3Dプリンタ「KP3S」を買った
生きることにこだわりを。魚住惇です。 前回のnewsletterにも書いた通りの、勉強したいことを勉強して、やりたいことをやる、そんな夏休みを過ごしています。 これを配信している8月4日から夏休みに入りました。次に出勤するのはお盆明けです。毎日自宅から出なくても良くなるのが大変素晴らしいです。 コロナ禍になって、買い物すらAmazonで済ませることが多くなり、土日も公園意外には出向かなくなりました。コンビニでの無駄遣いも皆無になりました。 きっとこの夏休みも、ほぼ家で過ごすことになりそうです。
それでは今回も、ちょっとしたこだわりにお付き合いください。
3Dプリンタ「KP3S」を買った
いつか欲しいなって、ずっと考えていました。3Dプリンタです。確か2018年頃に流行した記憶があります。ただし、その頃には特に作ってみたいものはありませんでしたし、3D CADなんてやったことがなくて分からないし、特に3Dプリンター本体の価格が高いなって思っていました。
しかし時は2021年。近頃はAmazonのタイムセールにも格安3Dプリンタが登場してくるようになり、自分が意図的に検索しなくとも、セール情報などを通して目に入るようになりました。
格安3Dプリンターとしてよく名前を聞いたり、セールにも登場するのは、「ANYCUBIC MEGA-S」です。Youtubeでもレビュー動画がそこそこの数アップされています。で、内容としては結構良さげなレビューが目立ちました。 ならもう、これでいいじゃんって考えていました。ただ、価格的に買う勇気が出ないだけで。
で、他の候補として考えていたのが、FLASHFORGE社のAdventurer3という機種。これも初心者が買いそうな機種らしくて、候補にしていました。ただ、でかいボディの割に出力できるサイズが150mm x 150mm x 150mmだったので、ちょっと小さいんじゃないかなぁとも思っていました。 自作キーボードのケースを作るのに、15cmはちょっと小さい。
困っていることがあったら、つぶやいてみるものです。 僕がTwitterでつぶやいてみたら、良いアドバイスがありました。
で、Prusa mini+というのは、日本のAmazonには売っていない様子で、海外のオンラインショップから購入するしかなく、ちょっとハードルの高さを感じました。その時点でもう一方のKP3Sという候補だけに絞られました。
このもう1つの候補として出てきたKP3S、これも恐ろしく資料が少ない。Youtubeだと釣具をこれで作ってます的な動画1件しか出てないし、あとは海外の動画しかありませんでした。ウェブはというと、ちょっとマニアックというか、わかる人向けの記事が多めです。あとまとめサイトが1つ。@hitoriblogのmoyashiさんがHugoで書かれた記事が出てきました。
http://hitoriblog.com/kingroon_kp3s/
パッとみて察しました。あー、これはマニアックな製品だ。そして癖が強い。でも良い。moyashiさんが好き好んでいる時点で、そういうバイアスがかかります。
なんでもmoyashiさんはこのKP3Sを2台所有しているらしく、えらく絶賛している様子。ただし、自分でメンテナンスができることが前提だそうで、初心者に対してハードルが高いことが伺えます。 とはいえ、気になる。そして何より、価格が2万円。一般的な格安3Dプリンタとして想像していたのより、3分の1くらい安い。
それで、こういう買い物は勢いが大事だと思ったのです。我が家ではこうした、下手したら生活スタイルが変わってしまうものを買う際は、家族会議にかけます。すると、お金の出どころはどこからなのか、置き場所はあるのか、断捨離中に大きなものを買うのか、何のために買うのかなど、様々な議論がなされます。かといって、こうした意見を覆すほど、3Dプリンタという機械は魚住家に未来永劫繁栄をもたらすものではありません。 では、何のために買うのか。これを明らかにしなければなりません。ただ僕の場合、物事全てに対して理由を考えていては、やがて生きる意味まで考えだし、自分の人生そのものが意味のないものになってしまうことが多いのです。 そして購入する理由を考えることをやめました。 興味の赴くままに、作りたいものを作るために、自分の世界観を変えるために。ポチりました。 こういう買い物は、買う理由を買ってから考えることで、使う理由が増えるのです。
こんなにワクワクした買い物は久しぶりです。我が家に3Dプリンタがやってくる。 ちなみに少し前から、妻のゆかさんには相談していて、先日も「いつか3Dプリンタを買いたいんだよね。」と話してみたところ、「あーそういえば、前から言っていたね。」と、何ヶ月も、下手したら何年か前の話を覚えてくれていた様子でした。自分が前々から3Dプリンタが欲しいと言っていたこと、僕自身が忘れていましたけど。 でも流石に、何も脈絡なく「明日3Dプリンタが届くから」って報告したら「は!?」ってなっていましたけど笑。
開封やら初期設定やらは、ブログにまとめようかなって考えています。一応ここではKP3Sという3Dプリンタを買ったよ!くらいに留めます。
ちなみにTwitterでは、プリントアウトしたものをいくつか公開しています。
購入の決め手となったのは自作キーボード
KP3Sを購入した最大の理由は、自作キーボードです。SU120という自作キーボードの基板を手に入れて、「あ、これはもう、ケースは自分で作るしかないわ」と悟りました。自作キーボードの世界に片足を突っ込んだ身ではあるものの、僕なんてまだ消費者という立場です。 自作キーボード界隈では、自分が良いと思うレベルのキーボードに辿り着いたことをEndGameと呼んでいるそうです。僕もそこが目標であり、ゴールです。僕にとって静電容量無節点方式のHHKBが絶対的な基準というのは揺らぐことはありいませんが、HHKB配列を参考にしながら、自分が理想とするキーボードを追い求めてみたいと思うようになりました。 その中で気になったのが40%キーボードという存在です。HHKBは60%に分類されます。それよりもキーの数を少なくしたのが40%です。HHKBでさえ、他のキーボードと比べてキーの数が少なく、Fnキーを併用しながらでないと使えません。その60%から更に数字の部分などを取っ払ったのが40%です。 HHKBですらキーを省略しているのに、さらに減らすわけです。これを可能にしたのがレイヤーという概念でした。HHKBは2つのレイヤーで構成されています。通常時と、Fnキーを押した時で配列を変更できます。自作キーボードは、少なくとも3つのレイヤーが使えるものが多いのです。これがHHKBよりもキーの数を減らした状態で、実用的に使える理由です。 実用的に使えて、しかもHHKBよりもコンパクト。こうして魅力的な部分だけを書いてみると、作ってみたくなりました。 SU120は基板そのものですが、その基板にキーソケットを半田付けして、キースイッチを差し込むと、キーボードとして動くようになります。それだけでも良いといえば良いのですが、ソケットからキースイッチが簡単に抜けてしまうので、実用化するためにはキースイッチの形に穴がたくさん開いている「キープレート」という板を用意する必要が出てきます。 遊舎工房さんでアクリル板のレーザーカット加工をやってくれるので、設計してから図面を送れば出来上がります。ただし、1枚数千円するので、そう何度も失敗するわけにはいきません。 では、3Dプリンタで作ってしまえば良いのでは?と考えたわけです。
まぁそれに、3Dプリンタがあれば、他の人が作ったファイルでプリントもできるので、フォーラムなどに公開されているものを印刷して便利に使わせてもらうのも良いなとも思いました。
とりあえず、素材は揃いました。そして夏休みという時間も手にしました。あとはやるだけ。ApexLegendsも新シーズンが始まったり、読みたい本がたくさんあったりと、時間が無限にあっても足りないほど、やりたいことがあります。 長いと思った夏休みも、きっと後になって「あっという間だったなぁ」とnewsletterでぼやいているかもしれません。
今回のnewsletterは以上となります。 「いいね」を押していただけるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。