生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
REONPOCKET3はなくても支障がないけど、ないとちょっと困るデバイス
SONYが販売している「着るクーラー」ことREON POCKETの第3世代が4月に発売しました。
登場したのが4月ということもあって、Youtuberらがレビュー動画を投稿したのが5月ごろ。そこまで暑くなかった頃の感想が多めです。
僕の勤務校で教室にエアコンが稼働したのが6月17日からです。それまでは窓を開けることと、サーキュレーターを室内に設置することと、水分を小まめに補給させることで熱中症対策としていました。
コンピュータ室も同じ扱いです。室内の温度がどれだけ高くなり機器がダメージを負ったとしても、「普通教室がこれだけ我慢しているのに、コンピュータ室だけエアコンが稼働しているのは不平等だ!」という声があってから、コンピュータ室も普通教室も同じタイミングでないとエアコンをつけることが許されません。
2018年に愛知県豊田市の小学校で大変なことがあったというのも過去の話です。今年の電気料金高騰&節電キャンペーンにおいて重要なのは、快適な学校生活を送ることができるかではなく、「エアコンを稼働させたか」です。暑がりな自分にとっては耐えられない話です。
職員室でも普通教室でエアコンが稼働した後のタイミングでようやくエアコンをつけてもらえるようになりました。ただ設定温度が高めだからか、僕がいる席では廊下の方が涼しいと感じることもしばしばあります。
暑さに耐えられない男性職員は自前で小型のサーキュレーターを机上に設置して、なんとか暑さをしのいでいます。
今年は節電を!→エアコンの設定温度を調整!→男性職員が机上にサーキュレーターを自前で設置 っていう流れが全然節電になっていなくて、本当に面白い。
そんな中で僕が購入したのが、REON POCKET3というわけです。
REON POCKET3を一言でいうと、本体裏面の金属部分が電力によって冷たくなったり、暖かくなったりする機器です。
スマホとBluetoothで繋がり、温度をコントロールしてくれます。スマホとの接続が切れてしまった場合は、直前までやっていたコントロールのモードを維持したまま動いてくれます。
カッターシャツの首元にこれを仕込んでいますが、そこまで違和感がなく、周囲の先生はそこまで気にしていません。
価格は、別売りのアタッチメントを含めて17000円ほどしました。
で、その17000円分の効果はあったのかというと、正直微妙です。
通電している間のMAXの冷たさは、保冷剤には敵いません。「あ、ちょっとだけ冷たいなぁ」くらいです。そして肝心なバッテリー持続時間が、僕の使い方では2〜3時間です。
救いなのはUSB PD充電に対応しているので、1時間ほどでMAXまで充電できることでしょうか。
背中に装着していると、内蔵FANの音がちょっと気になりますが、これもまぁ仕事に集中できるホワイトノイズの一環だと思えばまぁそこまで気になりません。
正直微妙がじわじわ効いてくる
実際に冷えて冷たさを感じるのか?という問いに対しては正直微妙なんですが、充電が切れてしまい冷却が終わると、途端に暑くなります。
「なんだぁこれくらいしか冷えてくれないのかぁ」なんて思っていたんですが、実際にじゃあ教室や職員室でこれ無しの状態で過ごしてみると、装着している時以上に暑さを感じました。
付けている時は大したことないじゃんって思えるほどだなっていう感覚が確かにあったんですけどね。自分が体感している以上の効果が実はあったっていう発見に驚いています。
とはいえこれに17000円も出すか?っていう感覚は、今でもありますが。
他の先生方がサーキュレーターを置いている中、僕は机上に置くものを増やすのではなく、身につけるデバイスを増やしました。この効果が本当に夏場でも使えるのかどうか。6月なのに猛暑という今週じっくり使ってみて、見極めることにしましょう。
来週あたりにブログ記事にまとめたいと考えています。
週次レビューに書いていること
前回、週次レビューを始めたという内容を書きました。あれから1週間経って、2回目の週次レビューをし終えました。2回目を終えることで色々と可能性が見えてきたので、そのことについて少し書きたいと思います。
次の週次レビューへの引き継ぎ
プロジェクトの進捗をどこに書くのか。タスク管理を行う僕にとっての永遠のテーマです。アウトライナーでやるのか、Obsidianの専用のページ上でやるのか。
そこで先週行った週次レビューでは、その週次レビューのページ上にプロジェクトの進捗状況をまとめてみました。「お、これは良いかもしれない」と思いながら気分よく過ごしていました。
しかし次の週の週次レビューには、当然ですがその進捗状況が書かれていません。
プロジェクトは、いわば秘伝のタレみたいなものだと僕は思っています。使っていって分量が減っていくこともあれば、他の要素を付け足すこともある。これを繰り返していくことで最新の状態を保っていくわけです。
となれば、週次レビューを2週間分を2ペインで並べて表示して、必要な情報を常にコピペしていく作業が必要です。でもこれって、Dynalistなどのアウトライナーで、常に同じ場所を開いておいて編集し続けるなら不要な作業ですけどね。
果たして、どっちが良いのか。つまり、秘伝のタレ作業が必要かどうか。アウトライナーだけで管理してくなら作業が減るので楽だなって思います。でも秘伝のタレ作業を行うことで、週次レビューの秘伝のタレ作業を行うことで頭の中にプロジェクトが居座り続けます。エビングハウスの忘却曲線に屈するくとなくプロジェクトから目を背けることを避けられるわけです。
デジタルならではの悩みです。デジタルの恩恵を受けるということは面倒なことを自動でやることですが、意識を向けたり、頭の中に入れたりするのに必要なものは手作業です。本当に面倒なことそのものは自動化しても、必要最低限の部分は手作業を残す必要があります。
それと、Dynalistを久々に開いてみたら、なんとまぁ似たようなアウトラインがあることあること。一番最初に思いついたまま書き出したものの、そのまま放置している、内容的に似たようなものがたくさん出てきたのでした。
この残骸、どうすっかなぁ・・・。デジタルの負の部分です。消さなくてもそのままにしておいても、場所を取らないから、とりあえずこのままにしておこうって思って、未整理のアウトラインがそのまま溜まっていく感じ。
ここ何年も開いていないWorkFlowyとかもう、どんな内容を書いたのかも忘れてしまっているので開きたくもありません。
そう考えると週次レビューくらいの位置付けで、多少なりとも秘伝のタレを作る手間はかかるものの手作業で引き継いで行った方が、きれな状態を維持できそうです。
フレームワークが考える方向性を示してくれる
週次レビューを始めるにあたって、そのページに何を書こうかっていうのを少しだけ考えました。日報みたいなものや作業ログは既にデイリーページに書きながら生活しているので、過去を振り返りたいならデイリーページをパラパラと見ていくだけで十分です。
ではその状況で週次レビューのページを作って、一体何を書くのか。
先週のnewsletterにはスクショを貼りましたが、今回は項目名を再度書き起こしてみます。
プロジェクトの状況
来週のnewsletterのネタは?
読書のnewsletterのネタは?
読書の進捗進捗
その週のデイリーノートへのリンク
一つは各プロジェクトの進行状況です。それは上の見出しで書きました。それとnewsletterのネタについても。これは「常に意識しながら生活しろよ」という、自分宛のメッセージです。あとは読書の進行状況。これは積読を防ぐためのものです。
項目名が予め書いてあると、その項目に自然と意識が向いて、書けるようになるのではないか。
最近、そう思うようになりました。
少し前に書いた、迷わず書ける文章と、途端に手が止まって何を書いたら良いのかわからなくなる文章。この2つの違いを考えた結果、"そのためのフレームワークが用意されているかどうか"が鍵なんじゃないかと考えました。あと多少慣れもあるかもしれませんが。
例えば、アンケートなどでよく最後の項目として出てくる「最後に何かあれば」的なもの。僕はこの項目について特に困ったことがなく、文章がスラスラと書けています。
というのも、自分がGoogle FormやMicrosoft Formsを使ってアンケートをやる側になった時に初めてみた集計結果を見て、そこに自分が書いて欲しいなと何気なく思っている回答の方向性があることに気づいたのです。自分が期待していた内容の回答があると嬉しいものです。どんな内容を望んでいるのかはアンケートの目的にもよりますが、アンケートを作った時点で、製作者が望んでいる回答というのがあるわけです。
そう思うとね、アンケートを見て、「このアンケートの項目に、書いて欲しいものってなんだろう」って自然と考えるようになったんですよ。もちろん、その気持ちに沿うこともあれば、敢えて自分に正直になって真逆の答えを書いたりもします。そんな時だって、「こんな回答を入れる人がいるのか」と思ってもらいたいという想いがあるからです。
恐らく、多くの方が「自由記述欄」に困るというのは、本当に何を書いたらいいのかわからないからですよね。僕のように相手が望むような答えを意図的に書こうとするなら、"何を書いたらいいのかわかる"状態にあるわけなので、そこまで苦になりません。
いつ頃から身についた能力なのかはわかりませんが、数百文字の文章を書いてと言われた時には、依頼主が欲しい答えが何かを考えて、文章の方向性を決めることで、書くことそのものに困ることがなくなりました。
ここまで来て、ようやく気づいたわけです。文章が書けないは方向性が決まっていないからであって、逆に言うと方向性さえ決まれば、材料さえ揃えば書き出すことは可能かもしれないと。
ちょっと前まで思ってたんですよ。「長文を書くっつったって、どうせ最初に立てた見出しだとかアウトラインから脱線するんだろ?だったらそのアウトライン作る意味ないじゃん」って。
間違いでした。最初に構成を考えて書き出しておかないと、そこから脱線もしないし、文章も書けないってことが、ようやく理解できました。
脱線したり、アウトラインの通りに書けないことが起こるということが分かっていたとしても、その現象そのものが書くことに対して必要なことで、むしろその現象を起こすような工夫をした方が完成への近道なのかもしれない。
ここ最近時間が取れずにいた読書、再開します。
今回のnewsletterは以上となります。 「いいね」を押していただけるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。
自分も机の上にサーキュレーターを置いて、なんとか涼んでいます。このSONYの製品は個人的に気になっている道具です。ファンの音が気になるので、空調がついた作業服を買うわけにもいかず。お話にあるバッテリーの持ちが短いのは、ストレスですね。半日は持ってもらいたい。
秘伝のタレのお話。とても興味を持ちました。私も使える道具によって、ころころとアプリを変えています。今はChrombook中心に考え、クラウドベースのアプリで統合しています。手元にファイルのあるobsidianやloseqに戻ったりもすることがあるのですが、端末を切り替えた時に同期の不安定さにストレスでなるべく使わないようにしています。
長文となりましたが、いつも楽しく読ませていただいています。これから暑くなりますがご自愛ください。