対談本って作るのが難しい
生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
久々にPodcastを配信した
毎週土日のどちらかの午前中に、PCデスクの掃除をやる時間を決めて、マスクを付けて徹底的に埃を掃除をするという習慣がやっと定着しました。 ところが先週の土曜日の午前中に、いつも通りに机の上を片付けたり掃除をしているときに、マイクを落としてしまいました。電源のLEDが光っているので、そのままにしていました。
ところがその日の夜にZoomを使う機会があって、時間が来たのでいつも通り接続したんですが、「声が聞こえない」と言われて気付きました。
マイクが、壊れている?
調べてみると、ボリューム調節つまみが回りません。そして、モニタリング用のイヤホンジャックにヘッドホンを繋いで音を聞いてみると、「ピーーーーー」という音がずっと聞こえています。
あ・・・、終わった・・・。
ZoomそのものはすぐにiPadで接続し直して、会を終えることができたんですが、もうマイクが壊れたという事実がショックでショックで、その時はちょっと正気を保つことに必死でした。
Zoom後すぐに、ゆかさんに報告し、Podcast用のマイクを探すことにしました。 その前に、ゆかさんには、「新しいマイクを買う前に、まず修理でしょ。どうにかならないの?」とご指摘を受けたので、メーカーのサイトを見てみることに。
僕が使っているマイクはSAMSONというアメリカのオーディオメーカーのもの。サイトは全て英語です。サポートのページを見ると、「アメリカ在住の人は直接送って、それ以外の国の人は販売店に相談して」と書かれていました。
販売店、ということはAmazonか。ということで、Amazonのカスタマーサポートに連絡してみることにしました。
ところがAmazonは、購入から30日を経過した商品についてはメーカーと直接やりとりをしてくれという返答をしてきました。
アメリカ在住でないなら、販売店を通して
30日を経過したらメーカーと直接やりとりして
矛盾します。つまり、泣き寝入りです。もうなす術がありません。 何かあった時のサポートって、事が起こった際にその重要性を理解します。今回の件を通して、日本に住んでいながらサポートを受けられる重要性に直面しました。
ゆかさんにこの事を丁寧に伝えると、「じゃあ買うしかないね」と言ってくださって、日本でサポートが受けられる、良さげなマイクの選定に着手することになりました。
Blue Yetiが人気な本当の理由なのでは?
色々と調べているうちに気付きました。
米Logitech、Blue Microphonesを1億1,700万ドルで買収 | NEWS | Mac OTAKARA
Blue Microphones、ロジクールに買収されていたんですね。しかも2018年に。知らなかった。 つまり、Yetiなら日本でサポートが受けられるってことです。もっと早く知りたかった。
というわけで、次のマイクの有力候補としてBlue Yetiが浮上してきました。 まぁYetiならどれでもいいかなと思って色々と調べてみたら、去年あたりに「X」が最後についた最新モデルが出たというのを知ったので、Youtubeでのレビュー動画を漁りました。
YetiとYeti Xの比較動画が山ほどあったので、色々と見てみると、まぁどの動画も割と新型を褒めている感じ。 そして、メルカリで15000円で売られているのを偶然見つけたので、多少の不安はあるものの出品者を信じて購入することにしました。
そして、付属のスタンドではなく、マイクアームを購入して設置しました。スタンドのまま使っていては、また掃除の時に落としかねません。今回の目的はマイクの購入ですが、掃除の時にマイクを落とさない工夫をすることもまた、ゆかさんから課せられた命題でした。
マイクスタンドにまでお金が出せなかったので、NEEWER製の1500円のやつにしました。本当はショックマウントも欲しいなと思いましたが、とりあえずはこのまま使ってみて、キーボードの音などが入り配信時に気になるようになってから購入を検討しようと思っています。
マイクを購入したのが2019年だったので、長いようで短い命だったと思います。落とさなければ、まだまだ現役で使えていました。
そして、マイクの購入を機に収録したのがこちらです。
2022年上半期に買ったものまとめ #160 作成者:さおとめおとらいふ
もうお聞きの方もいらっしゃると思いますが、Yeti Xは音をリアルタイムでノイズリダクションしてくれるスグレモノ。エアコンをつけた状態でこの音質なら、かなり良いのでは?と思いました。
近頃、いっちゃんが保育園に通うようになってくれて、夜も少し早めに寝てくれるようになりました。ちょっとPodcastを録る時間が作れそうです。
今後も、Podcast「さおとめおとらいふ」をよろしくお願いします。
Alice配列のキーボードにエンドゲームを感じる
FancyAlice66CというAlice配列のキーボードが、ここ最近の僕の一番手です。
FancyAlice66の後継機、「FancyAlice66C」のビルドログ – さおとめらいふ
HHKBは寿司打などの競技としてのタイピングや、入力作業などにおいては唯一無二のキーボードだと言えますが、ホームポジションに手を置き続けると窮屈さを感じ、肩が凝ってきます。
タイピングゲームのように、入力する単語が既に決まっていて、それをそのまま入力するような時には本当に素晴らしいキーボードだと思い打鍵感に酔いしれながら打ち続けることができます。
ただ、画面に向かいながら、考えながら入力するようなときなどは、その窮屈さが気になってしまい、集中力が途切れることがありました。ホームポジションに手を置き続けながら、何を書こうかなと考えて、思いついた内容を書き出す。これを続けるためには、無理のない姿勢でキーボードに手を置き続けられる状態が理想です。
これまで僕の中での一つの答えが、「分割キーボード」でした。7sProというサリチル酸さんが開発したHHKBをそのまま分割したような見た目のキーボードを、個人的には気に入って使っていました。
ところが最近、分割キーボードそのものの取り回しに疑問を感じて、少し大きめでもいいから一体化型で、少し左右が離れたキーボードが欲しいなと思っていました。その候補として考えられるのが、Alice配列と呼ばれる、キーボードの中心部分が逆ハの字となっているものです。
これがね、素晴らしく良いんですよ。 昨年、自作キーボードを自分で設計して、「自作キーボードならこれがエンドゲーム」なんて思っていたんですけどね。Alice配列をみて、実際に触って、これは自分が良いと思う配列を再び作りたくなってしまったなって思ってしまいました。
あ、すぐにはやりませんよ。何せ、本の執筆の方が優先ですから。
キーボードにずっと手を置いて置けるって、凄く重要なんだなということに気づいてから、Obsidianに向かう時間がさらに増えた気がします。
対談本って作るのが難しい
勤務校では7月21日に終業式を迎えて、翌日22日金曜日からは夏休みに入りました。 去年の夏休みって、何をしていたんだっけなと思って、昨年の今頃のnewsletterを読み返していました。
ちょうど、NotePlan3からObsidianに鞍替えしていたところでした。ちょっと懐かしいです。
そんな頃の様子の環境面でのマニアックな話は、2冊目の本に書いた通りです。
現役高校教師の「行動につながる」情報マネジメント術: 文章を書き、考える人のための「デジタルノート 」活用術 情報整理大全 | 魚住惇 | コンピュータ・IT | Kindleストア | Amazon
それと、Obsidianでのタスク管理の手法などについて、佐々木正悟さんと話す機会があって、その対談がKindle本としてまとまることになりました。
現在、起こされた文字を確認し、訂正を依頼しているところです。
この修正作業がね、結構辛いものがあったんですよ。きっと僕と佐々木さんが対談した音声を、どなたかが最初に文字起こしを担当してくださったと思うんですけど、「ノートプラン3」とか、平気で書いてあるわけですよ。あと人の名前で言うと、僕の発音が悪かったのか「ゴルゴさん」とか書かれていて、いやいや、小さい「ゅ」が本当は入るんだけどなって思ったり。Scrapboxの「S」が小文字だったり。表記のミスって、なんでこんなに気になるんでしょうね。気になって気になって本文が頭に一切入ってきませんでした。
一度気になると、そういう細かいところまで気になって気になって仕方なくなります。
不要な部分に取り消し線を引くのと、加筆したい部分に赤を入れるのに、2日間ほどかかりました。
対談本って、最初に会話があるわけですが、そのまま文字を起こしただけだと本当に読みづらい。喋っている最中は、ただひたすら思ったまま喋っているので、全体の構成などはきっと考えずに話しています。 でも、口語で話した内容をそのまま時系列に並べただけでは、読みやすいものにはなりませんでした。
これはきっと、頭の中にあるものを喋って吐き出したいと思う気持ちと、読みやすい文章を書くっていう気持ちに差があるなと思っています。ただ喋りたいっていうのは、ダラダラとアウトプットしたいっていう話だと思います。でも読みやすい文章を書くとなると話は違って、読み手が初めて文章を読んだときに、すーっと内容が入ってくる工夫をする必要が出てきます。
僕自身がこれまで触れていた対談の文章が、ただ単に文字起こししてもらったものではなくて、多少話が前後したとしても、読み手のストレスが少なくなるような工夫がされているって言う事実を、改めて突きつけられた気がします。
ちなみに佐々木さんとの対談本は、8月上旬発売予定です。昨日8月2日に僕がテキストを修正したファイルを佐々木さんにお送りしたので、その確認などにはもうしばらく時間がかかりそうです。
今回のnewsletterは以上となります。 「いいね」を押していただけるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。