クロオオアリの引越しが終わる
生きることにこだわりを。魚住惇です。
今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
クロオオアリの繭からワーカーが誕生してからというもの、あれから順調に増えていき、今では各巣の中にワーカーが5匹ほどいる状態になりました。3匹に増えた頃から試験管から新しい巣に引っ越しもさせて、ちょっと広めの新居で暮らしています。
引っ越しの手順は割と簡単です。古い巣と新しい巣を接続した状態で、新しい巣にはタオルなどで光を遮断しておきます。そのあとで、今アリたちがいる古い巣にだけ光を当てます。アリは明るさそのものというより明るさの変化に敏感で、外敵によって巣が掘り当てられたかどうかを察知します。「ここにはもう居られない」と悟ったアリたちは、近くに暗い部屋がないか探索し、見つけたら女王アリに報告します。女王アリとのコミュニケーションが行われた後は、ワーカーたちが卵や繭を新居へと運んでいくのです。
この様子を「引っ越し」と呼んでいるわけですね。ワーカーの働きぶりは本当に見事で、運よく動画に撮れたときは、1匹のワーカーがひたすら繭や卵を運んだ後で、子育て担当ワーカーそのものも運んでいく様子が見られました。その中で女王アリにも移動の合図を出して、新居へと歩いて行ってもらいます。そして最後には運び手のワーカーが運び忘れがないか念入りに確認してその場を去ります。僕はというと、その最終確認が終わったタイミングで古い巣を新しい巣から離して、接続口をティッシュで塞ぎました。
そして古い巣が接続してあった場所には餌場を接続して、昆虫ゼリーなどを置くわけです。ちなみに餌場はダイソーで購入した小型のコレクションケースに、8㎜の穴をインパクトドライバーで空けたものです。接続に使ったのは外径8㎜内径6mmの透明チューブです。クロオオアリのワーカーなら内径6mmで十分通れるそうなので、今後もこのチューブを使って更なる新天地をつなぐ予定です。
ワーカーが5匹もいると、いろんな性格を見せてくれます。せっせとエサを運ぶ頑張り屋さんや、子育てに集中する女王アリの側近、餌場周辺を警戒している見張りもいます。ゴミ捨て場に居座っているワーカーもいます。一番さぼっているように見えるのはゴミ捨て場担当ですね。いるだけですからね。こういうアリの様子を見ているだけで、時間がどんどん過ぎていきます。
まだまだ殻が破られていない繭がそれぞれの新しい巣の中にゴロゴロ転がっているので、また近いうちに誕生すると思います。今はそれらの誕生が楽しみですと言いたいところなんですが、試験管で飼育していた頃とは違って巣の部分は光を当てないようにタオルをかけていますし、主に見てみるのは餌場を見にきてくれているワーカーなんですよね。ひとまず今年の目標としては、女王アリにもっと卵を産んでもらうとして、冬が来るまでに少しでも規模が大きいコロニーに育ってもらうこととしましょう。
ちなみに、ある程度コロニーが育ってきたところで問題になるのが餌なんですよね。アリに必要な餌は蜜餌と肉餌の2種類で、蜜餌は多くの方が溶けたガリガリ君に群がっているのを見たことがあるのでご存知だと思います。問題は肉餌の方です。どうやら幼虫の成長に必要なのが肉餌だそうです。タンパク質なので当然っちゃ当然ですよね。幼虫の間にどれだけタンパク質が取れたかで、繭から羽化する際のワーカーの大きさが決まるんだとか。
でも実際に肉餌を与えるにしても、何が良いのかしら。調べてみると、一番食いつきが良いのはレッドローチだそうです。魚住家で一番あってはならない生物です。要はゴキブリです。日本の家屋に出るゴキブリとは違って、ペット用の生き餌として養殖されたものです。今の時代本当に便利で、Amazonでも買えるんですよね。レッドローチそのものは買ってから餌を与えることで繁殖させることも可能です。うまくいけば購入するのは最初だけで、あとはレッドローチにも餌を与えることで自分たちで勝手に増えていってくれることが期待できます。とはいえ、見た目は完全にGなこの生物を、新築の家の中に入れることを、妻が許すはずがありません。もし脱走でもしたら大変恐ろしいことです。
また、次にアリから好評なのがミルワームなんですよね。これも生き餌として広く使われているもので、要は養殖可能な芋虫です。いやああこれも正直厳しい。放っておくと成虫になっちゃうし、生き餌は管理が大変です。というかここまでくると、最早アリを育てているのか餌を育てているのか分からなくなります。
これらは実際に運用していくとなると、いよいよ本格的な生き物を飼育している人としての人生が始まってしまいそうです。なので初期コロニーの今はそこまでのことはせず、なんとか鮭の切り身や肉のお裾分け、鰹節などで代用しています。あとは自宅周辺で良い生き餌が手に入ると良いんですけどね。きっとこれからの季節、困らなくなるのでしょう。ただし、農薬が付着している可能性も否定できないので、その辺にいるものをペットの餌として与えるのは慎重になりそうですけどね。
そうそう、妻がね、意外と見てくれてるんですよ。アリの様子を。これは意外でした。動いている小さい物体なぞ絶対に見たくない!みたいな性格かなと最初は思っていたんですが、昨年のクワガタの交尾の様子も「いやあああ」とか言っておきながらガン見されていました。妻は、「自分で餌を与えたり、掃除することは厳しいが、たまに様子を見るのは楽しい」と言っていたので、今後も何か大きな変化が起こったら、見せてあげようかなと思っています。
Keyball39でVial始めました
最近のメインのキーボードはKeyball39とHHKBの二刀流です。特にKeyball39をデバッグしている最中はKeyballそのものが使えなくなるので、HHKBを使っています。ただしHHKBはそんな臨時適任用扱いというわけでもなく、使い始めたらそのまま数時間使い続けることもあります。そんな毎日です。
さて、今回実装してみたのがVialという機能です。これまでの自作キーボードだとQMKというファームウェアで動いており、主にVIAやREMAPなどでキーマップを変更していました。Vialというのはそれらの派生系で、これまでQMKのコンパイル前のファイルでしか設定できなかったものをGUIで変更できるようにしたものです。これを導入するためにはVialを有効化する記述をソースコード上ですれば良いわけですが、事はそれほど単純ではありません。
自作キーボードを動かしているチップの容量が大きく関わってきます。通常のProMicroだと容量が32KBしかなく、動かせるコードにも制約があります。LEDをギラギラ光らせて、他にも色々と実装していたら、有効レイヤー数が2になってしまった。なんていうことも良くあります。
そこで地味に効いてきたのが、自分のKeyball39のProMicroをRP2040チップ搭載のProMicroに載せ替えたことでした。RP2040チップなら4MBや16MBといった32KBと比べたらかなりの大容量のストレージを積んでいますし、アリエクで買うと1つ500円ほどで購入できるので下手したらProMicroよりも安く購入できます。
これまでKeyball39で試したい機能があったとしても、「あ、もう容量オーバーでコンパイルできないのか。じゃあもう使わなくなったこの機能を削ってっと」みたいな節約を強いられてきました。でももうそんなこと関係なく、欲しい機能全部実装できちゃうもんね。LEDのアニメーションとかも全部そのままにできちゃうもんね。これは本当にありがたいことで、キーボードを動かすための仕組みとして動くファームウェアに必要な容量としてはもう無限だと言えるくらい余裕の容量です。現状、僕がコンパイルしたファームウェアは165KBなのでまだまだ余裕です。
これがVialの画面です。REMAP時代のキーマップを読み出せなかったので、出力したPDFを元に、全て手動で設定し直しました。地味に時間がかかりました。それでもキーマップはローカルに保存できるし、これまでソースコード上でないと調整できなかった部分がVialからそのまま編集できるっていうのが本当に便利で、同じキーボードを使っているはずなのに、新しいキーボードを手に入れたかのようにいじるのが楽しいです。
それに、どことなく動作も安定しているように感じます。これまではRP2040用にカスタマイズされたQMKを使っていただけですが、ClaudeCodeさんにお願いして、その内容をVial-qmkのメインをフォークしてから適用してもらいました。QMKのちょっとしたバージョンの違いがあるのか、今はキーボードとして安定して使えているんですよね。挙動がバグったりすると、やっぱりHHKBの方が製品としては成熟しているなぁとそっちで感動する感じでした。
本当ならKeyball39の無線化にもチャレンジして見たいなと思うんですけどね。LEDだって光らせたいし、OLEDは常用しているし。結構電気食うので多分有線キーボードとしてこのまま使うのが良さそうです。
ちなみにですが、Keyball39の記号の位置などがまだまだ迷っています。普段はあまり使わないんだけどなと思っている記号ほど、迷子になります。これも慣れなんでしょうが、よく使う記号などもちょくちょく迷子になっているので、なるべくタイピングのリズムを崩さないような記号の配置を模索中です。HHKB配列なら指が覚えているんですけどね。なので成績処理などの繁忙期には、職場ではKeyball39を使わないようにしていました。妙な挙動やAMLの誤爆で変な文字や数字が入ってしまっては大変ですから。
自作キーボードはいじっていてとても楽しいんですけどね。動作の保証を求められる場面では、まだまだ不安が残ります。そういう場面には向かないということでしょう。あくまで趣味として個人が楽しむ世界だと思います。
勤務校では先週末から夏休みに入りました。これでちょっとひと段落です。1学期は本当に激務でした。何がどうして激務になったかというお話は、9月以降に書きたいと思います。
今回のnewsletterは以上となります。
「いいね」を押していただけるとうれしいです。内容に関するご意見ご感想がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。



