生きることにこだわりを。魚住惇です。 今週はお盆ですね。我が家ではそこまでお盆という行事を厳粛に行うことはしません。せいぜい、両方の実家にそれぞれの親戚が集まって、ご飯を食べるくらいです。
迎え盆や送り盆などは、小さい頃にはやっていた記憶がありますが、もう今となっては親戚が集まるための行事としての役割がメインになっています。
更に今週、ちょうどこれを書いている8月15日には台風7号が近畿地方に上陸しているところです。
そして毎日のように続く猛暑。特に愛知県や岐阜県は他県と比べて暑いんです。お出かけしようにも、最高気温が40℃近いと、危険を感じます。僕の車の色は黒なので、この時期の車内はサウナです。
最後に、体調不良。息子(3歳)がお盆前に風邪を引きました。しかも、治りかけたと思ったら、別の風邪が始まったかのように、それまでなかった咳が始まりました。次男(0歳4ヶ月)も鼻水じゅるじゅるです。もうやだ。
僕は決めました。これはもう、遠出とか、旅行とか、そんなことをやっとる場合じゃない。そういうのは涼しくなってからにしよう。お盆に集まる以外は、外に出ない。
こうなってくると、やることは一つです。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
息子(3歳)のトイレトレーニング
息子(以下いっちゃん)は、11月が誕生月。つまり4歳まであと3ヶ月です。保育園では年少さんのクラスにいます。
もうね、いっちゃんに聞いても、保育園で同じクラスの子で、おむつなのは、本人とあと1人くらいだけらしいんですよ。親として、すごく乗り遅れた感があって、そわそわします。
僕が小さい頃なんかは、もう幼稚園に入った頃には一人でトイレに行ってた記憶がありますし、お義母さんの話でも、妻のゆかさんは2歳でトイレをマスターしたとか。
僕の幼少期がちょうどバブルでした。その頃だからか、○歳までにはこれができんといかん!みたいなものが山ほどあって、当時の話を聞くと、それに忠実に育児をしていたような感じがしました。
個人の意見よりも協調性が大事。みんなで同じことをすることが正義。みんながやってることが絶対に正しい。だってみんながやってるんだから。それ以外のことをやってるのはおかしい。そんな時代だったと思います。
その子のペースでいい。トイレができない大人なんてほとんどいないんだから、いつかきっとできるようになる。
それがいつからでしょうか。ここ最近の育児の方針は、こんな風潮が多数派のような気がします。
不登校への対応が、まさに時代を象徴していると思います。それこそ80年代は不登校のことを登校拒否と呼んでいましたし、学校に行くことが正しくて、どんな理由があっても学校に登校させることが正義でした。個人の思いは無視。
それから次第に個の時代に移り変わっていっているように思います。体罰やいじめの認識も変わりました。みんなと同じであることが一番正しいという時代が、いよいよ変わってきたなという感覚があります。
それでもねぇ、トイレはできるようになって欲しいんですよ。身体能力的には、もうそろそろできるようになるはず。あとは本人のやる気の問題。
今は無理しなくて良いよっていうのがどの分野にも言われているかもしれません。そもそもそれを選ぶ必要もないんだから。
でもトイレは、それこそ人がその場所で暮らしていくための文化かもしれませんが、できるようになってもらいたいと親として思うわけですよ。
というわけで、夏休みということで僕にも心に余裕ができたので、息子のトイレトレーニングに取り組むことにしました。
もっと早くから取り組んでいた
実は、もっと早くにトイレトレーニングの準備だけはしていました。
おまるにしようか、補助便座にしようか。まずはこの選択です。おまるはどうも片付けるのはちょっとなぁという考えから、補助便座を買いました。それと、ゆくゆくはそこに自分で座るための、台座も買いました。これがなんと、昨年の5月の話。3歳になる前の、2歳の頃でした。
準備万端です。あとは本人の努力次第。
いっちゃん「トイレはいるのやだ」
どうもあの空間に入るのが、苦手なようでした。ゆかさんがウルトラマンの画像をたくさん印刷して、トイレの壁中に貼ってくれたのに、今それを毎回見ているのは僕とゆかさんだけです。それでもウルトラマンの姿と名前を一切覚えないゆかさんは、ある意味すごい。
トレーニングパンツも買いました。今はトイレトレーニング向けの子供用パンツが売られているんですね。普通のパンツとは違って、ほんの少しだけ吸収してくれて、でもパンツと同じように不快感が伝わる。そんなパンツです。まあ、それを履いていたとしても、ズボンも床もびたびたになるんですけどね。
これが今年の3月の話。ちゃんとウルトラマンのキャラクターのを選んだんですよ。あとは本人の努力次第。
いっちゃん「パンツはくのやだ」
というわけで、この試みはしばらく凍結することにしました。保育園の懇談会でも、トイレトレーニングに悩んでいることを伝えました。ただこればっかりは、いっちゃん本人の気持ちが大きく関わることなので、園としても強制だとかはできない様子でした。
プール開きで事態は一変した
昨年からずっと、事あるごとに「いっちゃん、トイレいく?」と聞いてみたり、何か理由をつけてはトイレに座らせてみたりしました。お風呂の前とかね。
で、3月に次男が誕生して里帰りしたのをきっかけに、ゆかさんの実家で少しチャレンジさせてみたところ、何度か成功したようでした。どうやらアパートのトイレが嫌いだったようで、イオンのトイレも実家のトイレも大丈夫そうでした。あとはタイミングです。
そして7月になった頃、保育園でプールが始まりました。お風呂でもシャワーを頭からかけたり、顔を洗う時もシャワーの水が顔に直撃しても大丈夫なくらい、水にな慣れたので、ここは楽しんでくれるだろうと思っていました。
けれどもプール初日に、いっちゃんは凹んで帰ってきました。プールに入れさせてもらえなかったそうです。
プールに入る条件が、パンツを履いて登園する事だったんですよ。おむつを履いて登園する子は、その日のプールに入れないという事です。
同じクラスの中では、プールに入れなかった子が3人いたそうです。その子達はプールとは別で、水鉄砲で遊んでいたらしんですが、いっちゃんはそれでもプールに入れなかったことがショックで、家に帰ってきた時も残念がっていました。
チャンスだ。
いっちゃんには悪いけど、心の中では「よっしゃぁ」でした。プールに入るためなら、パンツを履いてくれるはず。
そして、実家やイオンのトイレが使えて、アパートのトイレを嫌がる理由が、トイレの場所だとしたら。
そう思って、ゆかさんの実家で眠っていたおまるを頂戴してきたんですよ。これが6月の話。で、タイミングさえ良ければ、成功していたこともありました。ただあまり積極的じゃなかったんですよね。どうにかして習慣をつけないとなって思っていました。
そこでタイミングよくプールの話が舞い込んできたということです。これは好機だ。
朝必ずおまるを使って、パンツを履いて登園する。これができればプールに入れる。
1回目のプールでおむつを履かせたまま登園させてしまったのは、親の判断ミスでした。ただ、おむつを履いて登園したらプールに入れなかったという経験は、いっちゃんにとっては必要なことだと思ったんですよ。
今では、タイミングが悪ければ出ないことがあるものの、おまるを定期的に使えています。1年以上かけて、やっと前進できた気がします。
パンツの上におむつ作戦
そこで、お盆休みに入りました。保育園が閉園している期間で、しばらくはお休みです。
そう、プールを言い訳にパンツを履くという目論見が、根底から崩れるんですよ。これまではプールのために頑張ってきたんです。
このお休みの期間が原因で、定着しつつあるパンツを履く習慣が水の泡になるのは勿体無い。
というわけで、ゆかさんにも色々と調べてもらった結果、トレーニングパンツを履いた上に更におむつを履かせるという手法があることを知りました。これならパンツにしてしまった不快感と、おむつを履いているという安心感を同時に味わえる。そして、トイレに間に合わなかったとしてもおむつが保険になる。
これは良い方法を見つけてきてくれたもんだ。
いっちゃん「パンツおむつやだ。おむつだけがいい。」
あとは本人の、いや、ここで折れたら、保育園の先生の努力分もなかったことになってしまう。
そう思って、もうあの手この手で、口説いて説得して、それでも大泣きしながらも無理やり履かせました。パンツ履いてからのおむつ。
そうしたらね、トイレに成功したら、かなりご機嫌な様子。でも、パンツに中にしちゃっていても、黙ってることもあって、見極めのるに苦労します。
やっぱそうだよなぁ、失敗したところなんて、親に見せたくないよなぁ。
なんかもう、夏休みのプロジェクトとか全部吹っ飛びました。ちゃんと進捗が順調なものもありますけど、今はトイレトレーニングに頭のリソースが持ってかれてます。
トイレトレーニング、我が家では苦労してますよ。ちょくちょく聞くのが、「保育園にお願いしたら、やってくれて無事卒業できた。」とか、「気がついたらできるようになってた」とか、そういう言葉。
目の前でぎゃん泣きしている息子を見ていると、トイレトレーニングでなんでそんなに苦労せずに過ぎてきてるんだろうって本当に疑問です。
すくすく子育てっていう番組でもトイレトレーニングは特集されてるから、大きなテーマだと思うんですよ。でも一方で、全然手がかからずにクリアできたケースもある。
あーあ、早く保育園、始まってくれないかな。
正直、そう思いながら過ごすお盆だったなと思う時もありました。出勤している方が、家にいる時よりも楽だなと思うこともよくあります。
でもね、この状況を楽しんでいる自分も確かにいて。普段以上にゆかさんと話す時間が増えた感じがしました。子ども達が寝た後に、今日の反省点を挙げたり、明日の作戦を考えたりして、どうやったら攻略できるかなぁって一緒に考えてます。
普段は何かと忙しいなって思っていたってことは、こうやって家族と向き合う時間も、そこまで取れてなかったかなぁ。
なんてことを考えさせられるお盆でした。皆様はどんな休暇をお過ごしでしょうか。
我が家は、今朝も台風のような嵐の中で、こだわってます。
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トイレトレお疲れ様です。
私の息子も11月生まれ、トイレ行けるようになったのは3歳の8月下旬でした。
9月から保育園入園、その前に1週間ならし保育があるのにどうしようと焦る一方。
しまじろうを見せてもダメ、トイレに入りたがらない、おまるにもまたがらないで大変でした。
諦めて、園の先生にはオムツが外れてないことを伝えて了解を得たところ、私がホッとしたのが良かったのか、なぜかならし保育開始の前日に「おしっこ」と言ってくれてトイレ成功しました。
何の参考にもならない話ですが、きっかけというか、子どものタイミングというか、あるんだろうなと思った次第です。