生きることにこだわりを。魚住惇です。
今週もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
## 新学習指導要領での観点別評価
勤務校では6月下旬に1学期の期末考査が行われました。7月に入り通常授業に戻ったところで、返却が始まっています。子どもたちはこの時期、自分が取った点数が赤点に該当するかどうかを気にしながら生活しています。
さて、ここからが本題ですが、学校の成績って、どうやって決まるんでしょう。
これ、学校で働いたことが無い人にとっては仕組みがわからず、ブラックボックス状態になっているかもしれません。
具体的な数字などは機密にあたるので、これまで行わてきた従来の考え方と、新学習指導要領にちなんだ新しい考え方の両方に触れたいと思います。
これまでの従来の考え方では、定期考査と平常点の2つに分かれていました。定期考査は中間考査や期末考査という名前のテストの点数です。平常点は授業で課された課題や態度などが点数化されたものです。それらの合計点数を元に成績処理が行われます。
ここ数年でこの仕組みが見直されつつあります。
まず、これまでの平常点としての点数で、何を点数化するのか問題というのがあります。例えば、僕が担当している「情報の科学」では、購入してもらった教材の中に、教科書・問題集・副教材があります。多くの先生方は、この中の「問題集」の提出状況や授業中に課した課題の状況で平常点を算出します。
学校での成績、つまり子どもたちの能力を数値化して評価する際、学校の先生たちは、「評価の観点」というのを頼りにします。
これまでの学習指導要領での評価の観点は、次の通りでした。
関心・意欲・態度
思考・判断・表現
技能
知識・理解
これら4つの観点が数値化できるような課題を生徒に出します。例を出すと、授業中に挙手をした回数を数えている先生は、「関心・意欲・態度」を見ています。定期考査では残りの「思考・判断・表現」、「技能」、「知識・理解」などを確認しているわけです。
本来ならば、観点を重要視しつつ課題を課したり授業を組み立てるのが理想です。ですが、これまでどの観点をどの程度生徒に課すのかが、先生方の主観で決められていたことも多々ありました。
これが、新しい学習指導要領では、それぞれの教科で教える内容で、どの観点を評価すべきかまで記載されるようになりました。
更に、これまで4つだった観点が、3つに集約されました。
知識・技能
思考・判断・表現
主体的に学習に取り組む態度
となりました。一昨年あたりから、この3観点において、どうやって成績処理を行なっていくべきかという研修会が盛んに行われ、教員に向けて周知されてきました。
GIGAスクール構想でタブレットを活用するのは素晴らしいこと、でもどうやって評価をしたら良いのかを考えて授業を行いましょうっていうことです。
ちなみに僕は昨年度から、定期考査時のノート提出をやめました。職員室でノートを点検するとなると、物理的に邪魔でしかも点検の効率が悪いのが難点でした。
しかも必死こいてノートの内容を点数化しても、定期考査の点数と平常点の点数の比重を考えると、割りに合わないからです。
なぜ彼らがテスト勉強した証として、問題集を解いた様子を評価しなければならないのか。と、これまでの成績の付け方に疑問を持ったのです。
問題集を提出させるとなると、真面目に解いた子もいれば、答えを写しただけの子もいます。全てを写さず所々間違えた風にして提出してくる子もいます。答えを赤い下敷きで隠すために、最初から全てオレンジ色のペンで書く子もいます。
これを同じ観点で評価できるとは思えませんでした。
テストのために勉強したのならば、それはテストの点数で評価するべきです。それ以外の点数は、授業中に課した課題でつけたら良いじゃないかと考えるのが合理的だと思ったのです。
まだ僕の周りには、ノートを点検している先生が非常に多くいらっしゃるので、あまり大きな声では言えませんけどね。
「決められた範囲の問題を解いたかどうか」をノート点検で確認する。そして、ノートを提出できたかどうかで判断する。これは会社に入った時に、言われたことを期限までにこなすことになるから、その練習だよ。
って考える先生が未だに多いのが現状です。
これからは、どの観点で評価するために、その課題を課すのか。という、そもそもその課題を課している目的は何なのかを考えながら、生徒を評価する際の観点を見直していく必要があるわけです。
ちなみに、評価についての概要は、独立行政法人教職員支援機構が用意したPDFに分かりやすくまとめられています。
是非参考になさってください。
https://www.nits.go.jp/materials/youryou/files/034_001.pdf
## Magic Keyboardの左下のキーの扱い
先日、iPadのMagic Keyboardの設定を少し見直しました。僕なりにキーを入れ替えたりしたので、良かったら参考にしてください。
まず、iPadはMacと同じようにCtrl + Space で言語切り替えができるわけですが、このショートカットキーで切り替えると、絵文字が切り替え候補に入ってしまいます。これでは、入力途中に絵文字を使いたくない場面であっても、不意に絵文字に切り替わってしまう場合が出てきてしまいます。
これを回避するためにやった設定が、「Caps Lockを使用して言語を切り替え」をONにすることです。設定後にCaps Lockを押すと、切り替え候補に絵文字が出てきません。日本語と英語だけが候補に出てきます。頻繁に切り替えることが起こるような文章、例えばApple製品の名前や英単語などを文章中に入れる際に余計なストレスがかからなくなります。
それと、HHKBと同じように操作したいので、「A」の左側にあるキーをCtrlにしました。この設定をすることで、ライブ変換中に一発で平仮名やカタカナに変換する操作を左小指でCtrlを押しながら、右手の「J」「K」「L」「:」などで一発で変換できるようになります。
更に、「🌐を押して絵文字を表示」をONにしておけば、一発で絵文字を表示することもできます。これは絵文字を挿入したいと思った時に便利なので愛用しています。ただし、「🌐」はそもそもMagic Keyboardで一番左下に位置しているので、目視せずに押すことができる便利な場所を陣取っているわけです。逆に「A」の左のキーの代わりに、「🌐」の隣にあるCtrlにCaps Lockを割り当てたんですが、これだと言語を切り替える際に左手の小指で「🌐」を回避しながらCtrlを押さなければ鳴らないので面倒でした。
こうした理由から、「🌐」にCaps Lockを割り当てて、Ctrlに「🌐」を割り当ててみました。絵文字を使うときに一瞬Ctrlの位置を見てから押していますが、「絵文字の時くらいは手元を見ても良いかな」と割り切って使っています。
こうして、Magic Keyboardを使う上での日本語入力が割と快適になりました。残す不満は「ー」が小さいっていうところですが、まぁここは11インチを使っている弊害なので今のところは仕方ないと考えます。12.9インチは重いんじゃ。
今回のnewsletterは以上となります。
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