生きることにこだわりを。魚住惇です。
iPad Pro 2021年モデルが5月21日に到着します(多分)。
僕は15日土曜日の時点で、保護フィルムを注文しました。
Amazonで取扱のある保護フィルムを見ていると、既にエレコムのフィルムの商品名に2021の記述が入っていることから、iPad Pro 2021の本体サイズは、2020年モデルと同じであることが予想できます。
僕はiPad本体が自宅に到着し、開封したその瞬間に保護フィルムを貼るのが一番綺麗に貼れるタイミングだと思っているので、どうしても本体発売前にフィルムをゲットしておく必要がありました。
今回購入したのは、ASDEC製のアンチグレアフィルムです。
『教師のiPad仕事術』内でも述べましたが、僕はずっとこのメーカーのフィルムを愛用しています。一昔前はパワサポのフィルム一択じゃ!なんて言っていたんですけどね、写り込みの軽減具合がASDECの方が好みだったので、それ以来ASDECばかり買っています。
この話は、ブログにも書いています。
最近のアンチグレアフィルムは凄い。iPad Pro 12.9に貼ったら映り込みがマジで激減した。 – さおとめらいふ
今回もこの記事に書いた教訓に倣って、ASDECにしたというわけです。
でもここ最近、ASDECのアンチグレアフィルムも、反射の軽減率が落ちたような気がするんですよね。蛍光灯の形がぼんやりと見えている具合が、ちょっとだけ気になります。
ただし自分が求めているスペックの保護フィルムを探す旅は、沼すぎるわけです。「これじゃない」と思った瞬間に剥がすことになりかねません。
iPad用のフィルムは、光沢かアンチグレアかの二択ではなく、ペーパーライクフィルムというApple Pencilで書くと紙に近い感触を再現してくれるフィルムもあります。特にApple Pencil登場依頼、iPadでアンチグレアフィルムといえば、どちらかというとぺーパーライクフィルムとしての選択肢が多くなったように思います。
僕の場合は、そこまで描き心地を重要視しているわけではないので、アンチグレアフィルムを選択したというわけです。
これを読んだ方で、「ここのアンチグレアフィルムが凄く良かったよ!」というのがあったら教えてください。エレコムとパワサポは反射率が低すぎて貼った瞬間に剥がしました。
それでは今回も、魚住惇のこだわりにお付き合いください。
Claw44でのローマ字入力のしづらさ
カラムスタッガードの自作キーボード「Claw44」をお借りした時に、どうしても入力ミスが目立ってしまって、使用を断念してしまいました。
自分でも不思議でした。どうしてこんなに入力ミスが目立つのだろうと。
これは、運指について考えることで見えてくるものがありました。
結論から言うと、カラムスタッガードのキーボードは、ローマ字入力との相性がきっと悪い。そう思ったのです。
ローマ字入力では、母音と子音を組み合わせて平仮名を入力します。特にClaw44で僕が入力ミスを繰り返していたのは、「せ」とか「おい」でした。
「せ」を入力するとき、ローマ字では「se」と入力します。 ロウスタッガードだと、この位置関係です。左手の薬指をそのまま押して「s」、左手の中指を1段あげて「e」を打ちます。
この「s」と「e」がカラムスタッガードだと遠いのです。
僕の場合は「s」の位置と「e」の位置がどの辺りで、続けて入力する時に左手中指をどれほど左上に運ぶかを感覚で覚えていて、「せ」と入力する時に、よく「d」が反応していたので、原因は位置関係なんだなと考えました。
ただし、アルファベット単押しでは、そこまでミスが目立つわけではありませんでした。例えば、タイピングゲームのアルファベットのみを練習する時は、そこまで困りませんでした。
カラムスタッガードは、縦の列ごとにキーが揃っているので、指を曲げるだけで下の段に移動できます。指は縦方向にしか曲がらないので、この運指が本来のあるべき姿のように思えます。一般的なロウスタッガードでは左上から右下に指を動かしていくので、どうしても手首から手の角度を変える必要が出てくるのです。
では、なぜローマ字入力ではミスを頻繁に起こしてしまうのか。
先程の例で言うと、「せ」と入力しようとすると、ローマ字では「se」と打ちます。自分で言うのもあれですが、僕のタイピングは正確に速く打とうとするので、左手の薬指を押す頃には、左手の中指は「e」の位置にいます。
ローマ字で入力する際は、その単語を頭の中でローマ字に変換し、変換後のアルファベットの流れを指が無意識のうちになぞろうとします。
指が曲がる角度、伸ばす先の位置などを、指が覚えているわけです。そして「このキーの後にこのキーを押して」などと考えることなく、自然と指が動きます。
入力したい単語を思いつき、その単語をローマ字で表現し、アルファベットの順番にどの指をどのタイミングでどの場所まで運ぶのか。これらを難なくやってしまっているわけです。
逆にレイアウトが違うキーボードだったりすると、指を運んだ先にキーが無かったり、別のキーがあったりしたということです。入力ミスはこうして起こったのでした。
きっと訓練を積むことで慣れていくことなのかもしれませんが、より運指を楽にするための自作キーボードのはずが、逆に遠い位置関係になってしまったキーとキーがある。ここに違和感を覚えたのでした。
文字を手書きで書くということにも同じことが言えるのだと思います。手書きで例えると、新たなレイアウトで入力するということは、字のバランスの癖を全て治すようなものです。
もう少し問題を分解しましょう。僕は何も、カラムスタッガードのキーボードを否定したいのではありません。
これは、カラムスタッガードのキーボードで、ロウスタッガードに慣れきった運指でローマ字入力を行うと、入力ミスを頻繁に起こしてしまうというお話です。
つまりこの問題を解決するためには、ロウスタッガードを使い続けるか、そもそもローマ字入力をやめるのかのどちらが必要だと考えられます。
かなり悩みましたが、今の自分が、新しい入力方法に対してそこまでコストがかけられないなと感じたので、ここはひとまず、ロウスタッガードを使い続けることを選びました。
また何かきっかけがあったら、別の入力方法を学ぼうと思います。
ローマ字以外の日本語入力方法として、「かな入力」や「親指シフト」などが挙げられますが、最近になって「薙刀式」や「ブリ中トロ配列」という方式も知りました。論理配列沼と言うそうです。こりゃまた深すぎる沼。
Zincを選んだが、思うところが出てきた
ロウスタッガードレイアウトのZincという自作キーボードのキットを購入し、組み立てました。
それから1週間ほど使ってみると、色々と思うところが出てきました。
この画像は、Choco60というHHKB型自作キーボードのレイアウトです。 HHKB英語配列も同じレイアウトです。 3段あるアルファベットのうち、1段目と2段目は0.25U(アルファベットのキーの4分の1の幅)ズレています。そして、2段目と3段目では0.5U(半分)ズレています。 つまり、ズレ幅が一定ではないということです。
それに対してこれが、Zincのレイアウトです。HHKBと違って、ズレ幅が一定です。
今、僕の人生の中で一番頭を悩ませているのが、ここです。
このHHKB配列と比べて下段が0.25Uズレてしまっていることで、僕はZキーを入力する際にミスを連発しています。
Zを入力しようとしたらZとX両方が画面に表示されるので、指が無意識のうちに下段に指を運ぶ際、0.5U右に移動していたことが分かりました。
僕がHHKBの英語配列を使い始めたのは2005年。今年は2021年なので16年使ってきたことになります。16年使ってきたHHKBの配列に完全に慣れてしまったわけです。
この少しのずれでさえも、指が覚えてしまっている。Zincを使い込んで分かったのは、「僕の指は上段と中段は0.25Uズレていて、中段と下段は0.5Uズレているものでないと、入力ミスを起こしてしまう。」ということでした。
ちなみにこれを書いている途中で分かったことですが、HHKBの日本語配列モデルもZincと同様のレイアウトでした。
(画像はPFUダイレクトより)
HHKBのレイアウト、日本語配列と英語配列でここまで違うことに初めて気がつきました。
英語配列と比べてバックスラッシュが下段にあり、尚且つカーソルキーをねじ込んでいることを考えると、こうするしかなかったような気もします。
ということは、Zincの角度が合わないとなると、僕の手はHHKBの日本語配列でさえも、入力ミスを誘発させてしまう可能性があるわけです。これは思わぬ発見でした。
あとZincのような40%キーボードでは、数字キーの段が省略されています。これにもかなり慣れが必要だなと思いました。
特に僕は、HHKBを使っていて数字キーに指が届かない!などとも思ったことがありませんでした。また、レイヤーキーを押して近くのキーを押すよりも、少し指を伸ばして一発で入力できた方が短時間で画面に表示されるのではないかと思うほどでした。
これもあとは配列に対して慣れることが前提ではあるものの、この「慣れるためにかかるコスト」というのが、結構かかるなと思ったわけです。
慣れるために頭のリソースを費やしている間は、当然ながら入力スピードが落ちます。それが自分にはちょっと耐え難いレベルでした。
これならHHKBを使っていたい。ただし、分割キーボードは素晴らしいな!とも思う。
これは、やっぱり、次のキーボードに行くべきだろうな・・・
さて、今回のnewsletterは以上となります。次週はきっと、iPad Proの話題で持ちきりなことでしょう。キーボードのこだわりは、一旦時間をおきたいと思います。
沼な話をダラダラと書いてしまった感じが否めませんが、最後までお読みいただけたなら 「いいね」を押していただけるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。