こだわりらいふnewsletterの登録者数が100人を超えました
生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
令和5年度愛知県教員採用試験の一次試験の結果が発表された
令和5年度愛知県教員採用試験の、一次試験の結果が発表されました。毎年の傾向として、一次試験で合格した人が二次試験を受験し、二次試験の受験者のうち半数が合格しています。 つまり、一次試験の合格者数が発表された時点で、その年の採用者数が予想できるわけです。
今回の採用試験では、一次試験の高校・情報の合格者数は24人でした。二次試験ではここから半分に絞り、来年度新規作用されるのは12人であることが予測できます。
昨年度は10人採用されたので、今年度は2人増やしたことになります。情報科教員採用数の増加は、愛知県教育委員会の情報科教育への本気度が伺えます。喜ばしい限りです。
2022年現在は70名ほどまで愛知県の情報科教員の数が増えました。僕が教員採用試験に合格した頃はまだ50人ほとでした。来年度には80人を超えることになりそうです。
しっかし、ちょっと小言をこの場で言わせていただくと、数ヶ月前に担当した教育実習生からの連絡がありません。一言、連絡をしてくれると嬉しいのになぁ。
いかんいかん。ひょっとしたら、二次試験に合格し、晴れて正式に採用されることになったら報告してくれるかもしれませんね。それまでこの思いは、あたためておくことにしましょう。
ちなみにですが、来年度も情報科の教員志望の学生さんを教育実習生として迎え入れることが既に決まっています。情報科の教員を志望している学生が、愛知県の県立高校で教育実習を受ける際にも、この愛知県の情報科教員不足問題というのが影響します。実習生が母校の高校に教育実習の希望を申し込んでも、担当教員がいないと断られてしまうのです。そのしわ寄せが、魚住をはじめとする情報科採用の先生がいる勤務校にきているわけです。
でもね、僕は今年度初めて教育実習を担当してみて、結構なやりがいを感じました。未来の教員を育成することに携わるって、現場で高校生を教育していくのとは、また違った楽しさがあるんですよ。6月は、そういう意味では楽しかったなぁ。
毎年のように魚住のところに教育実習生がやってきて、教員採用試験を受けてくれて、第二の教え子とも呼べる存在が愛知県の高校で働いてくれる。ひょっとしたらそんな未来が実現するのかもしれません。来年も楽しみです。
今回書いている本は、つらい
最近書いている本は、学校DXについての本です。 DXとはデジタルトランスフォーメーションの略で、数年前から一般企業にといても進めなければなないこととして認識されつつあり、書籍も多く出版されています。
デジタル化との違いは、デジタル化するだけではなくて、デジタル化した後にもたらされる新たな価値というのがポイントだという話をよく目にします。
価値観なども一緒にアップデートするところまで実現できて、ようやくDXが進んだと言えるようです。
今書いているのは、僕が今働いている勤務校で、如何にDXが進んだのかというお話がベースとなっている本です。 これがね、なかなか書いていて心にくるんですよ。
あ、既にこの魚住のnewsletterをお読みいただいている方や、『教師のiPad仕事術』をお買い求めいただいた方には伝わっていることかもしれませんが、テクニックベースの本にはしないつもりです。
内容を一言で書くと「苦労話」です。魚住が勤務校でDXを進めるにあたって、苦労したポイントと、どうやってDXを実現したのかを書いています。
これが、これがね、書いていて本当に辛いんですよ。文章が思いつかないとか、書けないとか、そういう話ではないんです。内容が辛すぎて。 『教師のiPad仕事術』でも、例えば全職員分印刷した紙を一人ひとりの机上に配る意味に僕が納得できなかった話を書きましたが、そういう紙中心のマインドセットに、如何に変革を促したかをまとめています。
これに近いものの例えを上げるなら、機動戦士ガンダム00のソレスタルビーイングや、機動戦士ガンダムアムロやシャアに近いものがあります。人類に変革を促しつつ、世界から憎まれていった存在です。あの武装組織と違うのは、人類に変化っくを促さなければならないのに、決して憎まれてはいけないところでしょうか。
そして、シャアのように中二病でふてくされて、アクシズを落とすのもだめなんです。そういう意味で言えばかつての僕の立場は、ファーストガンダムの一年戦争が終結した後からZガンダムに至るまでのアムロに近いのかも。ニュータイプとして恐れられたアムロは一年戦争の後、事実上の軟禁生活を送っていましたから、自由に行動することができなかったそうです。軍の指導官として働いていたそうですから、その間はアムロがモビルスーツに搭乗し、アニメに出てくるように人類の歴史の為に動いたことがなかったわけです。
上からの命令にだけ働かされ、監視のもとで働く。労働として考えるならそれが当たり前なんでしょうが、上層部が考えていることと、現場の指揮官が考えていることに乖離があり、それに気づいた下っ端が板挟みになる。かつての僕はそんな生活を送っていました。
教師として働いて、一定の給料ももらえて妻子にも恵まれた生活を送っていたものの、職場ではあまり良い思いをしていませんでした。それがどれほどの苦しみだったのかを1冊にまとめているところです。
そしてNotePlan3を使ってデイリーノートを使い始めたのが2020年11月で、それ以降は当時の記録が面白いほど鮮明に残っているのです。今回書いている原稿は、当時のデイリーログを振り返り、どうやって学校の中の雰囲気を変えたのかという視点から見たものです。
だから、見ていて本当に辛いんですよ。
あ、ちなみに、その頃もよく考えをまとめていた手書きのノートも振り返ってみたんですが、DXに関してはあまり参考になりませんでした。newsletterの準備とか、どうやって今後生きていこうとか、そういう自分の将来について哲学していた内容がほとんどでした。
どこにも記録が残っていない、空白の時間が存在してしまっていたのも、この頃の特徴です。手記が残っていないっていうのは、振り返るときに困るものなんですね。よく周りからは、1日に生活するだけで精一杯になってしまって記録なんていちいち残していられないとか、自分の人生の記録なんて残す意味を感じられないとか、色々言われますけど、その記録を残す意味なんて、残している瞬間はわかんないですよね。
僕は今、毎日の記録を振り返るようになって、例えその行動に人生の時間の何割かが割かれようとも、自分の未来に対して効果がある。そう実感しているので、記録を取りながら生活する習慣が身に付きました。
話しを戻すと、2020年からの魚住にとっての暗黒の時代、あの頃の職場での出来事を振り返ると、泣きそうになるくらい今でも辛いんですよ。先日原稿を書き始めたとき、耐えきれなくてお酒に走りました。過去を振り返ると、いろいろと思うところが出てくるものです。
それでも、その暗黒の時代をこうして書籍として残すことで、少なくとも僕の中では供養することになるのかな?2年前の出来事が、意味のあるものになるのかなと、そう信じて書いています。
以前書いていた書ける書けないについては、佐々木さんとの対談で「タスクは実行するしかないんですよ。」というお話もいただいたし、不満なんかをうだうだ言ったとしても、やるしかないんだなってことは十分理解しました。
書きますよ。これからも。僕は自分の考えや経験が世に出ることで、1人でも多くの先生方のためになると信じて、今日も文章を書いています。
こだわりらいふnewsletterの登録者数が100人を超えました
大変ありがたいことに、このこだわりらいふnewsletterの登録者数が3桁となりました。この文章をお読みくださっている全ての方に、感謝申し上げたいと思います。
未だにね、配信日の前日の火曜日なんかは、夜中まで起きていて書くことが多いです。夜中のテンションだと、割と面白い文章が書けるんですよ。いけないいけないと思いながらも、話題がないとついついぎりぎりになってしまいます。
でも不思議なことに、ぎりぎりになって焦っていると、「あ、あの話を書こうかな。よし、これでなんとかなるわ。」なんてことを思いついたりします。
漫画『鈴木先生』では、こうした緊張感から来る焦りのことを、「心の汗」と表現していました。まさに心の汗をダラダラ書いた状態にまで自分を追い込むと、解決策が出てくるような気がします。
僕にとってそれが、時間ギリギリとなり追い詰められた状態でした。多分これ、明日提出の宿題を大慌てでやっている感じに近いんだと思います。36歳になっても、まだまだ宿題に追われている毎日を過ごしている感覚です。
それと、ブログ以外にも文章を書くメディアを持つということが、自分にとって相性が良かったんだと思っています。元々は僕のブログはWordPressを動かしたくて始めたっていうのが最初のきっかけですが、いつしか自分の行動記録となり、買ったものの記録となり、アルファブロガーという言葉が話題となった頃からアフィリエイトの恩恵も受けるようになりました。
正直な話、同じようにレビューを書くのなら、合法的にご厚意に甘えたいわけですよ。
となるとどうしても、ブログは情報発信の場でありながら、あまり本音を書けないような、どうしてもその商品やアプリなどをPRする目的のような文体になってしまいました。
そこから切り離して、好き勝手に自分が思ったこと考えたことを発信しても良い場。それが僕にとってのnewsletterの位置付けです。完全な趣味の世界で自分の思考を表現しています。
だからか、さっきはぎりぎりになっていると言ってはみたものの、書いているときは楽しいんですよ。キーボードに手を置いて、その時に自分が思ったことをただただタイピングしているだけに近い感覚で書いていますから。
それを毎週100人の方に読んでいただけるのが、本当に嬉しく思います。ブログよりも素の状態で書いているので、逆にそれが良かったのかも?と思っています。
だからね、最近僕から誰かに何か話していると、「その話、今朝のnewsletterで読んだよ。」って言われることもあるんですよ。話す話題が少ないと陥るあるある現象です。
それでも、少し前に話たウィークリーノートを書く習慣が身について、人生の解像度が上がったと実感できるようになったのも、「どうにかしてnewsletterに書く内容を1週間以内にインプットしないと!」みたいに考えながら生活するようになったからでした。
形としては、ブログ記事や本の原稿の執筆などが自分の成果物としてのゴールに近いものがありますが、そういった文章を書くための予行演習というか、文章を書く練習の場が、僕にとってはこのnewsletterです。
頭の中のどこかで、「原稿を書かなきゃ」って思いながら生活を送る。インターネットがなかったら、僕はそんなことを考えながら生活するなんてことは実現しませんでした。SNSやブログ、書籍などから魚住惇に興味を持っていただき、毎週の配信を楽しみにしてくださっている方が1年半でここまで増えるとは思ってもみませんでした。
newsletterは、今となっては僕の生活の一部です。今週もお読みいただき、ありがとうございました。
今回のnewsletterは以上となります。 「いいね」を押していただけるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。