食洗機、キッチンに立つ
生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
1つの経験を2度3度料理すると旨味が出てくる
先週の土曜日に、名古屋市にある東山動物園に行ってきました。有効期限が5月中だった大人無料チケットを、2枚頂いたことがきっかけでした。
動物園かぁ、最後に行ったのは自分が何歳の頃だったかなぁ。なんて思いながら車を1時間ほど走らせました。
もうね、駐車場に着いた途端の、いつもと違う雰囲気に、息子が大喜び。駐車場は駐車場でも、近所のスーパーと違う空気だってことがわかったのか、大はしゃぎでした。
でもそれは、お父さんも一緒です。
ご覧ください。東山動物園で飼育しているイケメンゴリラ、シャバーニです。カメラ目線です。
こういう写真を、ゆかさんと子どもが少し休んでいる間に撮る。お父さんの写真の趣味には制限時間があります。その中でも、こうして思い出に残る写真を撮りまくっていました。
子どもには大きな動物に会えたという思い出を。僕自身にとっては趣味を謳歌する時間を。
父親にとって息子と過ごす時間は、本当に楽しいものです。子どもが成長する度に実感します。
ああ、早くウルトラマンや仮面ライダーに目覚めてくれ。話したいこと、たくさんあるんだ。
ゆかさんと話していて思ったのですが、今回の動物園は、お父さん(僕)が一番楽しんでいたのではないかと思えるほど、僕も大はしゃぎでした。
動物園を歩いていると、泣きながら座り込んでいる子供がいて、お父さんらしき人が「なに泣いとんの!ほらはよ!」って少し強めの声で急かしている様子をちょくちょく見かけました。
少し複雑な気持ちです。このお父さんお母さんたちは、動物を見ることが楽しくないんだろか・・・。それとも「うお!本物の象だ!でっけぇなぁ~」と一緒に楽しんでいる僕が子どもっぽいのか。
少なくとも僕は、父親としての立場でも、男としての立場でも、動物園は楽しめました。そりゃもう。「子どもを動物園に連れて行かないといかん」みたいな感覚にはなりませんでした。
というかね、もっと連れていきたい場所、たくさんあるんですよ。早くもっと大きくなっとくれ。カブトムシ捕りに行くぞ。ウルトラマンショー見に行くぞ。
確かに、5日間の労働で疲れた体を癒すための大事な2日間のうち、1日を外で過ごすっていう感覚になると、全然休んだ気にはなれません。これを書いている火曜日だって、動物園で歩き回った疲れが残ったままです。それでも良い思い出と最高の写真が残せたので、僕の中ではトレードオフどころか、この体力を差し出す以上に得られたものが多くて、非日常を謳歌したと思っています。
写真を授業でも使う
さて、先ほども書きましたが、子どもを動物園に連れていくことで、余暇を満喫しましたし、僕自身も動物の写真を撮るという趣味を謳歌できました。そういう意味では、子どもをどこかに連れていくことを面倒だと考える人と比べると、2倍楽しめたと思います。
ただ僕は、それだけでは活用が足りんと思ったのです。
この写真を、授業で使いました。 ちょうど今、情報Ⅰの授業で、著作権について学んでいる最中でして。このシャバーニの写真は、授業の題材としては最適だったんですよ。
試しに、生徒に聞いてみました。「このシャバーニの写真には、誰のどんな権利が関わっていますか?」と。
そうしたら、大半の生徒は「肖像権」と答えました。中には「魚住先生の肖像権」と答える人も。
このゴリラは俺か
ここでのポイントは、「ゴリラに肖像権はあるのか」と、「魚住先生に何の権利があるのか」です。
ゴリラには肖像権がなく、魚住に著作権があるというのが正解です。
生徒は皆、「肖像権」や「著作権」と言う言葉を知っています。「聞いたことがある」に近いかもしれませんけど。知識としては、「他人の写真を勝手に撮ってはいけません。肖像権があるから」くらいのことは知っているわけです。
ただこうした知識を、応用することができていません。言われたことをはいはいと聞いているだけでは、その知識を覚えただけにすぎず、使えるようにはなっていないわけです。
数学の公式は暗記したけど、それを使って計算式を解いた経験がないのと同じです。
特に著作権などの権利の話を授業で扱うと、知識が使えるようになっているかどうかの差が顕著に出ます。多くの生徒が、授業=知識を詰め込む時間って認識しているのが良くわかります。
授業中にどんな活動を行うべきか。これは時代が変わると共に変化していると考えています。インターネットにいつでも接続できる今の時代には、正しい知識を詰め込むだけでなく、知識の見極め方や知識の使い方を教える時間を作るべきだと思うのです。
ならば、教科書に書いてある「肖像権」って言う言葉について、こちらがただひたすら説明をするのではなくて、実際の事例を見せて、生徒らに考えさせて、発言させる。人前で話すのが難しいなら、意見を入力させるでも良いと思います。自分の言葉で表現させる。
ここまで活動して、やっと知識が使えるレベルになるんじゃないかと考えながら、授業をしています。
月曜日の授業では、人生の経験を授業にも活用できていることと、生徒に知識を応用させるような授業を実践できたことに、心の中でガッツポーズをしていました。
コンピュータ室の生徒端末の画面は、ゴリラで埋め尽くされましたけどね。
食洗機、キッチンに立つ
我が家(アパート)に、ゆかさん待望の食器洗い乾燥機、通称「食洗機」が届きました。
購入した機種はシロカの「SS-MA351」という型番のものです。少し前のnewsletterにも書いた機種です。4月上旬に発表があり、5月下旬発売とされていました。
ブログにはもう少し詳しく書こうと思っていますが、今回は記事にまとめるよりも少し早めに文章にしておこうと思います。
シロカというメーカー、僕はあまり知らない家電メーカーなんですが、電気圧力鍋を調べているときに、良心的な価格と見た目などが気に入りました。
そんなシロカが、自動給水機能を搭載した食器洗い乾燥機を発表したので、飛びついたわけです。
いわゆる工事不要の食洗機というのは、食器を洗うための水をタンクに予め給水する必要があったり、排水が必要だったりと、製品の性質から置き場所というのがある程度限定されていました。
特に給水。水を食洗機に送る必要があるので、専用の容器を使って水を汲む必要があったり、水道の蛇口部分を分岐させてる必要がありました。この時点で、水道に近い場所でないと、そもそも食洗機が設置できないという制約がありました。それか何度も水を汲むかです。
そんな工事不要食洗機界隈に新しい風を吹き込んでくれたのが、シロカです。バケツに水を汲んでホースを垂らしておくと、そこから自動で給水してくれるという機能が目玉でした。
これなら設置場所に困るアパートのキッチンにも、動線に沿った場所に設置できます。
そしてシロカが4月に発表した食洗機は2種類あって、今回購入したのは乾燥機能を敢えてオフにして、洗い終わったら蓋が自動で開いて自然乾燥を促すというオートオープン機能がついている方にしました。
食洗機について調べているときに、実際使う上でネックになるだろうなと考えていた乾燥に必要な時間。これを敢えてオフにすることで、時間短縮ができるんじゃないかと考えました。
もちろん洗い終わったお皿に残った水滴を拭き取る作業が必要かもしれませんが、現状我が家は洗った後の食器はシンクに取り付けたカゴに山積みにしていたので、普段から水滴跡なんぞ気にしていなかったので、乾燥機能はむしろ不要だったのです。
というわけで5月30日に無事届いて、Twitter上では試運転の様子や、試しにその日の夕飯後の洗い物を食洗機にやらせてみました。
結果はかなり良い感じ。僕自身はとても満足のいくものでした。
と言ってもこれまで洗い物をしてくださっていたのは妻のゆかさんです。僕が動作確認をしたところで、実際にゆかさんがやってみないと、その効果が我が家で実感できたとは言えません。
そこで、これを書いている5月31日火曜日に、実際にゆかさんに使ってもらうことにしました。
結果、お鍋やフライパン以外のほとんどを食洗機にぶち込むことに成功し、洗い物が半分になったと大喜びでした。これまで洗い物をしていた時間帯に、洗濯物の片付けなどにも時間が使うことができて、家事の効率が上がったと話してくれていました。
そりゃそうだわな。これまで人間がやっていた仕事を、少しでも機械が代わりにやってくれてるんだから。
これね、学校現場でも似たようなことが起こっていますよね。これまで人間がやっていた仕事を、機械にやってもらう。
食洗機の登場によって、洗い物という行為が機械がやる仕事になりました。じゃあこれまで、皿洗い職人として生きてきた人はどうしたら良いのか。仕事を失ってしまうのか。いやいやそんなにその道のプロだと自負しているなら、まだまだ負けないはず。
それよりも、機械に任せる仕事として扱われるのであれば、多くの人にっては皿洗いは機械に任せるものっていう認識でよくなります。その上で、「やっぱり自分の手で作業したい」と考えるなら、機械に任せるのをやめて、ご自身で作業すれば良いだけ。
つまり人間の手を動かして、お皿を洗うという行為が、楽しむべき文化になったわけです。洗濯板です。わざわざそれを使って作業したいって考える人がやる。このご時世、「洗濯機は信頼できないから、洗濯板でしっかり汚れを落とそうね」なんてことを言う人はほとんどいないと思います。素材によるでしょうけど。それどころか、電子レンジで温めが終わった時に「チン」と言う音がなる機種も減ったため、「レンジでチンしてね」が通じない世代の子供だっているわけです。
先日、「○○なう」や「○○わず」と言う単語を授業中に口にしてみたところ、「先生、流石にその言葉は死語ですよ」と生徒に言われました。時代は常に前に向かって進むものです。
ともかくやっと、ロボット掃除機・食器洗い乾燥機・乾燥機付き洗濯機が我が家にも揃いました。これこそが現代における生活家電の三種の神器です。
まだ試運転も含めて2回しか実際に皿を洗わせていませんが、この2回目にゆかさんに実際に使ってもらうことで、その効果を実感することができました。
あと残るは、お風呂に追い炊き機能がないことでしょうか。ただこれはアパートの施設の問題なので、新居を建てたらその時点で解決しそうです。
今回の食洗機は、7万円ほどで購入できました。3万円台から売られているものもありますが、自動で給水してくれる機能のことを考えると、納得できる価格です。この機能のおかげで、場所を選ばず皿洗いを任せることができるようになりました。
昨日はあまり実感できませんでしたが、今は本当に「買ってよかった」と思っています。まだ2回しか洗わせていませんけどね。
この効果は今後、ゆかさんにどんどん実感してもらうことにしましょう。
今回のnewsletterは以上となります。 「いいね」を押していただけるとうれしいです。食器洗い乾燥機に使うおすすめの洗剤がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。