一生忘れられないお金の使い方をした
生きることにこだわりを。魚住惇です。 4月19日に、東京の渋谷にあるホールで、文部科学省が手掛けるリーディングDX事業のキックオフイベントが行われました。
そう。そこで聴いた講演の内容だとか、文科省の人からの挨拶だとかを聞いているとね、僕が盛大に勘違いしていたことがわかったんですよ。
リーティングを英語のスペルにすると、Leadでした。てっきりReadだと思ってたんですよ。なんだろう、何か最新の資料とかを読み込みつつ、実践とかするのかなぁなんて寝ぼけた認識をしていました。
違ったんですよ。Lead、先頭に立って、集団を導くの方のリード。どうしようw。DXをリードする最先端の試みを行う学校に、勤務校が内定してしまいました。しかも生成AIを使いまくるのと、校務をDXする方の両方で。あああ、どうしようどうしよう。
みんなついてきてくれるかなぁ。学校DX物語で名前が出てきた先生方、もうみんなご異動されちゃったよ!
愛知県教育委員会の担当方からも、じゃんじゃん生成AIの活用事例を出しまくってくれと、直々にお願いされたやったよ!
もう、もう後には引けません。今年度は、そういったかなり大掛かりな、年に3回も東京に出張することになってしかも旅費まで文科省から出ちゃうという、すんごいプロジェクトに関わることになりました。
これについてはまたどこかでお話しするとして、今回お話しするのはそのキックオフイベント後に立ち寄った、ソニーストアでの買い物のお話です。
今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
予算を超える買い物が、悔いのない買い物
僕がこれまで使っていたカメラは、α7Cです。これにタムロンの28-200mmの万能レンズをつけています。前回までの配信では、この買い物についても合計30万円ほどかけておきながら、後悔したという内容を書いたと思います。
なので今回は、後悔しない買い物をしたいなと思ったんですよ。
まず僕が使っているカメラはソニーなので、使い勝手やレンズ、これからも魂を捧げる先として、次もソニーを考えていました。
ほいでね、ソニーストアのリアル店舗はというと、銀座、札幌、名古屋、大阪、福岡天神の5店舗しかないんですよ。これは愛知県に生まれて恵まれているなと思いました。何かあれば名古屋にあるソニーストアに持って行って、サポートを受けることができますから。
で、本当だったら20日に名古屋のソニーストアに行こうと思っていたんですが、新年度が始まってリーディングDX事業のキックオフに参加することが急遽決まったので、名古屋じゃなくて銀座のストアで購入しようと考えました。
そもそもソニーストアに20日に行こうと考えた理由は、僕が登場を待っていたレンズの発売日が4月19日だったからです。20万円ほどするレンズですが、思い切って買ってみようと心に決めました。
[FE 24-50mm F2.8 G | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー(https://www.sony.jp/ichigan/products/SEL2450G/?s_rcmd=rt_recent_TD)
そして、書いたいなと思っていた本体はα7シリーズの高解像度機種、Rシリーズの5番目のモデルです。続けて読むと「α7RⅤ」と書きます。僕が使っているα7Cの「C」はコンパクトを意味していて、僕の使い方だとコンパクトな機種では機能不足だったりボタンが少なかったりして、用途が合いませんでした。
α7RVの定価は555550円です。
[α7R V | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー(https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7RM5/?s_rcmd=rt_recent_TB)
あぁ、カメラを買うのに、76万円使うのか・・・。そんなにお金を使って、何を撮るんだ。そうウダウダしていた1ヶ月でした。
でもここでは、後悔しない買い物をしたい。そのために遥々銀座までやってきた。
ソニーストアでは、購入の相談について予約をして、スタッフについてもらうことができます。いきなり突撃して小一時間も目の前で悩まれたら流石に迷惑かなと思ったので、今回は事前に予約することにしました。
名前を告げて場所まで案内してもらうと、もうそこにはα7RVと候補のレンズが装着された状態で、スタッフさんが待機してくれていました。これがプロの対応か。
ひとまず触っていたものの、僕のことをより理解してもらうために、カメラの変遷を軽く話してからカメラに求めるものや、撮りたい写真などを伝えました。
店内には、猫さんの置き物が置いてあったり、天井でくるくる回ってるプロペラに鳥さんが付いていたりと、写真を撮ることを想定したものがたくさん置いてあります。それをずっとあーでもないこーでもないと、カメラの設定を変更しながら納得いく使い方ができるのかどうかを試すわけです。
そうこうしているうちに、24-50mmという焦点距離に、ちょっと不満が出てきてしまいました。なんということでしょう。レンズを買う前に、もうそのレンズに関しての不満点が出てきました。買おうと思っていたのに。スタッフさんと一緒に僕が過去に撮った写真のEXIF情報を見ていると、確かに焦点距離が66mmとか70mmが多かったんですよ。
「18万円のレンズを買ったは良いものの、想定されていた使い方ができないというのは勿体無いですよね。」
スタッフさんに言われて、次に出てきたのが、24-70mm GM2というレンズでした。ちょっと待ってよ。そっちは30万円のレンズだって。予算オーバーだよ。それを買いに来たんじゃないんだよ。そう頭の中で突っ込んでいると、レンズの説明が始まって、如何にGMレンズが素晴らしいかのプレゼンを聞くことになりました。
で、一通り説明が終わった後に僕が「じゃあ結局、24-50mmのレンズの良いところは何だったんですか?どうしてこのレンズが登場したんですか?」と聞いてみると、
安い
軽い
小さい
だったというわけです。確かにGMレンズと比べると今回買おうかなと思っていたレンズは18万円と、30万円と比べて安い(安い??)。そしてレンズそのものが小さいのでその分軽い。しかし、しかしですよ。僕が撮りたい写真が撮れない可能性がある。逆に言うと、12万円足したらこの問題は解決できる。
『あなたが欲しいと思うものを買ってはいけない。あなたが必要とするものを買うようにしなさい。』
〜大カトー〜
(ローマ クァエストル)
ソニーストアでのお会計、796,510円でした。こんな金額、クレカで通したことがありませんでした。事前にクレカのサイトにログインして限度額を確認してたんですけど、生まれて初めてですこの金額は。Podcastでもお話ししましたが、ソニーストア銀座から、愛知県の自宅に帰るまで、トイレに行けませんでした。怖くて怖くて。
これは次からカメラを買うときは、逆に通販の方が良かったのでは。いや、それではダメだ。今回のように、買おうと思っていたレンズが実は自分との相性が良くなくて、現物を見ずに買ってしまったら失敗するようなことだってあり得る。
写真を撮るたびに、それほど試行錯誤をしなくても良さげな写真が撮れてしまいます。いやそれも、これまで工夫を凝らしながら試行錯誤をし続けて、構図の基礎が頭の中に入っているからでしょうか。まだまだ自分にとって身に余るほどの性能だとしか思えず、使う度に緊張が走ります。
ちなみにですが、ソニーストアで記念にとα9Ⅲという本体価格90万円のカメラも触りました。あれはもう別格。スタッフの方も「お客様の用途には合わないと思います。」とキッパリ。つまり今回は、ただの贅沢のためにお金を使ったのではなく、必要な道具に投資をしたのです。
前回の配信でお話ししたように、お金の使い方を根本から見直した買い方で、カメラを買ってみました。それにしてもお高い買い物でした。この話を書いていて、まだ指が震えることがあります。一体何を目指しているんだ。写真館か。いや、そうじゃないんだ。自分が撮りたい写真を撮るために、一生後悔しない買い物をしたのだ。まだ、そんな考えがぐるぐるしてます。
しっかし、α7Cと比べて、本体が随分と重たくなりました。首からかけていると、かなり首や背中に負担がかかっていることがわかります。そうか、体育祭とかに来ていた写真屋さんは、こんなに重たいカメラを使っていたのか。
魚住「そのカメラとレンズ、組み合わせると、おいくらくらいになるんですか?」
写真屋さん「中古の軽自動車くらいですね。」
「中古の軽自動車くらいですね。」
今ならわかるよ。その価格。わかるよ。買ったもん。今度からは首から軽自動車かけて歩くよ。
さて、今回の内容は、Podcast「さおとめおとらいふ」でもお話ししています。そちらには妻のゆかさんが正直な感想を話しているので、興味のある方はぜひお聞きになってください。
今回のnewsletterは以上となります。ただ商品の写真をSNSにアップするだけだと"買ったぜ自慢"になってしまいがちですが、その裏側にある正直な感情を綴ってみました。 「いいね」を押していただけるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。