生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
HHKB熱が再燃している
いんや、この表現はちょっと間違いですね。僕のHHKBへの愛は、常に真っ赤に燃えています。
しかしながら、ちょっとここ数日間は、さらに熱く燃えている感じがしました。
先週のnewsletterでお話しした通り、GW中はどこかに出かけることもなく、ずーっと家に引きこもっていたので、その反動が出たのかもしれません。なんか最近、ダメなんです。財布のひもが緩みすぎ。
気が付くとAliExpressでキーボードのキーキャップを眺めていたり、セールで安くなっていないか確認したりと、ちょっとキーボードにお金を使う頻度が高くなってきました。
7sProという自作キーボードのはんだ付け済みキットのレビューのお話も、7sProを既に昨年1台購入しているっていうことを伝えたんですが、「はんだ付けが不要」であることを強調したいという遊舎工房さんの言葉を受けて引き受けました。
これで、HHKB Pro2、HHKB BT、HHKB Pro2 Type-S、HHKB HYBRID Type-S、HHKB雪、Choco60、7sPro(2021年に買ったもの)、7sPro(先日頂いたもの)と、HHKBの形をしたキーボードが8台になりました。
たくさんのHHKB配列のキーボードに囲まれて、僕は幸せ者です。
自宅にも職場にも、どこかにはHHKBが置いてあるので、HHKBに困ることがありません。時代に逆行しているかもしれませんが、自分専用公衆電話を増やしている感覚です。
そこまで増やす必要があるのかと言われると、正直ないかもしれませんが、ちょっと気分を変えたり、やる気スイッチを押したりする時に、個人的にはHHKBが活躍してくれます。
ちょっと何言ってるかわかんないっていう方が多数派かもしれませんが、万年筆だって、何本も持っている人がたまにいるじゃないですか。ああいう感覚に似ていると思います。
まだブログ記事としてまとめていませんが、今この文章を書いている時に使っているのは、大学時代に購入したHHKB Pro2です。実は、AltControllerというHHKB用互換制御基板を買って、入れ替えました。当時はUSB端子もminiBだったんですが、この基板に付け替えると、静電容量無接点方式はそのままで、USB端子をType-Cに、しかもQMKFirmwareで動作するようになります。
控えめに言って、めちゃくちゃ最高です。静電容量無接点方式のキーボードでQMKが使えるってのが、もう本当に素晴らしいです。
ほら、これがREMAPでHHKBPro2を認識している証拠画像です。もうテンション上がりすぎて泡吹きそう。
7sProと比べるとどうしても親指2本でこの長いスペースキーを押すのかと思うと気が滅入る部分がありますが、どう使うのかは、これから煮詰めていくとしましょう。
職場には7sProを月曜日に持っていき、火曜日にはこの改造HHKBを持っていきました。特に火曜日(昨日)は僕の席から聞こえてくるHHKBの音がいつもより違って大きな音になっていたかもしれません。
でもね、普段通りにキーを叩くよりも、周囲に気を配りながら入力している時の打鍵音もまた、耳が幸せになれる音だったんですよ。
あぁ、この音もずっと奏でてたい。聴いていたい。そんな心地よい打鍵音です。
今一度おさらいします。僕の現在のお気に入りHHKBは全部で3台あります。
1つ目がHHKB雪。僕が所有しているHHKBの中で、一番製造時期が新しいHHKBです。新しい故にラバードームが劣化しておらず、独特なタクタイル感を味合わせてくれます。純正部品のみで構成されたHHKBの中で、僕はこれが一番だと思っています。
2つ目がHHKB Professional HYBRID Type-S。2019年12月から使い続けているHHKBです。少し前に、ラバードームをdeskeys製に交換しました。純正とは違った独特な打鍵感で、HHKB雪とはまた違った魅力があります。
3つ目がHHKB Pro2です。静音リングを装着し、ラバードームに穴を開け、制御基板をQMKが書き込んであるAltControllerに交換しました。Bluetooth接続には対応していませんが、押下圧が体感で30gほどまで軽くなり、手を入れた分愛着があるHHKBです。初めて購入した静電容量無接点方式のHHKBとしても思い入れがある1台です。
どのHHKBもUSB端子はType-Cに統一することができました。HHKB雪は常に学校の職員室に置いてあります。自宅でのメインはHHKB(2019)です。そこに自作キーボードの知識を詰め込んだHHKBPro2が加わりました。今鞄に入れて持ち歩いているのはHHKBPro2です。
気分によってHHKBを使い分けるという贅沢な環境を作ることができました。普通ここまでキーボードにっていうかHHKBにお金をかけないんじゃないかって思います。が、まだ僕には7sProも2台ありますからね。
ちょっとした贅沢のつもりが、いつの間にかここまで来た感満載の環境が整ってしまいました。
え?今のお気持ちを漢字1文字で?
「幸」
e-messe kanazawa 2022
HHKB公式のTwitterアカウントより告知がありました。多分少し前にも同じ投稿がありましたが、日程が近づいてきたので再度告知されたんだと思います。
今回僕が登壇するイベントは、第37回いしかわ情報システムフェア「e-messe kanazawa 2022」です。ここにPFUブースがあり、そのブース内でプレゼンを行うことになりました。
謝礼が発生する案件のため、愛知県教育委員会に対して兼職兼業手続きも勿論行いました。
僕が主顧問を務めている商業部でのHHKBを活用したタイピング指導についてと、ScanSnapの学校への導入による校務の情報化を目的とした「ドキュメントスキャナー ICT教育支援プロジェクト」についてお話しする予定です。
あまりここでは多くを語れませんが、最初はHHKBについて語ってくださいって言われたので、時間いっぱい全部HHKBについて語るようなスライドを作っていました。
ただ僕が勘違いしていたこともあって、ScanSnapについても語る必要があることがわかり、スライドの枚数がどんどん増えました。
枚数だけ言うと、60枚ほどあります。これ、本当に時間内に語り終わるんか?って自分でも心配しています。何せHHKBへの愛を思う存分語っても良いと言われたのですから、妥協するわけにはいきません。そういう気持ちでスライドをせっせこ作っていたら、いつの間にか枚数が多くなっていることに気がつきました。「これ、多いな」って気づいた頃には既に50枚を超えていました。
場所は石川県金沢市です。愛知県から現地まで赴いて会場でHHKBの話をしてきます。GWは風邪でダウンしていたので、やっとGWらしいことができます。
東京からも名古屋からも距離がありますが、もしお近くにお住まいの方で、お話を聞いてくださる方がいらっしゃいましたら、5月14日に会場でお会いしましょう。
初めて子どもを保育園に送っていった時の話
今年は妻のゆかさんが育休が終わり、職場に復帰することになりました。それと同時に、子どもには保育園に通わせています。
ゆかさんが時短勤務で働いているので、基本ゆかさんが保育園への送り迎えを担当しています。
ところが5月10日は、ゆかさんの職場の予定的に送り迎えの時間に仕事が終わらないことがわかり、急遽僕が朝と帰りの送り迎えを代わりにやることになりました。
前日の準備編
前日から、そこそこ意識はしていました。ゆかさんには、保育園に子どもを預ける時にやることなどを紙にまとめてもらったりしました。
その説明を受けた時にまず思ったのが、
「やることが、多すぎる」でした。
なんこれ。タオルに着替えにオムツにふきんに帽子にタオルに汚物入れに。こんなにもたくさんの持ち物を毎日用意して、しかもそれを所定の場所に全部セットしないといけないの。
てっきり子どもを先生に預けるだけだとばかり思っていました。全然違った。一緒に置いてくる荷物がたくさんあって、その荷物を決められた場所に1つ1つセットする必要があるのです。
もう、前日にその説明を聞いた段階で、既にお腹いっぱい。もうその任務を遂行した後のような気分になりました。まだ当日にもなってないのにね。
当日の朝編
当日の朝。少し緊張気味だったので、いつもよりも早く起きました。まずは子どもが起きてくる前に自分の支度を済ませて、起きてきたらおもちゃに目が眩むよりも先にズボンを下げてオムツ交換。
ここで朝食やテレビやおもちゃや絵本に意識が向いてしまうと、オムツ交換を途端に嫌がります。彼はオムツを見ると逃げ回る前科があります。
なので、オムツを交換するなら起きてきた直後の意識がはっきりしない、まだ初めて見るものを親だと認識するその前に、ズボンを下げなければなりません。
オムツ交換は無事終了しました。将来、オムツ替え職人にはなれそうです。
朝食も僕とほぼ同じタイミングで食べて、ペースはまずまず。そして迎えたゆかさんの出発時刻。父子で母を見送ります。母に連れられていない時点で既に今日の保育園は休みなのかと勘違いしています。
「今日はお父さんと一緒に保育園に行こう」
まだ2語どころか2字しか話せない息子にそう説明しました。伝わったか伝わらなかったのか、判別できません。
少しでも余裕を持ちたかった僕は、先に朝食を食べ終え、子どもが食べ終わるのを待ちました。
おっそい。今日に限って食べ終わるのがものすごく遅い。
トマト、ブロッコリー、アンパンマンポテト、ヨーグルトを食した後に、ふりかけをかけたご飯が残っています。
どうすんのそのご飯。しかも推計あと2口分。
しかもパチンと手を叩いて椅子から立ち上がり、おもちゃ箱へと向かっていきました。
なんでこんな日に限って満足気にご馳走様をやるんだ。
その後、アンパンマンの絵本を読み出しました。2周しました。
もう時間が限界を迎えそうだったので、残ったご飯を手でつかみ、口に近づけると「あーん」をしたので2回に分けて入れました。
頼む。食べられるなら最初からたいらげといてくれ。
そこから車に乗るまでは一気に進みました。相当嬉しかったのでしょう。お父さんのぶーぶで出発する時点までは。
保育園到着編
通わせている保育園は自宅から車で3分ほどの距離。それでも車内で流れる「勇者王誕生!」に大興奮の息子。胎教の頃から聴かせていましたし、道中も「がっがっが〜!♪」と歌ってくれます。声の大きさからそのテンションの高さが伺えます。
程なくして保育園の駐車場に到着。そして降車拒否。
車から降りて、チャイルドシートから降ろそうとする父の手を見て首を全力で左右に振り始めました。
ロックを外してシートから抱っこで引き剥がしたところで、足を地面につけてもくれません。きっと小学校での得意な遊具は登り棒。駐車場から園内の先生のところまでの競歩に、13kgの重りが加わりました。
先生のところまで連れて(運んで)いき、「おはようございます〜」とご挨拶したところで大号泣が始まりました。
というか既に、登園してきた他の子どもたちも号泣してました。立派な三重奏でした。それでもうちの子は泣きながらでも靴は脱ぐし、靴下も脱いでくれる。感情を露わにしながらも、やることはやってくれる男です。
子どもを預ける場所と、ゆかさんから説明を受けた、いろいろなブツをセットする場所が少し離れていたので、子どもとはここでお別れです。
お父さんお仕事行ってくるね。バイバイ。行ってきます。また迎えに来るからね。
四重奏にかき消されました。
聞こえたか聞こえてないか、聞いていたか聞いていなかったか。そんなことはもうどうでもいいことです。僕のタスクは、タオルや着替え、オムツなどを所定の位置にセットすることです。タスクをDoneしなければ、僕がゆかさんに怒られる。
少し迷いながら作業をしましたが、ゆかさんが事前に撮っておいてくれた写真と、他の園児の荷物の様子を参考にしながら、なんとかセットをし終えました。頭の中に現場猫が浮かんできました。「ヨシ!」
あとは急いで車に戻って職場に休校せねば。ん?さっきまで四重奏だった音色が、いつの間にかソロになっている?
息子でした。先生に抱き抱えられながら、ぎゃん泣きしているではありませんか。
どうしよう・・・・。あんなに泣いている姿・・・・・、笑いが止まらないwwww
なんでまだあいつだけ泣いてんの笑
いかんいかん、彼は今真剣だ。真剣に助けを求めているのだ。それを笑うのは流石に失礼というものだろう。
ばいばーい!お父さんお仕事行ってくるよー!
お?号泣しながら、こちらに向かって手を振っているぞ。バイバイの意味もちゃんと分かっているんだな。最近、ありがとうの「とう」が言えるようになったから、感情では悲しがっているけど、礼儀を忘れていないんだ。できる息子だ。
そう思いながら、保育園を後にしたのでした。この時点で、魚住惇の体力ゲージは残り60%ほどでした。
お迎え編
なんとか授業を終え、2時間の年次休暇を取得し、保育園に向かいました。
門を開けて教室の方を見てみると、窓のを外をずっと見ていた息子と目が合いました。
いつから見ていた?
お父さんが来たと認識してからは、もうどうにかして外に出ようと、部屋からの脱出を試みていました。それに気づいた先生が扉を開けて下さって、感動の再会です。
いや、この表情、感動の再会じゃねーな。どう見ても朝置いていったことを恨んでる顔だ。
それからは帰り支度をしながら、先生から1日の様子を伺っていました。そうか、お昼寝はしてくれなかったのか。
帰り支度をしていると、他の園児たちも迎えがきたと勘違いしたのか、何人か外にわらわらと出てきていました。これは一瞬たりとも目が離せない。先生方も大変そうだ。そして出てきた子どもはみんな、僕の顔を見て「こいつじゃねーな」と残念がる表情を見せてくれました。
先生とお別れして、さぁ帰ろうと手を繋いだ瞬間、親子かけっこがスタートしました。待って、ちょっと待って、人差し指を握りしめながら全力疾走しないで。映画のクライマックスじゃないんだから。
正門まで一目散。これまで味わったことのない強さで引っ張られました。途中、給食の見本が飾ってある場所で立ち止まると、「これをたべたんだよ」と言いたげな声で、なにやら力説していました。
そうかそうか。保育園を堪能したか。良かった良かった。明日もここで美味しいものを食べさせてもらうんだよ。
帰宅後
お父さんのライフはほぼゼロ。NHKに全てを委ねました。16時からいないいないばぁを放送してくれるNHKは、えらい。
帰ってから食べさせることになっていたおやつを用意してくれていたゆかさんに感謝。
そして朝食後からなにも手をつけていない流し台を見てげんなり。早く食洗機を設置したい。欲しい食洗機が今月の21日に発売する予定だからそれまで我慢だ。あともう少しだ。
それから車の音が近づいてきて察したのか、子どもが玄関へ猛ダッシュ。ゆかさんが帰ってきました。
あぁ・・・俺は・・・、やり終えたんだ・・・・。
長い1日が終わった気がしました。自分、お疲れ。今日は1日よく頑張ったよ。
それと同時に、こうも思ったのです。
俺が仕事している間、ゆかさん毎日これをやってるのか・・・。これは正直、仕事をしている方がどれだけ楽なのか。授業や部活よりも、送り迎えの方がはるかにしんどい。
時短とは言うものの、仕事の進捗状況とは関係なしに帰らないといけないし、家に帰ってからも全然休みじゃない。
最近、職場での仕事が忙しいなって感じる今日この頃ですが、できればもうちょっと早く帰らないとな。
そう心に誓いたくなるほど、僕にとっては大変な1日でした。きっとこの経験、世のお父さんたちはとっくの昔に経験されているんでしょうけど、やっぱり話に聞くだけじゃなくて、自分自身が経験しないと、この辛さは分からないよなぁと思い知りました。
今回のnewsletterは以上となります。 魚住惇だけでなく、ゆかさんにもお疲れ!とエールを送られたい方からの「いいね」も大歓迎です。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。
このドタバタ、既に懐かしく感じつつあります。
ほんの数ヶ月前まで保育園児の母をやってたんですけど、喉元過ぎればなんとやらですね。
短時間しか働けないので仕事は常に猛スピードでやっているし、毎回ギリギリで迎えに行って家に帰れば育児と家事で全然休めないしで、毎日疲労困憊でした。
本当にお疲れ様です…!!
何年にも渡る長期戦ですし、おふたりとも息抜き、手抜きをしながら体大事にして下さいね☕