生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
自分が求めていたブログの価値は、PVでは計れないものだった
僕が書いているブログ「さいとめらいふ」は、今年で14年目を迎えます。元々は無料のブログサービスを利用していたんですが、大学時代にLAMP(Linux,Apache,MySQL,PHPで構築されたサーバーのこと)で動くブログシステムWordPressというものがあるぞと発見してからWordPressに移行しました。
よくブログをWordPressに移行しました!みたいなタイトルをブロガーさんが書かれた記事で見かけることがありました。自由に広告が貼れるとかカスタマイズが自由とか、そこには様々な理由が並べられてました。
僕が求めていたのはそれらではなく、「自分で建てたサーバでブログが動くってすっげー!」が動機でした。 その頃から、僕がブログを書き続ける理由って、いわゆるブロガーさんとは違うのかもしれないなぁと思うようになりました。
でもね、時は2012年。「ブログを書く」ことで生計を立てている方々と出会うようになってからは、多少なりともPVやSEO対策など、Googleを意識したブログ作りというものの影響を受けて記事を書いていたこともありました。
その頃は、今よりもずっと結果が出やすかったなって思います。ブログを書いている人も、当時は全然いませんでしたから。スタバの記事だけで1日10000PVでした。美味しかったです。
違う。危うく過去の栄光にすがるところでした。危ない危ない。
あれから10年経とうとしています。近頃のブログを見ていると、そうした経験をお金に換えている方々をよく見かけるようになりました。実際、かなりのアクセスがあるんだろうなぁって思いながら、そういうブログを見ています。
それとは裏腹に、ここ最近になって、ブログのお問い合わせからの連絡が、ちょくちょく来るんですよ。
更に、「先生の『教師のiPad仕事術』とブログを拝見いたしました。」と学校に直接電話をくださる方もいらっしゃいました。
同じ職員室で働く先生からも、「先生のブログ、読んだよ。あのニトリのおもちゃの棚、いいねぇ」と声をかけていただきました。 これまではTwitterで記事のURLを入れてつぶやいたものに、いいねを付けてくださったり、引用RTしてくださったものを見て、「反応があった」と認識していました。もう、Twitterの通知を見るだけでも、めちゃくちゃ嬉しくなるものです。
それでもリアルで実際にお声をかけてもらうと、通知とはまた違った喜びがありました。
勿論、その母数を増やすためにもSEO対策をして、Google検索に引っかかるような設定だったり、タイトル付けをすれば良いんでしょうけど、
少なくとも今、こうしてこのnewsletterを読んでくださっている、あなたのような方は、魚住惇に興味があり、僕が話題にしている話を読んでくださっています。
それが、本当に嬉しく思います。ただの数字が増えるよりも、実際にお声をいただくと、こんなにも人への感謝の気持ちでいっぱいになるのかと、自分でも驚いています。
いつもお読みくださって、本当にありがとうございます。
高校生から始めるタスク管理3
前回に引き続いて、「高校生から始めるタスク管理」の3回目です。 勤務校が冬休みに入ったので、それからの変化について書こうと思います。
学校が毎日ある時は、彼が登校した時に手帳の中身をチェックしていましたが、冬休みには彼は登校してきません。 部活で来る場合もありますが、校内練習の時しか来ないわけです。 また、終業式の後には土日もありました。 土日の分はどうするのか。
ここはそこまで深く悩むことなく、「Microsoft Teamsのチャットでやり取りしよう」ということになりました。
土日の朝、つまりは勤務時間でなくても、生徒の対応をしたわけです。
これについては賛否が分かれるところですが、別に大した仕事でもないし、出勤して行う職務でもないので、個人的には苦にはなりませんでした。
僕がやることと言えば、
前日の行動記録の確認
全体のタスクリストの確認
今日の予定とタスクの確認
この3つです。 前日の行動記録というのは、個人情報なので写真は載せられないのが残念ですが、簡易タスクシュート方式みたいな感じに、手帳の週間レフトのページに、その日にやったことを記録させたものです。
何時から何時まで、何をしたのか。というのをひたすら書かせています。タスクや予定という単位がベースとなっているので、流石に「爪を切る」とかまでは記録させていませんが、
9時~10時:数学のプリント
みたいな感じで記録させています。
この後、おおよそ2週間ほどの記録が取れたら、次のステップに移行しようと思っています。 次のステップは、「1つのタスクにかかる時間」についてです。
年末年始に入るので、メッセージのやり取りが続くかはやってみないとわかりませんが、続報をご期待ください。
家電批評の記事取材時の裏話
家電批評2022年2月号に、「Obsidianを進める愛知県の情報科教諭」として、息子とのツーショット姿で掲載されました。
あの記事では語れなかった、裏話をここでしようと思います。(常識的な範囲の中で)
まずあの記事、元々はNotePlan3のためのインタビューだったんですよ。
Obsidianのモバイル版がリリースされる前まで、僕はiPadでNotePlan3というアプリを使っていました。
NotePlan3というのはバレットジャーナル型カレンダーアプリの名前で、カレンダーアプリのはずなのに実質Markdownエディタみたいな不思議で癖のあるアプリでした。 カレンダーの表記が画面内にあるものの、その中で編集しているのはプレーンテキストのファイルだったという、見る人から見ると素晴らしいアプリです。 有料アプリで年間6000円ほどかかるし、日本で使っている人はほとんどいない状態でした。
NotePlan3はMac版もiPad版もiPhone版も用意されていたんですが、僕が使用をやめた最大の理由がObsidianのモバイル版の登場でした。
それにObsidianなら、Windows版が用意されているっていうのが大きかったです。
個人所有のiPadやiPhone、自宅のMacだけではなくて、学校から支給されている職員用端末にもObsidianを入れて使える。もう想像しただけで夢が広がりました。 Obsidianを愛知県立高校の職員用端末にインストールし、Obsidian Syncで同期するまでに行ったことなどは、過去に配信したnewsletterをご覧ください。 リンク
話が外れてしまいましたね。取材の話の戻ります。 まぁそんなこんなで僕はNotePlan3からObsidianに鞍替えしたので、「NotePlan3について取材させてください」と伺った時に、「時代はObsidianですよ!」と編集者さんを説得してNotePlan3からObsidianに急遽変更してもらいました。
その編集者さん、上司からはNotePlan3の取材をしてきてって頼まれたらしいですけどね。PDFで記事が上がってきた際にObsidianになっていたのを見て、「あぁ、この方、上司を頑張って説得してくださったんだな」って思って、少しうるっときてしまいました。
実際に雑誌に掲載されたページを見ると、魚住惇がさぞObsidianのプロみたいな感じに掲載されてしまっていますが、僕が普段見渡している景色では、僕自身が下の下くらいだと思っています。僕以上にObsidianを使いこなしている人が大勢いらっしゃることを、僕は知っています。
ただ一つ言えるとするなら、家電批評の編集者で僕に取材をしてくださった方が、たまたまMarkdownとは別のジャンルに精通されている方だったので、取材という名目で応じたZoom会議は、実質ObsidianやNotePlan3の授業でした。
「とてもわかりやすい!」と褒めていただけたのが、素直に嬉しかったですね。その時は「いやいやそれが本業ですから笑」と返しましたが。
僕は大学時代にLinuxに触れ、サーバを立ち上げる経験をし、レポートはLaTexで書くなどして、オープンソースの世界を少しだけ見てきました。自作PCだってするし、趣味程度にプログラミングだってやります。
でもどれもアマチュアレベルで、趣味の域を出ませんでした。
そんな僕が就いた職業が教員でした。実際にIT業界でプロとして働いたことはありませんが、その世界の入口辺りで遊んだことがある。その世界の奥に進んだプロの方を知っているということが、授業に生きています。
その道のプロではないけれども、その分野の入口に初めていらっしゃる方に、わかりやすく解説をする。 そんな能力が、教員という職業を通して磨かれた気がします。あと僕が話をしている時は大抵、イキイキしているように見えるみたいです。
何より今回の取材は、話している僕が一番楽しんでいました。好きなことをたくさん話しているのが仕事になるって、めちゃくちゃ楽しいですよ。1時間以上Zoomを繋いでいましたが、あっという間でした。
また、雑誌の編集者という職業の方と話せたのも、勉強になる部分が多かったです。同じ編集者という名前であっても、本の編集を行っている方とはまた違った感じがしました。
この話は、出版業界で働きたいっていう生徒に伝えていきたいと思います。
今回のnewsletterは以上となります。 是非「いいね」を押していただけるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。
魚住惇は取材が大好きです。取材の申し込みはブログのお問合せフォームにご入力いただくか、このメールに直接返信することで魚住にメッセージが届きます。様々な方と出会って、色んなことを話せることを心待ちにしています。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。