仕事したい
生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回はちょっとしたこだわりというか、日記です。ここ数日、X(Twitter)では魚住はあまり発言しませんでした。その理由がこちらです。どうか最後までお付き合いください。
コロ助体験記
発熱〜受診
今ならまだ忘れもしない、10月5日木曜日。 木曜日は自分のクラスで久々に席替えを実施した日でした。なかなか取れないクラスの時間がやっと確保できたので、室長さんにくじを作ってもらい、席替えを実施。ここでの生徒とのやりとりも、普段のSTや面談では見られない姿を見ることができて、担任として思わず笑みが溢れるひとときでした。
生徒を帰らせて、職員会議も無事終わり、ICT機器の調子が悪いと言う相談を受けて早くも夕方になりました。
そして帰る時、なんかちょっとだけ、体に違和感があったのでした。なんだろう、この感じ。悪寒?
まぁ夕方まで仕事をして、くたくたになって帰るんだ。こういう時もあるだろう。風邪っぽいときって、カレーが食べたくなったりするよね。きっとそれに似た感じだ。そんなことを考えながら車を走らせて帰宅しました。
駐車場に到着して、エンジンを切って、さぁ着いたぞっと立ちあがろうとすると、やっぱり体がおかしい。これはちょっと、やばいかもしれない。妻のゆかさんに、体に異変が起こっていることを知らせておかないと。
なんとか帰宅して、夕飯を済ませて、段々と怠くなる体を起こして体温を測ると
37.5℃
違和感の正体はこれか。明日までに下がるといいなぁ。というか、明日までに熱を下げないと、仕事に行けなくなるじゃないか。
そう思ってもう一度体温を測ってみると、37.7℃になっていました。
やばいじゃん。最初に測ってからそう時間も経っていないうちに、まだ上昇しとる。これは今のうちに子どもたちをお風呂に入れておかないと、全く役に立たなくなる。
こうして子どもたちを慌てて風呂に入れて、僕自身の回復を願いつつ、布団に入ったのでした。
そして朝4時半に、起きました。頭痛があまりにも酷すぎて、寝ていられなくなって起きました。しかもそれまで見ていた夢もまたカオスで、AC部が作ったような、ポプテピピックに出てくるボブデミミッミみたいな絵柄がたくさん出てくる夢でした。
体温を測ってみると、38.6℃。終わった・・・・。連絡しなければならないこと、代わってもらわないと進められない仕事、考えられるタスクが頭の中でリスト化されていきました。
これは・・・、もう・・・、だめだ・・・。
次の瞬間、起きたのは7時を過ぎていました。そうか、気を失っていたのか(多分2度寝)。
まず連絡するのは学年主任の先生、それから授業については教科主任の先生に話を通して、最後に管理職の先生に。あとは細かい話はTeamsでできる。
無事連絡がついたあとは、いつ病院に行こうか考えながら、意識が途切れました。
気がついたのが10時くらい。身支度を済ませて、かかりつけの病院に向かいました。向かいましたって言っても、目指す先は目の前の道路を渡ってすぐのところにある内科クリニックです。
駐車場が満車、外で待っている人がいる。そんな中、院内に入り、診察券を受付で出してみました。
看護師さん「今日はどういった症状ですか〜?」
俺「熱が38.6℃あります」
看護師さん「ごめんなさいね、今発熱で来られてる患者さんは混み合っていて対応ができないんです。待てる場所がなくて。待っていたとしても1時間以上待つことになってしまうんですよ。」
まじか・・・、頑張って(2分)歩いてここまで来たってのに。ここで「はいそうですか」と食い下がってたまるもんですか。
俺「構いません。待ちます。」
看護師さん「えっ」
俺「自宅が道路の向かいなんですよ。なので予約だけさせてもらったら、あとは自宅で待ってます。」
看護師さん「わかりました。では携帯の番号をこちらに。それと、自宅からここまでどれくらいですか?」
俺「2分です」
看護師さん「2分」
俺「本当にすぐそこなので、待ってます」
看護師さん「わかりました。ではお時間が来ましたら連絡しますね。」
このやりとりの後に帰宅して、時計を見たら11時前。この10分くらいの間に、結構なコミュニケーションを取った気がするぞ。
実際に病院から連絡があったのは、それから1時間以上経った頃でした。
受診〜発覚
12時過ぎに病院から連絡があって、向かった先は病院の入り口付近の椅子。
なんでも、今は発熱した患者は院内に入れることができないため、外に設置した椅子に座って待ってもらってるんだとか。
晴天であるものの、割と暴風だと思えるくらい強い風の中、吹きっさらしの椅子に座って看護師さんを待ちました。半袖シャツに長袖ジャージ。もう完全に服装を間違えました。寒すぎる。
看護師さん「魚住さんお待たせしました〜。では今から抗原検査しますね。この検査キットでは、両方の鼻の穴に綿棒を入れます。」
俺「両方」
看護師さん「ではまず、片方から入れますねー。」
俺「ぬおおおおおおおおお」
看護師さん「もっと奥まで入れまーす」
俺「おあああああああああ」
看護師さん「ぐりぐりしまーす」
俺「あ“あ"あ"あ"あ"あ"あ"」
看護師さん「5秒止めまーす」
俺「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」
俺「はぁ、はぁ、はぁ」
看護師さん「では反対側いきまーす」
俺「ぎゃあああああああああ」
看護師さん「魚住さん」
俺「まだつっこむものがあるんですか」
看護師さん「ここだと流石に風が強くて寒いと思うので、奥のベッドにどうぞ」
俺「あ"りがどうございま"あ"あ"あ"ず」
〜数十分後〜
医者「あなたはコロ助だったナリ」
俺「まじかあああああああああああああ」
医者「詳しい話は看護師から聞くナリよ」
俺「(病名を伝えるだけのお仕事、簡単スギィ)」
※事実をやんわり伝えたいので隠語で
〜帰宅後〜
俺「ただいま」
ゆかさん「お疲れ様。大変だったね。」
俺「ゆかさん」
ゆかさん「?」
両手を広げて
俺「俺コロ助〜〜〜」
ゆかさん「ぎゃあああああああああ隔離ぃぃぃぃぃぃぃ」
果たしてこれが隔離と言うのか。アパート4人暮らしでの隔離生活が始まりました。
体温の行方
これを書いているのは10月10日の夜です。 発熱した日を0日目としてカウントして、5日目です。今はもう平熱が維持できていて、体温が上がっていくあの変な感じもなくなりました。
それでも体の気だるさだけは残っていて、これはこれでまだ本調子とは言えません。
そこでリハビリも兼ねて、計測した体温をExcelでまとめてグラフにしてみました。こういうのを作りたがるのって、なんかもう職業病だと思います。
計測した時間の感覚が一定ではないので、あまり正しいグラフではありませんが、大体の傾向と、ロキソニンを飲んだタイミングからの体温の変化がわかりやすく可視化できました。
こうしてみると、ロキソニンを絶妙なタイミングで飲めば、38℃を超えるのをなんとか阻止できていることがわかります。
4日間に渡って飲んだロキソニンの数は全部で6錠。一度飲んだら6時間は感覚を空けないといけないと言われています。看護師から聞いた話では、1日に3回飲んだ患者さんもいたとか。
僕の場合は体温が上り調子だった時に飲もうと考えていました。ピークを迎える前に薬の効果が現れてくれた方が、辛い時間がトータルで短くなるんじゃないかと思ったからです。
4日目は流石に迷いました。37℃を超えているけど、飲むのか飲まないのか。ここは同じ37℃でも、もっとグイグイと上がるのか、微熱のまま続いていきそうなのかを隊長で判断しました。
熱が急に上がる時って、頭痛がすごい勢いで襲いかかってくるし、半端ない寒気がずっと続きます。逆にそうではなさそうなら、そこまで体温の上昇が見込まれないんじゃないかとも思ったのです。
ひとまずこれで、5日間乗り切ることができました。
ちなみにですが、解熱剤として処方される薬の多くはロキソニンかカロナールですが、カロナールはあまり効き目がよくないそうで、看護師のおすすめはロキソニンだそう。
僕も実は通院する前にカロナールを飲んでいたんですが、ロキソニンほどの劇的な解熱効果を感じませんでした。
この話を聞いてからは、グラフの通りずっとロキソニンを服用し続けました。辛かったら飲めばいい。体温で区切るにしても、仮で区切ったラインに近づいた場合の判断に困ります。それならもう、37℃台であっても辛いなら飲む。そう決めることで、割と頓服を飲むことに抵抗は感じませんでした。
仕事したい
医者から陽性だと告げられたあの時、いや、もっというと金曜日の早朝に38℃を超えていた時。あの時に抱いた正直な気持ちは、しばらく仕事ができなくなることから来る"悔しさ"でした。
以前の自分(特にDX本以前)なら、あ、コロ助か、ラッキー!合法的に休めるわ!みたいな感情だったかもしれません。
ですが今回はそれ以上に、早く仕事に復帰して、やり残したタスクをこなしたいと思いました。これもまた、足並みを揃えたいと思うようになったのと同じくらい驚いた変化でした。
久々に担任を任されたからか、結構今のクラスに愛着もあります。だからかなぁ、STでみんなの顔が見られないことが、ちょっと寂しくて。寂しいなんていう感情を自分が思っているのも、3年前じゃありえなかったなぁ。
人は、常に変化していくものだと思っています。年齢や家族構成、その時に抱えている事情などで、大事に思っていることも変わります。10年前の自分と今の自分とで比較しても、その考え方の違いが全然違うなって思います。
そもそも10年前は、僕はまだ教員採用試験すら合格していませんでしたから。自分を取り巻く環境はガラッと変わりました。その中で更新を続けているこのnewsletterは、来年の3月で丸2年を迎えます。
このnewsletter1つとっても、その時その時の感情を文章に残すことで、読み返すと今でも発見があったりします。記録をつける意味としては十分です。日常をなんらかの方法で記録しておくと、その時その時の自分が保存できる感じがして、便利ですよ。
怒りや悲しみも書き起こしてしまえば言語化できますし、頭の外に出ていく感じがします。忘れた頃にそれを見ても、なぜか当時の怒りがそのまま込み上げてくることはありません。あるのは自分への理解への関心です。
今回の感染症がきっかけで、自分の心と対話できた気がします。そして、なんかそろそろ新しいこと、始めたいですね。
今回のnewsletterは以上となります。魚住生還おめでとおおお!と思ってくださったそこのあなた、「いいね」を押していただけるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。