生きることにこだわりを。魚住惇です。 勤務校は12月22日金曜日に終業式が行われ、無事2学期を終えることができました。
インフルの次はプール熱
実はその前日の21日から、上の子の熱が39℃まで上がってたんですよ。
これを書いてるのは終業式翌日の23日土曜日。ついに体温が40℃を超えたので慌てて病院に連れて行きました。息子のかかりつけの病院は土曜日の夕方も診察してくれます。強い。子どもの味方です。
この日の昼に粉の解熱剤を飲ませようとしたんですが、「おくすりいや!!にがいからいや!」と言って聞かずの状態でした。無理やり口の中に薬をねじ込んでやったんですが、それを嘔吐で跳ね除けました。最悪です。
口の中に入った薬をなんとか飲み込んでもらおうと、ゆかさんが薬を口に入れた直後にゼリーも投入したのがゲロったきっかけです。ゼリーだったらごっくんしてくれると思ったんですよ。
なので病院で診察を受けている時に、吐くから薬が飲めないと医者に相談したら、坐薬(ざやく)にしてみてはという提案がありました。
坐薬かぁ。確かにまだ試したことはない。やってみるか。
俺「いっちゃん、今からお薬だよ。」
いっちゃん「いやだ!おくすり!のまなーい!!」
俺「大丈夫。このお薬はね、口から飲まないんだよ。」
いっちゃん「いやだ!のまない!!!」
俺「だからw、口からじゃないんだよ!」
いっちゃん「え?」
俺「よし!やるぞ!!」
いっちゃん「いやああああ!」
と思わず口を両手で塞ぐ息子。それでも僕は説得を続けました。
俺「だからね、口じゃないんだよ。」
いっちゃん「いやだ、いやだ、え?」
俺「このお薬はね、お尻に入れの!」
いっちゃん「いやだああああ!!!おしりはうんちだすところおお!いれるところじゃないいいいいいい!」
夫婦で大爆笑しました。
同い年の他の子と比べて成長が遅いなと思ったり、保育園に入るまで喋ることもできなかったのに。1人でトイレができるようになったのもつい最近なのに。
ちゃんと理由までつけて、嫌だと思う理由を述べてるんですよ。しかも理由の内容もごもっともです。本人的には前代未聞な出来事が起こりそうになってパニックになってるはずなんですけど、ちゃんと筋が通った会話が成立していたことに驚きました。
あー、本当に面白かった。
普段の会話の中でも、何か嫌なことがあったり、嫌いなものがあったりする時に、僕は理由を聞くんですよ。
ゆかさん「いっちゃん、クリームパン食べる?」
いっちゃん「たべる!」
いっちゃん「このパンいっちゃんたべない。」
俺「どうして?」
いっちゃん「だって、いっちゃんこのクリームやだもん。だからたべない。」
俺「そのクリームの何がやなの?」
いっちゃん「クリームがきいろいのがいや」
俺「そうか、この黄色いのが嫌か。じゃあそのクリームパンやめとこか」
普通の感覚だと、本人がクリームパンを希望していたのに、食べないとなると筋が通りません。しかしもう本人が食べないことを選択して、理由まで話してくれているので、こちらも受け入れないわけにはいきません。
この子どもの選択に対して、捨てるのが勿体無いとか、せっかく準備したのに!とか、あんたが食べたいって言ったんじゃん!なんてことを言っても無意味です。
だから僕としては、仮に理由が後付けだったとしても、今はそれでも良いかなと思うようにしています。4歳なのに理由がちゃんと言えたって、僕の中ではすごいことなんですよ。
もう少し大きくなって、相手の気持ちとやらが考えられるようになったら、考えさせる内容のレベルを上げようと思っています。
このね、「どうして?」や「なんで?」も、少し前までは答えられませんでした。英語だとWhyとBecauseですよね。自分が思う理由を話せるって、レベルが高いことなんだなって子どもを通して実感しました。
だから少し前までは「なんで嫌なの?」と聞きたい時は、「何が嫌だったの?」とWhyからWhatにセリフを変換してから話してました。これだと意外と会話が成立する内容で答えてくれてました。
でもここ最近は、「なんで?」と聞いたら「だってね、いっちゃんね、」と話すんですよ。こちらが何を聞きたいのか分かってる感じ。成長を感じました。
その集大成が坐薬だったわけです。見事なツッコミ、真っ当なご意見でした。
それにね、息子は医者に喉をみせる時の、ヘラで舌を抑えられるのが苦手というか、あれをやられるとオエってくるらしいんですよ。
この日も病院に行くのをすごく嫌がって、理由を聞いたら、「くちのなかみるのいや!おえってなるからいや!」って話してくれました。
その時はとにかく出発したかったので、「じゃあお医者さんに、あーんするの嫌だって言おうね」って言ってなんとか説得することに成功しました。
そうしたら診察の時に、ちゃんと「あーんするとオエってなるから、いや!」って医者に向かってちゃんと言ったんですよ。
結局、溶連菌かどうかの確認のために、あーんしてげぼってなったんですけどね。僕は押さえつける係です。
家に帰って、息子は悲しんでました。「くやしい。ちゃんといったのに、あーんされちゃったのがくやしい。」って言ってました。
4歳の息子から「くやしい」っていう単語が出てきただけで僕は嬉しくてお腹いっぱいになりそうだったんですけど、「あーんしないとさ、何の病気か分からないからごめんねって、お医者さん言ってたよ」と説明しました。
その後も、何度か「くやしい」って言ってました。強くなれ息子よ。いっぱい悔しいを経験して、大人になるんだぞ。
育児をしていると、人間の成長過程が観察できます。見ていて本当に面白い。子どもの行動ひとつ取っても、ちゃんと理由があるからそれをやってるんだっていう発見があります。
息子なりに考えて行動している部分があると思うんですよ。ちょっと面倒かもしれませんが、僕はそれを言葉で表現できるようになって欲しいんです。
「なんで?」や「どうして?」という質問は、自分が考えていることを言語化する第一歩ですから。内容がどうであれ、ちゃんと言える子に育ってほしい。
それがお父さんからの願いです。
ま、時系列的にはこの後、坐薬の話に繋がるんですけどね。
〜20231226追記〜
そうそう。日曜日にここまで書いたんですが、昨日26日火曜日の朝には無事解熱しました。
ゆかさんはこの熱の症状について、「アデノウイルス」ではないかと推測していました。アデノウイルスはよくプール熱とも言われていますが、調べてみると今結構流行っているんだとか。
症状としては5日ほど熱で苦しんだり、喉がやられたりします。しかも治療法はただ解熱するしかないという話です。うん、症状がそっくりというか、まんま。
月曜日には39℃以上の熱が出ていて、お風呂にも入れなかったんですけど、もうすっかり元気になりました。食欲も出て、ご飯も食べてくれました。
あとは0歳の次男や、大人たちにうつらないことを祈るのみです。
学校のウェブサイトをHugoで構築する
今回のこだわりはここから。
今年の8月に、運営しているブログ「さおとめらいふ」をWordPressからHugoに移行しました。
WordPressからHugoに移行しました - さおとめらいふ-魚住惇のブログ
この経験を活かして、勤務校のウェブサイトもHugoに移行できないかなぁとずっと機会を伺っていました。ちょっとその辺りの話を書きます。
学校のサイトが一体どうやって作られているのか。ここ最近の各校の動きを見ていると、行動パターンが見えてきました。
完全自作
HTMLのテンプレートを活用
県教委が用意したWordPress
業者に制作を依頼したWordPress
主にこの4種類です。完全自作のパターンは今はほとんど見られなくなりました。阿部寛の公式サイトのような見た目をしているのが特徴です。
HTMLのテンプレートを活用している事例が、僕の前任校である幸田高校です。
僕が離任して6年が経ちますが、今でも同じテンプレートで更新を続けてくれているようです。
そして次が、県教委が用意したWordPress。これは校内のネットワークからしかアクセスできない場所にあるWordPressを利用してサイトを構築し、静的HTMLを吐き出す感じです。
ただしこのWordPress案件を業者が受けたのが、Gutenbergブロックが始まる前のバージョンだったのでタイミングが最悪でした。
それに、その業者が開いたWordPress操作説明会で「どうせWordPress環境があるなら、Bootstrapに対応したテーマ、特にLightningを使いたいんですが」と意見したところ、「うちのテーマもLightningと似たようなもんですよ。」と答えたもんだから魚住ブチギレ。二度と使うかって心に誓いました。
ちなみにこの県教委が用意したWordPressを利用している県立高校のサイト、僕は見たことがありません。
そして最後が、業者に制作を依頼したWordPressでできたサイトです。一番わかりやすいのはドメイン名。県教委が用意したドメインは、「aichi-c.ed.jp」が入っていますが、業者が用意したドメインにはそれが入っていません。
【公式】愛知県立一宮高等学校 – 100年を超える歴史と伝統を礎に
例えば、県立一宮高校のサイトの現在のサイトのドメインは「ichinomiya-h.jp」です。本来なら「ichinomiya-h.aichi-c.ed.jp」となるわけですが、業者が用意したサイトなのでjpドメインが取得されています。
これ、過去の配信でも語ったと思うんですが、情報Ⅰでドメインについて教えている身としては、これがちょっと許せないんですよ。
学校のサイトなのに、組織にedが入っていない。県教委が用意してくれたドメインにはed.jpが入っているというのに、業者にサイトを作らせるとそのドメインが使えないわけです。これは本当に勿体無い。自分から学校という区分を放棄しているようなもんですよ。
でもこのドメインに対するこだわりがあったせいで、勤務校のサイトのリニューアルが遅れてしまったのも事実です。校内にWordPress環境を用意したこともあったんですが、テーマの選定に時間がかかったり、担任に戻ったりしたことで、あまりウェブサイト作成に時間がかけられなくなったことも理由にあります。
専門的な知識が必要とするウェブサイト作成。これもね、教員の仕事なんですよ。いやいや、サイトの作成ができたらもうさ、それだけで食べていけるはずですよね。
そう考えるとサイトの構築まで教員の仕事にしているのが本当はオカシイはずなんですけど、今回は趣味で運営しているブログのHugo移行作業を行った経験が活かせるんじゃないかと思いました。
利用するテーマは、Universalです。もう見た目がまんまコーポレートサイトなので、ほぼそのまま使う予定です。配色は学校のカラーに変えますけど。
hugo本体と、サイトのデータを共有フォルダに入れておいて、作ったmdファイルや画像を入れてもらい、こちらでビルドしたものをアップする。
この仕組みが浸透すれば、例え僕が他校へ異動することになったとしても十分に運営が可能だと思います。Hugoの仕組みが気に入らなければ、ビルドしたHTMLを独自でカスタマイズして、そこからまた秘伝のタレを作るのもよし。
夏休みならぬ冬休みの工作としては、良いものが作れたなと思ってます。本番環境にアップできたら、またここで報告しますね。
今回のnewsletterは以上となります。 「いいね」を押していただけるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。
うちの小2の息子も秋頃インフルエンザにかかって粉薬全拒否でした。
ただ、粉薬が嫌いで錠剤なら飲める、というタイプだったので、薬局で空のカプセルを買ってきて、せっせと詰めたのを飲んでました。
カプセルのサイズと粉薬の量を見誤って4錠とかになってましたが😅
もうちょっと大きくなって錠剤なら飲めるようになったら、処方の時に錠剤に出来ないか相談して、どうしてもダメならカプセルに詰めるのも手ですよ。
あと、ねるねるねるねのお薬用が出たらしいので、知育玩具が楽しめるようなら食べてくれるかもしれません。
(うち、田舎だからか現物をまだ見た事ないんですけどね)