『思考のエンジン』を読んで、最初が手書きで良かったんだと安堵した
生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
明日が仕事の時の入眠手順の改善
冬休みの時、実はかなり自堕落な生活を送っていました。
夜中の2時や3時までゲームをしたり動画を見ていて、時計を見て「これは流石にいかん」と思って布団に入る。
そして、翌日の9時半から10時半の間くらいに「これは流石にいかん」と思って布団から出るという生活でした。
もう完全に堕落モードでした。自分ではよくないなぁと思いながらも、そんな生活を送っていたのです。
そもそも何故2時くらいまで起きてしまっていたのかという話です。 日付が変わる頃の時間帯には、確かに「あ、もう少しで日付が変わってしまうな」とか、「今日はこれくらいで寝ないと、睡眠のリズムが戻せないな」とか、色々と考えていました。 考えていながら、どうしてもその時に布団に入ることができなかったのです。
原因は、「このままでは寝られない」と思い、日付が変わった頃からお酒を飲み始めたことでした。
こともあろうことか、お酒に手を出したのです。
理由は至って単純で、「お酒の力を借りてでも寝よう」と考えていたからでした。お酒を飲んだら酔っ払う。酔っ払ったら自分の場合は眠たくなって、そのまま寝られるはずだ。そう考えてお酒を飲んでいたのです。
しかし結果は自分の予想とは真逆でした。お酒を飲むとトイレにも行きたくなるので、実際には飲み終わってからトイレに行くまでの間は絶対に寝られませんでした。それに、お酒と一緒にチョコレートを食べていたので、変に頭も覚醒してしまい余計に寝られなくなりました。そのタイミングで取り組んだゲーム。もう寝られるはずがありませんでした。
これでは、だめだ。こんな生活リズムでは、生徒に示しがつかないどころか、勤務開始に間に合うように出勤できなくなるかもしれない。
そう思って、上に書いていたような「早く寝るためにお酒を飲む」という行動パターンそのものを、妻のゆかさんの指導のもと、悔い改めることにしました。
まず、我が家では21時頃を目安に、いっちゃん(息子2歳)の寝かしつけを行っています。本当はもっと早く寝させたいんですが、過去にもっと早く寝させた結果、朝5時にいっちゃんが起きるようになってしまって、大変な目に遭いました。 で、その寝かしつけを僕が行います。
寝かしつけと同時にそのまま寝てしまったら、見事朝活ができるくらいの時間に起きることに成功していました。ので、理想はこのタイミングで一緒に寝てしまうことです。
問題は、寝かしつけが完了しても、僕自身が寝られなかった場合です。これまでは寝室からパソコンのある部屋に戻り、日付が変わる頃まで過ごし、「寝られん」と思ってお酒を飲み始めるという生活でした。
この生活スタイルを悔い改めたいんだと、ゆかさんに相談したところ、「そもそも寝かしつけが終わった後も、布団から出なければ良いのでは?その時は寝られなくても、じっとしていたらいつか寝るでしょ。」と言われました。
なんということ・・・。お酒をその時間に飲むことや、そもそも布団から出たことが、間違いだったなんて・・・。
自分が冬休み中に良かれと思ってとっていた行動によって、自堕落な生活を送っていましたが、自分なりに考えた行動がまさに自堕落な人の行動パターンそのものだったということに、気付かされました。
そこで、連休明けの出勤日は1月11日なので、練習として1月9日の夜寝かしつけが終わった後、布団から出ずにKindleで本や漫画を読むなどして過ごしてみました。 結果は大成功で、一度6時に目が覚めて、「わ!すげぇやん!」と思い二度寝し、8時半には布団から出て、ゴミ出しのタスクを実行することができました。
その日も同じように寝かしつけの後に布団から出ないと決めて、1月11日の朝は5時半に起きることに成功しました。 そして今、こうしてその報告を書くことが出来ています。
僕自身、朝活という意識が高いことをする気なんてないんですが、ゆかさんもいっちゃんも寝ていて、自分だけの時間がここしかないもので、こうして文章を集中して書くことが出来ています。 特に飲み会やZoom会議の予定が入っていなければ、今後も平日はこのスタイルで生活しようかなと思います。
自宅のネットで障害発生→復旧までにやったこと
これを書いているのは配信日である1月12日の午前4時です。 今日は3時ごろに目が覚めました。 Apple Watchで時間を見て、ああ、まだ3時か。早く起きてnewsletterの仕上げをしたいけど、それにしてもまだ早すぎるなぁ。なんて思いながらTwitterを見て、しばらくして異変に気付きました。 「ん?タイムラインが更新されない?」
僕が使っているiPhone11、たまにパケットの通りが悪くなったりするので、一旦再起動。その上で、App Storeにアクセスしてみました。
「ん〜、再試行とか出とる。」
ここで考えられる原因は、この4つです。
iPhoneの通信部分そのもの
iPhoneのWIFI
我が家のWIFIルーター
プロバイダ
まず、iPhoneのWIFIをオフにしました。すると4G回線では普通に通信が行えていました。メールがどわっと来ました。 つまり、iPhoneの通信機能そのものは問題ないということです。 このタイミングで、プロバイダ(我が家は地元のケーブルテレビ)のサイトをチェック。メンテナンスが入っていないか、障害情報が上がってきていないかを確認しました。 今のところ、障害は発生していないらしい。つまりこれは我が家の問題。
次、iPhoneのWIFIはどうか。自宅のWIFIに接続してる時に、WIFIルーターのIPアドレスにSafariからアクセスしようとすると、無事にルーターの管理画面が表示されました。 ということは、iPhoneのWIFI機能も問題ないし、WIFIルーターも生きている。
次、WIFIルーターの状況を確認しました。グローバルIPアドレスのリリース期間が過ぎている。原因はこれだ。
一応テレビの電源を入れてみる。ケーブルテレビの番組の放送が受信できている。つまり同軸ケーブルは無事。
というわけでケーブルモデムを再起動したところ、無事インターネットに接続することができました。
朝からちょっとヒヤヒヤした時間を過ごしました。
『思考のエンジン』を読んで、最初が手書きで良かったんだと安堵した
奥出直人さん著の『思考のエンジン』という本があります。ブックカタリストというPodcastでTak.さんという方が紹介されていた本です。 そのPodcastで語られていた通り、普段からTak.さんが話していた思想の原点がこの本にありました。
「あぁ!これ!Tak.さんが話していたことじゃん!」だらけな本です。 まぁ内容はそれだけではないんですが。
この『思考のエンジン』という本は、コンピュータで文章のアウトラインを操作しながら書いていき、文章を完成させていくプロセスについて書かれたものです。 ですが冒頭部分では、タイプライターで文章を書く作家の話が出てきます。
まだまだ3分の2ほどまでしか読み進めていませんが、特にこのタイプライターの話が印象的でした。
タイプライターが登場した当時、それで文章を書くということが邪道だという意見があったそうです。 これは今でも似たような考え方が浸透していますね。2022年にもなって、履歴書は紙に手書きですし、ハンコ文化も完全になくなってはいません。
これまでは文字そのものを頭の中で思い描いた通りに紙に書いていたので、心がこもっていると思われていた。だから、タイプライターを使い、ボタンを押すことでアルファベットを紙に印字することができるようになったことで、紙に書くことが効率化され、「心がこもっている」という部分が削ぎ落とされたのではないか。 タイプライターというのはWikipediaによれば、1700年ごろから世に出始めて、1870年ごろに製品として商業生産されたと書かれていました。
つまり、「字を印字する部分を効率化してしまっては、その文章に心がこもっていないんじゃないか」問題というのは、既にその頃からあったんですね。
ところがこの本を読み進めていくと、「書くというのは、話し言葉の代理に過ぎない」っていう考え方も出てきます。つまり、人が頭で考えて出てきた言葉というのが、まさに頭で考え出されたもので、それを文字として書き起こした時点で、話し言葉の代用であって、話し言葉そのものではないということです。
これは確かにそうだ!とも思えました。2022年になってもまだ「通話」という機能がスマホに搭載され続けている理由も多分、声で話すことの価値がまだまだあると人間が思っているからですね。
その後は、フリーライティングの話なども出てくるんですが、僕が何より印象的だったのは、タイプライターの話で『作家の仕事部屋』という本が紹介されていた部分でした。
そこで整理されていたのが、文章の書き方です。
タイプライターで第1稿を作り、推敲しながらタイプライターで打ち直す
手書きで第1稿を書き、推敲しながらタイプライターで清書
全て手書き
HAHAHA、学校ではまだまだ全て手書きの時代です。令和なのにね。 でも、今年度から徐々に変わり始めたなと自分では実感しつつあるので、もう少し経つと、手書きの時代が終わりそうな予感がしています。いよいよです。
さて、僕にとって何が心に残ったのかというと、自分が以前からやっていた、「一度万年筆で書いた内容を、キーボードで入力して、それから内容を整理する」っていう手法、これが結構多くの作家さんがやっていた手法だったということでした。
あれぇぇぇ、これ僕が普段からやっている文章の書き方じゃん。と、読んでいていた時、声に出して笑いました。
Apple PencilとiPadでもダメだったんですよ。僕は。特にフリーライティングを行うとき、頭の中に出てきている文章を書き下ろそうと思った時は、絶対に手書きじゃないとダメでした。しかもノートにペンを使うという徹底ぶり。 図解などを作るってなると、iPadでもApple Pencilでも全然良かったんですが、今頭の中にある文章を書き出そうという時は、iPadでもダメなんです。 強いていうなら、万年筆は手書きの効率化を極めた結果に過ぎないので、最悪他のペンでも書けなくはありません。ですが思ったことをリニアにノートに書き出すには、万年筆が必須だと思えるレベルで生活しています。
この話、『教師のiPad仕事術』には書けませんでした。だって、「iPadで仕事してまーす!」の人が「文章を書くときは万年筆です!」なんて、言えなかったんですよ笑。 でもあの本は確かに、万年筆を使って、ノートに書き出した文章を元に完成した本なんです。 少なくとも僕は、手書きで頭の中にあるものを書き出さないと、ただのテクニック集ではない本を書くことができませんでした。
「さて、文章を書かないと」と思いながら、最初にPCやiPadに向かうのなんて、絶対に無理。
こんな感覚、今の時代、自分だけなのかなぁ・・・と思っていたときに、『思考のエンジン』という本を読むことにしてみました。何か自分の文章の書き方の、ヒントになるようなことが書いてありそうな気がして。
ドンピシャでした。これまでの自分にはなかった考え方も書いてありましたし、僕がこれまで、自分なりに編み出した「書くための方法」に近いものがそのまま書かれていて、「これで良かったんや」とも思えるようになりました。
情報整理を語る上で『知的生産の技術』が欠かせないのと同じように、 文章を書く方法を探る上で、『思考のエンジン』という本は欠かせない1冊となりました。
読んでいて、頭に雷が落ちっぱなしです。
後もう少しで読み終わります。このデジタルの時代に、敢えて僕がこだわる手書きの答えが見つかりました。 これから楽しくなりそうです。
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