僕にとっての「本の文章が書けない」現象の正体
生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
Meta Quest 2が値上がる
これは・・・、かなりの値上げとなりました。
僕は今年の3月に、まだOculusと呼ばれていた頃に128GBを購入しました。
購入先はヨドバシです。メルカリなどを見ていたのですが、あまり値崩れしておらず数千円出したら普通に新品が購入できる価格だったので、ポイント欲しさにヨドバシで買いました。
37180円が59400円になるってことは、22220円の値上げです。ほぼ1.6倍です。iPhoneよりも値上げ率が高い。
そもそもMeta製のVRゴーグルは、少し前にProモデルが開発されていることが明らかになったばかりです。
Facebook Owner Meta Plans to Call New Virtual Reality AR, VR Headset Quest Pro - Bloomberg
噂によれば1000ドルほどになりそうなので、今回の値上げが実施された後でもMeta Quest 2はProの半額で購入できる計算になるわけですが、それでも今回の値上げは購入者の自分にとって衝撃的でした。
公式サイトによれば、8月1日より購入し登録すればBeatSaberが無料で手に入るというキャンペーンも予告してますけど、BeatSaberは定価で3000円ほどなので、今すぐ買っても全然お得なレベルです。
4Kが標準になりつつあるこの時代に、Meta Quest 2を実際に使ってみると、ちょっとドットの荒さが目立ちます。高性能なディスプレイに慣れた現代人にとって、VRゴーグルはまだまだ発展途上だと思える性能です。
ただこれまでは、「単体でVRゴーグルが4万円切る価格で購入できてええんか」状態だったので、ユーザー体験としてはお得だったと思います。
使う人と使わない人とで別れるデバイスですが、僕はこう見えて1週間のうち3日は利用する方です。僕にとってVRゴーグルは、自分の人生を豊かにする体験を提供してくれる良いデバイスでした。
メルカリなどを覗いてみると、2,3回利用しただけで合わなかったから手放します的な出品が目立ちます。こればっかりはしばらく使ってみないと、その良さや自分との相性がわからないデバイスなので仕方ないなと思います。
ん?ひょっとして、値上げが決まっているので、今週中に試しに買ってみて、もしVRが肌に合わなかったら値上げしてから手放せば良いのでは?
ふと思ってしまいました。僕は既にVRの虜なので手放すことはしませんが、VRをまだ体験していない人にとって値上げ前の今は、手放すことを考えたら最高のタイミングではないでしょうか。
数年前Oculus Goの実機を見た時は、あまりにもの解像度の低さにかなり残念な感覚を覚えました。それからQuest2が登場して、やっと「解像度不足だと思うけど、普通に楽しめるモデルが登場した」と思えるレベルになりました。
ゲーミングPCがあれば、SteamVRも動くし、本当にVR初心者向けのデバイスとして、「この価格ならアリか」と思わせてくれる。それが自分にとってのMeta Quest 2でした。
ここまで価格が上がると、そのお金でiPad買えよって言えてしまいます。
Meta Quest 2が8月から2万円以上の値上がり、128GB版は59,400円に - AKIBA PC Hotline!
Akiba PCホットラインの本文には、製造コストや出荷コストの上昇が理由に挙げられています。
それにしても、高い。試すなら、今のうちです。
続『教師のiPad仕事術』計画始動
先日、学事出版の編集者さんと打ち合わせがあり、本格的に魚住紙の本2冊目計画が始まりました。もちろん兼職兼業手続きも行う予定です。
本当は、3月に一度打ち合わせたんですが、新年度が始まって忙しさが募り、延びに延びてしまいました。一度仕切り直しの意味を込めて、打ち合わせを再度行いました。
3月に金風舎さんより電子書籍限定での本を出したので、それも合わせたら2冊目ということになります。ただ電子書籍を2冊目としてカウントしていいのかっていう疑問がありました。「紙の本2冊目」という今回のお話をいただいたとき、電子書籍の話よりも特別な感じを抱いたのです
自分の本が、近所のAEONの本屋に並んでいるのを見たとき、本当に嬉しかったのを今でも覚えています。
まだ本を出す前、ゆかさんと本屋さんの教育書のコーナーを通りかかった時に「いつか俺もここに並ぶ本を出すんだ」って言ったことがあって、その時は「そんな、ここに本が並ぶなんて、限られた人じゃないと叶わないことなんだから」なんてゆかさんに言われていました。
本が発売されてからもしばらくは置いてなくて、2回目か3回目の重版のあとに、やっと並んでいるのを見て、そこで僕は当時夢だと思っていたことが叶ったんだと実感しました。
それでもなかなか僕に対しては厳しいゆかさん、本屋で僕の本が並んでいて満足気な顔をしていた僕にこう声をかけました。
「1冊だけだとまだまだね。2冊目、3冊目って出していかないと、本物だって思われないよね。」
本物ってなんだ。
おっしゃる意味は分かりますが、何目線なのかはよくわかりませんでした。ひとまず、「応援してくれているのかな」と認識しました。
話しが脱線しました。2冊目のテーマはiPadではありません。 本を出してから気づいたことがあります。
僕はiPadに対して、HHKBほどの愛を感じていませんでした。
『教師のiPad仕事術』を出版してからというもの、Twitterでのフォロワーが800人から2300人ほどに増えました。しかしそれ以降はまったく伸びません。フォロワーの増減を確認すると、増えるものの、同じ数分減っているのです。
これはきっと、フォローを辞める人にとって、興味のあるツイートを僕がしていないからだなと推測しています。
iPadの達人みたいな人物を演じるのであれば、日夜iPadについて研究し、授業でこう使える、校務でこう使えるなどとテクニックを垂れ流さなければいけません。あとは図解とかね。
僕にはそんなネタがありませんでした。というより、iPadについてはもう、みんながそれぞれやれることをやってしまっていると思うのです。そんな中、今更感のあるテクニックを「いいね」欲しさにやるのは、個人的にしんどいなって思うようになりました。
これでも頑張った方なんですけどね。ちょっと背伸びして、いろいろツイートしていた時期が僕にもありました。でもある程度やってみたところで、「違うな」と、自分との相性の悪さを思い知りました。それらを頑張ったところでフォロワーも大して増えなかったので、ここ最近の平常運転に落ち着きました。
では、何の本を出すのかというと、テーマは「学校DX」です。
学校DXと聞くと、既に多くの本が出版されています。もう専用コーナーができるくらいです。
具体的な内容についてはネタバレになるので、細案も含めて申し上げられませんが、『教師のiPad仕事術』を出版したその年からこれまで活動してきた内容について、1冊にまとめていく予定です。
前回の時は、OmniOutlinerでアイデアを出しながら、Ulyssesで原稿書きました。
今回は、Obsidianにあるメモを参考に、文章を仕上げようと考えています。Obsidian mobileは相変わらず日本語入力というか2バイト文字の入力中にフォーカスがどっかいくという、CodeMirror6由来の致命的なバグがあるので、出先ではTaioで書こうと思います。
少し脱線しますが、Taioの開発者に「アプリの方向性の問題もあるが、もしできそうなら、カレンダーの概念を入れてくれ」とお願いしてみました。もしカレンダーの概念がTaioでも実現するなら、もう僕はObsidianすら卒業できそうです。それくらい、モバイル版Obsidianの日本語入力中のバグは、使っていられないくらい致命的です。
話しを戻します。 また例によって、サービス名を列挙するようなテクニックの本にはならないようにしたいと思います。どんな本になるのか。楽しみにしていてください。
僕にとっての「本の文章が書けない」現象の正体
2冊目の打ち合わせをしているとき、何度も何度も言われたことがあります。
「それについては後で校正するので、とにかく書いてみてください」という言葉です。僕が内容についての心配事を編集者さんに相談しているときに何度も何度も言われました。
もう、笑っちゃうくらい。文言は違えど、同じことの繰り返しでした。
前にも同じことを言われたんですが、編集者さんは、「私は著者ではないので、魚住先生みたいに文章は書けないんですよ。でも、人が書いた文章を読むのが好きで、書いたものを整理整頓することが好きなんです。」って話していました。
一度書いた文章が朱書きだらけで戻ってきた時には、「もう、こんなに赤ばっかり入れてくるなら、この人が書けばいいのに!」みたいなことを思わず考えてしまうものです。けど、この方はハッキリと、書けないっておっしゃっていました。
それもそのはずですよね。魚住惇の文章は魚住惇にしか書けません。著者と編集者さんの役割は全く違うものです。
本の原稿って思うと身構えてしまう僕に、「どんな文章でもいいから、とにかく書いて」という言葉は、本当に有難かったです。かなり心が楽になりました。
自分でKDPで出したり、ブログ記事を書いたりするなら、プロの人に読んでもらうことなく世に出すことになるのである程度の緊張はありますが、ちょっと本の原稿を書くにあたって、心が軽くなった気がしています。
で、見出しの話です。僕にとって、「文章が書けない」ことの原因が、難しく考えすぎてしまって、それがブレーキをかけているということでした。 逆に言えば、そういうことを考えずに書かせてもらえるのなら、思う存分書けるかもしれないと思うのです。
まだ心の不安が拭えたばかりの状態で、これから実際に書いてみないとわかりませんけどね。
前回の執筆は、終わらないマラソンを走っているようでした。でもこれは、アイデアから出さなければならないという状況だったからです。
僕には心強い味方、Obsidianがあります。デイリーノートに、全部書いてあるんですよ。DXで取り組んだないようとかが。
これを整理して、1冊に仕上げることが、夏休みの目標です。
そうそう、「Obsidianのことも是非書きたいんですが」と言われたんですが、「DXとの関連が薄いので、今回は無しにしましょう。その代わり、売れたら3冊目として書いてくださいね。」と言われてしまいました。
いやいや2冊目を書きましょうっていう話をしているのに、もう3冊目の話だなんてはっはっは。と笑っていた僕は、完全に有頂天でした。まずは2冊目を書き上げてっていうメッセージに気づくのが遅すぎました。
ともかくまずは、どんな形でも良いので文章を出来不出来にかかわらずとにかく書いて、送ってみようと思います。
今回のnewsletterは以上となります。 2冊目がんばれ!と応援してくださる気持ちを「いいね」で表現してくださるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。