今は種をまいて、水をあげる段階
生きることにこだわりを。魚住惇です。
今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
あ、でもこれよりすぐ、大きなアリの写真が登場します。苦手な方がいらっしゃいましたら、どうか高速でスクロールしてください。
繭、現る
6月20日のことです。ただの黄色い小さな卵だったのが、いつの間にか大きな幼虫へと育っていました。初期コロニーを作るこの時期は女王アリは基本的にはエサを必要としません。それに、振動や音、光などはストレスにつながってしまうため、あまり観察もできません。なので押し入れの中でタオルにくるんだ状態で基本的には放置しています。ただ、湿度だけは気にしなければならないので、たまに綿に水を含ませたりしていました。
まだかなぁ、卵が孵化するの。なんて思って、でも頻繁に見るわけにはいかないしと、3日間くらい放置していました。そうしたらもう、卵の数倍も大きな幼虫へと変わっているではありませんか。エサ皿に山盛りにした昆虫ゼリーも、めちゃくちゃ減っていました。この頃の女王アリにエサは不要なんですが、中には女王アリ自身の栄養が不足してしまって食卵してしまう個体がいたりするそうです。なので、常にお腹いっぱいになってもらい、幼虫にエサを絶えず与え続けられるようにと、昆虫ゼリーを置いたのでした。エサ皿は3Dプリンターで印刷したものです。
女王アリが幼虫を口でつんつんすると、幼虫がエサを欲しがり、口移しで液体を与えているのが観察できました。感動です。というか卵多すぎ。女王アリはこれだけの赤ちゃんをワンオペでお世話するのです。幼虫に対して行うことは、口移しでエサを与えるのと、余分な水分のふき取りです。高めの湿度を好みますが、必要以上の水分で幼虫が溺れてしまわないように、絶えず見張っているのです。気力と根気の育児です。
そしてこれがその3日後の6月23日の様子です。一番右側の、ちょっと色が濃いのが見えると思います。繭ですよ。十分に育った幼虫が繭を作り、その中に入って最終段階の準備をし始めました。すばらしい光景です。ネットによる情報だとここからの期間がまた長いらしく、10日間から2週間ほどでワーカーが誕生するそうです。幼虫の期間って意外と短いんですね。幼虫の姿の方が逆に貴重かもしれません。まだまだ幼虫の数の方が多くいますが、これからどんどん繭になっていき、繭だらけになるのでしょう。あとはじっと待つだけとなるわけです。そうなったらきっと、昆虫ゼリーの消費も少しは抑えられるんじゃないかとも思います。いやーびっくりした。だって気が付いたら山盛りの昆虫ゼリーが半分くらいまで減ってるんだもん。
これからどんなコロニーに発展していくのか、楽しみです。試験管が手狭になってきたら、いよいよ少し大きめの巣への引っ越しが始まります。これもまた一大行事です。妻のゆかさんからは「コロニーが無事育ったとして、餌代はどうなるんだ」という話がありました。今年の夏の間は困らないと思いますが、それからはどうしよう。YouTubeの動画を見ていると、ミルワームを与えている様子をよく見ます。それに、ミルワームそのものを養殖している人もお見かけました。いや、ちょっとこの、ミルワームというのは、見た目もちょっとそのままの芋虫そのものです。これを養殖なんてやりだしたら、ゆかさん絶対発狂する。これは困ったぞ。第三の選択肢として、たんぱく質が入ったアリ用サプリメントなどもありますが、これはこれで費用が掛かります。レッドローチの飼育も脱走したら嫌ですし、ここはどうしようか迷っているところです。
一応調べてみると、焼いた鶏肉のカケラでも大丈夫だとブログ記事に書いてありました。それなら鶏肉をただゆでたり焼いただけのを少しゆかさんからもらって、与えていくことができそうです。一昨年のカマキリや、昨年のクワガタに続いての昆虫飼育。しかもクロオオアリは長くて10年以上女王アリが活動してくれると聞きます。今のところ女王アリ3匹とも順調です。このまま3コロニーとも元気に育ってくれたらどうしましょう。これで長男の自由研究もばっちりです。
研究会総会
先週末の金曜日に、愛知県高等学校情報教育研究会の総会・研究会が行われました。魚住はここの役員をやっていて、今年度は監査からサーバー担当に変わりました。いやまぁなんで魚住がこれまでサーバー管理を任せてもらえなかったのかっていう疑問はあるんですけどね。人事異動などが重なって、やっと自分の得意分野の仕事が回ってきました。
僕は特に、お金の管理が苦手でして。本当に苦手。通帳と領収証を突き合わせるとか、いちいち押印するとか、もうたまったもんじゃありません。だからかな、苦手な分野こそ長い時間をかけて慣れてきたら、なんとかこなせるようにもなってきました。全く何年かかったんだか。でももう魚住は苗字の如く、水を得た魚ですからね。これから研究会のサーバーは徹底的に管理しますよ。
今年はもう、総会や研究会に参加してくれた方達、結構知り合いが多くて、もう13時から始まった総会から、夜の飲み会まで話が尽きませんでした。自分も含めて、みなさんお話ししたいことがめちゃくちゃあるんですよね。激動の時代を生きている最先端の先生方ですから。最新情報の交換や愚痴りあい、そして励まし合いました。
何気に今年度採用の先生が多く参加してくださったのが嬉しいポイントでした。それこそ先週勤務校で行われた授業研修に集まってくれた先生方と早速再会しました。教科「情報」の研究会に、こうした新規採用の先生が集まってくれる。何か情報を得ようとしてくれる。その日だって普通に授業や部活があったはずなのに、出張の準備を整えて来てくれた。オンラインで参加した先生方もいらっしゃいますが、研究会のために時間を作ってくれて、参加してくれたことが本当に嬉しいんです。
ちなみに、今年度の新規採用の先生方は、その多くが進学校に配属されました。恵まれてますね。自分が採用された頃はまだ共通テストに入っていなかった時代なので、情報活用コースや総合学科に多くの先生方が赴任されていました。この流れが変わったのが、大学入学共通テストへの参入以降です。模試にも情報科が入ってきて、進学校はこぞって補習や土曜学習などに情報科を取り入れました。これに合わせて新規採用の人数が増えて、今年度を迎えたわけです。
仲間が多いってのは、本当にうらやましい。何かあればみんなで相談し、助け合いながら支え合っていける。普段の学校には情報科の教員は自分しかいないけれども、みんなそれぞれ頑張っているんだ。そう思えるだけで、勇気が湧いてくるものです。そしてそれだけ人数が増えてきたらもう、ひょっとしたら魚住なんかよりもつよつよな先生が出てきてもおかしくないと思っています。
良くも悪くも、情報科は最新技術と相性が抜群なんです。ということは、最終学歴の段階でどんな研究をしたのかというのが、結構重要なんじゃないかと思うわけですよ。大学で最先端の研究ができるとして、一番最後にやった人の内容が最新だとすれば、僕にとっては最新の研究をしているのは大学や大学院で研究している学生さんたちなんです。僕なんて大学では、基本情報の勉強そっちのけで、ただただLinuxサーバーばかり夢中になっていじっていただけです。そんなことよりも、最先端の研究を経て教諭になった方の方が、最も新しいことを子どもたちに教えることができるんですよね。
これは子どもたちにも同じことが言えます。魚住は高校1年生でカメラ付きケータイを買ってもらった世代です。そこからPDAを買ったり、京ぽんやW-ZERO3を使って来ました。これが大学時代です。就職した頃に当時の高校生の間で流行っていたのはホムペと前略プロフィール。そんな時代から、今やスマホやタブレット端末が当たり前の世の中になりました。正直な話、自分が学生時代にSNSが無くて本当に良かったと思います。心からそう思います。目の前の高校生のほとんどがマイクラを経験し、デジタルが当たり前。新しいことは子どもたちの方が早く取り入れます。常に新しい常識や感覚を取り入れないと、子どもたちからは古い人間だと思われてしまいます。人にはそれぞれ生きてきた時代というものがあると思いますが、「先生が若かった頃はな」なんていう話を学生にしたところで、そのままでは興味を持ってくれません。
ただただ、最新情報を仕入れて、新しい考え方を取り入れて、日々勉強していく。これの繰り返しです。数年前まではパスワード認証が当たり前だった時代だったのに、今では顔認証を使ったパスキーを使ったログインが主流になりました。これもまた教科「情報」で扱う分野です。今やスマホで本人確認を行うことが当たり前の時代になったんですね。こうした内容も、今後の情報Ⅰや情報Ⅱの中で扱っていこうと思っています。
少なくとも、自分はこうした考え方で授業をしていて、普段も生活しているわけで。ここまでのことを新規採用の全ての先生方に求めるのは違うと思っているものの、こんな変態な存在がいるんだなぁくらいは思ってもらいたいところです。もちろん世の中にはもっと素敵な先生方がいらっしゃるので、1つの方向性の完成形だと思ってもらえたら嬉しいなぁ。
あ、それとね、僕が以前から作り続けている「じょうほうらいふ」というサイト、初任者の先生方からも大変好評でして。紹介した時は結構興奮してくださいました。飲み会の席でも、僕がいないテーブルでシミュレータの話で盛り上がったりと、結構な熱狂ぶりです。特に今は論理回路を情報Ⅰで教えている時期なので、結構重宝がられます。中には「え、これ魚住先生が作ったサイトだったの?Google検索で上の方に出てきたから普通に使ってたよ」なんて言葉もいただきました。これはブログ時代の経験が生きているんじゃないかと思うんですよね。最低限のメタ情報はSEO対策として仕込みましたから。あとはまぁユーザーが便利なサイトを作ったってことで。
今の勤務校では、工科高校でありながら普通科と同じように情報Ⅰを学ぶカリキュラムが始まりました。そしてなんと言っても全クラス情報Ⅱの履修です。もうみなさん、どんな授業を実施しているのか気になってるわけですよ。でもまだ言える段階にはないしなぁと心の中で冷や汗をかきながら、一生懸命種子に水を与えている最中です。
今やってる水やり、秋頃には良い変化が起こってくれると良いんですけどね。
今回のnewsletterは以上となります。
「いいね」を押していただけるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。



