iCloudを2年間だけ使う運用構想
生きることにこだわりを。魚住惇です。新年あけましておめでとうございます。さ、こだわりには年末も正月もありません。今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。 やっとね、写真の管理運用方法がまとまってきたので、今回からは少しずつ話そうと思います。そう、以前からずっと語ってきた、iCloudの移行先についてです。
iCloud2年運用構想
まず結論から言うと、iCloudは解約しないことにしました。移行先は?なんていう言い方をすると解約をするのかと思わせてしまったかもしれません。iPhoneとMacを愛用している以上、iCloudフォトというのはかなり便利だなと思っています。それに加えて共有アルバムはやっぱり家族や親戚と写真を共有するのが本当に手軽で。必要なアプリはiPhoneの写真アプリというのは負担が少ないんですよ。孫のかわいい顔を配信するプラットフォームとしてこれだけ便利なものは他にありません。
というわけで、iCloudを解約するのではなくて、料金を下げる戦法を考えました。ただこれはまだまだ実運用には至らず、実際に運用してみて料金を下げることが可能かどうかを今後検証する予定です。その前提でお聞きください。
iCloudの2TBの容量を写真が圧迫している。これが大きな問題でした。ということは逆に言えば、容量が縮小できればOKということです。で、iCloudに写真を全てアップするメリットというのが、端末間での同期でした。あとはデータの保存性でしょうか。溜まりに溜まった、2014年頃からの写真。そして妻のゆかさん、かわいい息子たちとの思い出の数々。これらの写真を全てiCloudに保存していたから、容量を圧迫させてしまったのです。
でね、以前も書きましたが、妻と結婚前提でお付き合いしていた頃のツーショットなんかも腐るほどあるわけですよ。今ではゆかさんには内緒で息子たちに見せる、秘蔵の写真みたいな扱いです。そしてふと考えたわけです。これらの思い出の写真を、常にiPhoneで見られるようにすることは必要なんだろうかと。
つまりね、iCloudにお金を払っている→いつでも思い出の写真を見返せる→iPhoneからもMacからも。ということにお金をずっと払ってきたということに、やっと気づいたわけですよ。付き合ったころの写真や、ゆかさんが息子たちを出産してくれたときの動画とかを、常にiPhoneから再生できるようにしていたわけです。ここに毎月毎月サブスク料金を払っていました。本当に必要な出費だったんだろうかと。今になって気づきました。
思い出の写真を、いつでも見返せる状態にすることは必要なんだろうか。それも最高級のAppleで。もし同じことができるなら、他のサービスでも良いんじゃないか。そうしたらもっと安上がりのはずだ。これがいわゆるNASを購入するためのきっかけとなりました。ただそれはそれ、これはこれとして、iCloudはiCloudでいくらか払って、最低限は使いやすくしたい。ここも両立したいと考えました。
というわけで今回から実践しようと考えたのが、iCloudに残しておく写真を限定的にしようということでした。iCloudの中身は、今年を含む2年間分のみにしたいと思います。ちょうど本日から2025年なので、iPhoneでいつでも見られるようにするのは2025年・2024年の分にして、それ以前の写真は一旦ライブラリから切り離します。これまで1つのライブラリに過去のすべての写真をインポートし続けてきました。その環境にもメスを入れました。
じゃあ2023年以前の写真はどうするのか。見られないままなのか。いや、そうではありません。2023年以前の写真は基本的には1年間分だけでまとめて、それらをNASに保存します。あ、イメージ図には2021年がありませんが、特に意味はありません。2021を書き忘れただけです。
この2017や2018というのが、Macの写真アプリで扱う.photolibraryファイルです。PowerPhotosというApple純正写真アプリを補強するツールを買ってみました。このアプリの凄いのは、写真のライブラリを複数管理できることです。PowerPhotoに登録した写真ライブラリが複数あれば、好きな方のライブラリを引数にして写真アプリを起動することができます。
しかもライブラリ間での写真のやりとりが、ドラッグ&ドロップでできちゃうというスグレモノです。これこれ、こういうのがやりたかったんだよ。
PowerPhotosは有料アプリです。一応似たようなことを無料の範囲でやろうとするには、Pythonライブラリとして配布されているosxphotosライブラリをpipでインストールする必要があります。僕もまずは無料で使える方でやってみたんですが、使い勝手には不満がありました。これだけ色々と活用するんだからと有香さんにも進言して、なんとか有料アプリを買って作業することができるようになりました。
これがPowerPhotosの画面です。左側のペインでは、写真アプリ用のライブラリファイルを複数管理することができます。ダブルクリックすることで、そのライブラリを引数として、写真アプリを起動できます。もうこの機能だけで、写真ライブラリのファイルを年毎に分けたくなってきます。
実際に分けてみて便利だなと思ったのは、スクロールの量です。過去10年以上分のライブラリにまでなってくると、写真を撮り始めた頃から現在にいたるまで、かなりのスクロール量が求められます。それが1年間だけのライブラリだと、1月から12月までの間をスクロールするのが少しの間だけで済みます。
別にこれまでも年を飛び越えて移動したいときは、「年」を選ぶだけでした。ただ、そんなに数年前の写真を常に持ち歩く必要があったのでしょうか。クラウドにお金をはらってまで。それならクラウド上に常に置いておくファイルは2年の間に限定した方が経済的になる可能性があるというもの。
PowerPhotosはiCloudには非対応
ただしPowerPhotosも弱点があって。iCloudフォトには対応していないんですよ。あくまでライブラリ内にあるアルバム。昔はマイアルバムと呼んでいましたね。そのアルバムに追加されている写真をエクスポートするくらいしか機能がありませんでした。
そうそう、PowerPhotosのメイン機能は、エクスポートなんです。つまり書き出し。写真アプリでも書き出しそのものはできるんですが、独自に割り振られたUUIDが書き出し後のファイル名に勝手に変更されたりと、iPhone以外のカメラで撮影した写真をインポートしている身としてはちょっと嫌な仕様です。
運用方法考察
さて、仕様に関する内容やアプリの挙動がわかってきたところで、今後の運用方法を一旦まとめます。
フォトライブラリは現行と過去に分ける
現行は今年と昨年の2年間とする
もしこれでも容量が多くなるなら1年間に縮める
過去のライブラリは1年ごとに分けて保管する
年末に入ったら、昨年のライブラリを作成して移動する
まずこれがライブラリ運用ルール そして次がアルバム関係です
現行ライブラリでは年月日+場所名でアルバムを作成し、家族の写真を保存する
同じ名前でiCloud共有アルバムもつくる
同じ名前でNAS上にもフォルダを作成し、同じ写真を入れる
もし家族親戚から写真が追加されたら、それらをローカルアルバムにも保存する
年末の移行時には過去ライブラリにアルバムも移行する
これでiCloud共有アルバムには、2年間限定という期間を決めたアルバムとして親戚に公開できます。そして過去のアルバムはNASに保管しているので、そっちを何らかの方法でWebから閲覧できる仕組みを整えようと考えています。そうすればiCloud共有アルバムではない手段で家族がアクセスできるようになりますから。
まだ煮詰める必要がある部分が残っていますが、だいたいの仕様が決まりました。僕がiPhoneを使うようになったのは3GSの頃。あれからだいたい14年くらい。iPhoneで撮り始めた写真だって14年分の蓄積があります。全部をAppleにお任せするのなら、どれだけでもお金を払ってでもやるなら最高に心地よいことでしょう。
でもちょっとこのままお金を支払い続けることが、現実的ではなくなってきました。自分なりに節約と、実運用と、ひょっとしたらライブラリを分けた方が、管理もしやすくなるんじゃないかという期待も込めて考えてつきました。
iPadを生活から切り離した2024年。これが写真の管理方法にも影響が出ました。これからパソコン事情はどうなるのでしょう。写真のライブラリをこうして扱う以上は、Macは手放せません。ということはM1Macminiもいつか買い替え。そんな2025年になる予感がします。
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