週次レビュー始めました(今更?
生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
生きてます
2週間にわたって教育実習がありました。先週のnewsletterでも話題にしたとおり、授業と部活以外の時間を全て持っていかれました。
おかげさまで趣味活動や、教育実習以外の仕事が滞ることになり、Twitterでは結構静かにしていました。
もう、疲れている状態でTwitterに何かを投稿しようとすると、ニュースに対する厳しい意見や、仕事に対する愚痴を呟いてしまいそうで。そうなる自分が嫌で、投稿を控えていました。
教育実習が終わった今、僕が完了しなければならないタスクは、期末考査の作成(3科目)です。これを金曜日までに終わらせなければなりません。あと2日か・・・。
そんな自分のキャパを越えそうなくらい忙しく感じていた中で、僕が困っていたことについて、今回はもう少し話そうと思います。
文章が書けない理由
教育実習中、実習生は毎日1ページの日誌を書きます。
教育実習 高校 日誌 - Google 検索 画像検索すると色々出てきます。
画像検索で出てきた教育実習の日誌よりかは、ここ最近の日誌のレイアウトはシンプルになりました。ただページの最後の部分に、指導教官が書く所感の欄があることは同じです。
そう、僕は今回の教育実習の指導教官として、実習生が提出してきた日誌の所感の欄に、その実習生に対するその日の所感を書くというミッションがありました。
そして、実習を終えた後に実習生が書いたA4両面1枚分の反省・感想文(しかも手書き)を読んで、これまた一番下の部分に指導教官の所感を書かなければなりませんでした。
全て手書きです。大学側が教育実習関連の書類を冊子にしていて、そこに記入していく関係上、全ての書類が手書きです。手書きの理由は、押印が必要だからです。
指導教官になったからには、実習生がその日1日を過ごして感じたことや学んだことなどをまとめた文章を読んで、指導教官目線の言葉を残さなくてはなりません。多分、これが指導教官を引き受けた教員の重荷になっていると思います。
ただ、僕に限って言えば、手書きで書く時間そのものはかかるものの、文章そのものを考えたり、内容をまとめたりすることについては、一切困りませんでした。
そこでふと思ったのです。世の中には、文章が全く書けなくて、白紙を目の前にしてフリーズしている人もいます。書くことがない。書きたい内容が思い浮かばない。何を書いたら良いのかわからない。そんな言葉も実際に聞いたことがあります。
「あなたはなんでそんなに文章がスラスラと出てくるの?」と言われたこともしばしば。
今回の教育実習で僕が困ったことは、自分の腕がプリンターになることが嫌だったくらいです。もっと言うと、所感を書く欄が狭すぎる。その日に実習生に対して言いたいことや、今後の糧にしてほしいことなどは山ほどあるのに、僕が実習生の行動に対して思ったこと全てが書ききれませんでした。
良いか悪いかはは置いておいて、所感の枠を越えて文章を書いた日がほとんどでした。枠の中に収まってしまった日は、逆に書く内容が少なかった日かなと思われてしまうほどです。
ということは、僕のこの「強いて言えば困ったこと」というのは、他の人たちが思っている「文章を書かなければならないのに、良い文章が思いつかない。もしくは、思いついたとしても文章量が足りない。」ということと真逆です。
普段からnewsletterやブログを通して、文章を書きまくっているからでしょうか。教育実習全体を通して、アウトプットに全く困りませんでした。
教育実習生がその日に頑張っていることや、話をしているうちに見えてきたもの、生徒と関わっている様子を見る。それらを通して思ったことや、改善してほしいポイントなどを思いつく。そして文章としてまとめる。これがすんなりできていたということです。
でも、原稿となると書けない
なんでじゃい。文章を書くことについて、何も困ってないんじゃなかったんかい。
そうツッコミがあることを承知で書きますが、これがね、原稿となると、僕は途端に書けなくなります。他から見て、「いやいや、十分いろんなところに文章を書いているでしょ。何言ってんの。」って思われるかもしれません。僕自身の感覚として、ゴールが決まっている文章はあっという間に書けるのに、自分の中でゴールが決まっていない文章となると手が止まってしまうんですよ。
LINEやTwitterのDMで誰かと会話するときは、文章が書けなくて困ったことなどほとんどありません。それでも、何かの原稿となると、手が止まってしまうのです。
これは・・・、どうしてなんだ・・・。インプットが足りない?ゴールが定まっていないから?
この疑問というか悩みについての解決方法を知りたくて、文章術の本などを漁ることも結構あります。でもほとんどの本に書いてあることは、それこそ教育実習の所感などが書けなくて困っている人向けのアドバイスだったりします。そういうアドバイスに遭遇すると、「いやいや、そういう決まりきったテンプレみたいな文章は息を吐くように書けるんだ。そうじゃない文章を、息を吐くように書きたいんだあああ。」と言いたくなります。
そもそも、万単位の文章を書く上で、立てなければならない見通しがないまま書こうとしているからでしょうか。ちょっと最近、大規模な文章を書くっていうことに対して、スランプを感じています。
週次レビュー始めました(今更?
とはいえ、困った困ったと嘆くだけではどの能力も向上しないので、ちょっと新しい試みを試すことにしました。
「週次レビュー」です。先週からやるようになりました。
知らない人向けに話をすると、「週次レビュー」というのはGTDというタスク管理の手法に出てくる作業の一つです。タスク管理を行う上で、1週間に一度、全体を見直してみましょうという取り組みです。
1週間に行うことは、主にその週の振り返りであったり、次の1週間の予定の確認だったりです。
『教師のiPad仕事術』でGTDをデジタルでやるのは、ちょっと無理があるよねっていう発言したこともあって、今回話す週次レビューも、特にやったことがありませんでした。
ところが、ObsidianのCalendarプラグインでweekly noteを作るようになってテンプレートも用意することで、デイリーノート以外にもこんなにも書くことが頭から出てくるんだっていう発見がありました。
また始めたばかりなので、この取り組みが長文を書く上でどんなメリットとなるかはわかりません。それでも文字数や思考の頻度で考えたら、やらないよりかはマシかなと思えるようになったので、今回試したことをここにまとめたいと思います。
Calendarプラグインの設定
設定した項目はざっくりこんな感じです。
Weekly note formatはそのまま
Weekly note templateは作成したファイル名を指定
Weekly note folderは「weekly」
デイリーノートのファイル名は個人的にハイフンなしで統一してきましたが、ウィークリーについてはそこまで何も思わなかったのでそのままにしました。
テンプレートについてはこのあと貼り付けます。
カレンダーに週番号が付くようになった
上記設定を行うと、カレンダープラグインの日付の左側に「W」の項目が増えて、ウィークリーノートが作れるようになりました。デイリーと同じように、クリックするとそのページに移動したり、ファイルが無ければ作成を行うっていう動きをします。
テンプレートの中身
weekly noteに使えるテンプレートの記述については、Calendarプラグインの配布元GitHubにあるReadmeにざっくり書いてありました。
GitHub - liamcain/obsidian-calendar-plugin: Simple calendar widget for Obsidian.
# {{title}}
## プロジェクトの状況
## 来週のnewsletterのネタは?
## 読書の進捗
## [[{{monday:ggggMMDD}}
## [[{{tuesday:ggggMMDD}}
## [[{{wednesday:ggggMMDD}}
## [[{{thursday:ggggMMDD}}
## [[{{friday:ggggMMDD}}
## [[{{saturday:ggggMMDD}}
## [[{{sunday:ggggMMDD}}
それを参考にしながら僕なりに書いてみたのがこのテンプレです。月曜日から日曜日までのページへのリンクが自動で作成できて、1週間を振り返りやすくなっています。ただ配布元のテンプレのままだと、ページを引用する形で表示して、デイリーノートの中身をノート内に表示するようになっていました。
ここは意見が分かれるところです。目的としては、そのデイリーノートを見ながら、ウィークリーノートを見たり書いたりするっていうことだと思います。ただ、1ページの中で別のページの内容を表示するのか、2ペインで分けるのかが、使い方によると思います。
個人的には引用元を表示する場合は、そのノートそのものではなくて見出し1つに絞りたいと考えているので、ウィークリーノートの中で1週間全てのデイリーノートを表示するとごちゃごちゃしているなって思ってしまいます。
なので、iPad Pro 11インチでObsidianを起動した状態だと、こんな感じに2ペイン+カレンダーっていう画面構成にしました。
左側にウィークリーノートを表示して、その右側にメインのノートを表示して、残りの部分にはカレンダーが常に見えている状態にしました。
こうして2画面で常に見るなら、元々のテンプレートみたいに内容を引用して表示しなくても良くて、余分なスクロールをしなくても済みます。
週次レビューの効果
まだ1回しか週次レビューをやってませんが、1回目やっただけで、文字数がかなり増えたんじゃないかと実感してます。
デイリーノートを見ながら過去を振り返り、ウィークリーノートに、その日がどんな1日だったかを書いただけなんですが、それだけで3000字ほどになりました。
「あ~、この日はこういうことがあったわぁ」と思った内容を、デイリーノートに追記するのではなくて、敢えてウィークリーノートに書きました。
常にデイリーノートを開きっぱなしにして、その日に起こった出来事などを随時記録しながら生活している自分にとって、その1週間を過ごした後には過ごした内容全てがデイリーノートに記録されているはずです。
しかし不思議なことに、デイリーノートを流し読みして1週間を振り返ると、更に頭に言葉が浮かんできます。思い浮かぶ内容はその日に起こった出来事で思い出したことや、数日間かかって解決した問題についての総括などです。
デイリーノートだけでも、振り返るだけでその日どんな1日だったのかを振り返ることが容易となったのに。それに加えて新たな情報が生まれたり、内容を抽象化することが、ウィークリーノートを作ることで実現できました。
これが週次レビューの効能なのかと、自分でも驚いています。
それに加えて、1週間ごとにタスクを見直すことで、プロジェクトごとの進捗を改めてまとめることで全体を再確認できました。ここから更に、明日からの1週間ではこのタスクを必ずやろうって思えるようになったり、「そうだった、このプロジェクトが今動いているんだった」と頭の外にあった内容を再び意識することができるようになりました。
これを本当ならやらなくちゃいけなかったんですね。普段は目の前のやるべきタスクに集中して、その代わりに1週間に一度くらいは全体を把握して先を見通す。見通すって言っても、次の1週間程度で十分だと思っています。となると次に必要なのは月次レビューかなぁ。
自分が書いた文章を見ると、見るだけ新しい意見や考え方が出てきて、それをまた書いて。これを繰り返していくと、どんどん文章そのものが洗練されていく。そんな感覚を味わえました。
で?自分の文章が出てきたことで、それが長文を書くときに、実際に役に立つの?っていう疑問。これについてはまだまだ僕なりの答えが出せていません。ただ単に文字数を増やしただけに過ぎないかもしれません。
思考の方向が間違っているんでしょうか。それとも、自分用のメモであっても、それだけアウトプットできたことをまずは誉めるべきでしょうか。ちょっとまだまだ瞑想中です。
いやまずは、期末考査を作らないと。
今回のnewsletterは以上となります。 長文を執筆することについて、ご意見がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまで、是非ともお願いします。