・・?とも考えています。 正月のうちに、間に合うんかいな。
だらだらと書いてしまいましたが、こんなことを考えながら、大晦日はずっとPythonの教材を書いていました。
今年も、よろしくお願いします。
来週には、高校生から始めるタスク管理4と、Pythonの実行環境についての話が書けたら良いなと思っています。
今回のnewsletterは以上となります。 「いいね」を押していただけるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想、Pythonの手軽な実行環境でおすすめがありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。
ホント凄いですね。陰ながら(≒表立ってます?)応援しています。