生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
GIGAスクールで育った子らが入学してきたぞ!
2020年3月、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、学校が休校となりました。そこで導入が早まったのが文科省と経産省が共同で進めてきた政策、GIGAスクール構想です。一番わかりやすい目先の変化で話すと、児童生徒がタブレット端末を用いて授業を受けるという令和型授業の到来です。
前回のnewsletterでは、「この学校は進んでいるね」と新しく来た先生方からお聞きして涙した様子を書きました。newsletterのタイトルを敢えてiPhone絡みにしたのは、ちょっとした照れ隠しです。
配信が終わって、木曜日に始業式、金曜日には初回の授業を行いました。ちなみに木曜日は息子の保育園の入園式だったので午前中はお休みを取りました。始業式などの行事が全て終わった頃に出勤したので、ちょっと職場の先生方には申し訳ない気持ちもありましたが、副担任であることと、自分の子供を優先しないと一生後悔すると思った末に至った行動でした。
で、始業式の翌日には1年生3クラス分の授業が入っていたので、思わず聞いてみたんですよ。挙手させる形で。
そうしたらもう、ほぼ全員の生徒が1人一台タブレット端末があって、毎日のように使っていたっていうタイミングで手を挙げていたんですよ。
これだ。これだよ。
僕は今年の、令和4年度のことをかなりの大事として認識していたところがあって、「情報も入試に入るし、タブレット端末を当たり前のように使いこなせる子供たちが入学してくるんだぞ!」とnewsletterでも熱く語っていました。
それでも僕の言葉がどこか虚言みたいに思っていた方が多かったからか、「そんな全員がタブレット端末を使う授業なんて、中学校も大変なんだし導入されたばかりなんだから、まだまだ先だよ」みたいな話を、昨年度まで散々聞かされました。
悔しかった。とても悔しかったのを今でも覚えています。
ところがですよ。今年度の入学生は、既に自分の端末が与えられて、それを学習に使ってきた世代なんです。それを目の当たりにしてゾッとしました。
自分が予見していた世界が、本当に実現してしまった。もう目の前にそんな生徒が座っている。
もうね、あーだこーだ言わなくてもPCの基本操作だってできるし、「電源切ってね」って言ったらシャットダウンだってやってくれる。昨年度までは一つ一つ丁寧に時間をかけて話していた内容が一気に吹っ飛びました。スマホが当たり前となった時代に、PCの操作に不慣れな学生が増えたという現象は、GIGAスクール構想が進められたことである程度解決しているように思います。
ガンダム00に例えると、ソレスタルビーイングが武力介入することが事前に公開されていたにもかかわらず、一部の人しか準備してなかったような状況です。
ほんと、昨年度のうちにプログラミング言語をPythonに変更しておいて良かった。実施内容をそれほど変更せずに、情報Ⅰの指導に専念できます。
まだ初回の授業すら迎えていないクラスもありますし、進んでいるクラスも2回目の授業を終えたところです。ここから授業を通して、新しい世代と付き合っていく中でどんな世代特性が見られるのか。僕は楽しみで仕方ありません。
これまでの世代と明らかに違う、タブレットを活用した学習が当たり前の世代。彼らと話をすることに、今、最高にワクワクしています。
iPad購入希望の先生が増えてる
ここ数日、職員室でiPadについての話をする機会が増えました。どのモデルを買うべきかという話や、アプリの話まで。
一言で言うと、魚住が「あ、こうしてiPadの話をしている今、楽しいな」と思える場面が増えました。
先ほどお話しした新入生の話に加えて、愛知県が今年度の予算として全ての県立高校の生徒に対して1人一台タブレット端末を整備する費用を計上していて、物自体は8月末までに届く予定だそうです。
小中学校と比べると少し遅れていますが、それでもこうした時代の変化を感じ取った先生方が、「自分達も、新しい時代に対応していかないと」と思っていただけたんだと感じています。
職員室に置いてあるScanSnapも使ってくださる先生方が増えてきていて、マークシートの読み取り以外にも、普段使いしてくださっている機会が増えました。
DXという言葉も広まってきた昨今、「とは言うけど、でもどこから始めたら・・・」という人にとって、とりあえず目の前にある紙をデジタル化することに特化したスキャナは、はじめの一歩として大きな役割を果たしてくれるんじゃないかと思います。
特にiPadは教職員割引が使えるので、Amazonや楽天のセールに左右されずに、いつでも一般価格よりも安く買えるのが好評でして、今年度に個人購入される先生が何人か増えるんじゃないかと期待できます。
何が素晴らしいって、まだ授業が始まって数日しか経ってないのにこういう話ができることですよ。そして、何かあったら魚住に尋ねてくださるのが本当に嬉しくて。
学校の中での魚住に対する評価というか印象が、2年前と比べると全く違うんじゃないか?と思えるほどです。僕ってこんなに色んな先生方から話しかけられる教員だったっけか?って自分でも思います。
とはいえ、愛知県教育委員会が定めた情報セキュリティポリシーでは、個人デバイスを勝手に授業に使うのはNGとしています。所属長(学校では校長先生)の許可を得て、初めて活用が許可されます。
ここでその申請用紙を用意したり、WIFIへの接続だったり、使用方法などを説明する講習会を行うのが、僕が今所属している分掌の仕事です。皆さんが快適に授業を進められる環境を用意する、やりがいのある仕事ですよ。少しでも工夫した授業をやりたいっていう先生方のために、今日も働きますよ。
食洗器を買いたい
息子が保育園に通い始めました。主な家事はこれまで妻のゆかさんがやってくださっていましたが、ゆかさんも育休を終えて職場に復帰しました。
これに伴い、家事の時短を実現しなければならない必要性が出てきました。
そこで思いついたのが、食洗器の導入です。家族3人しかいないのに、なぜか1回の食事で大量に出る洗い物。これらを綺麗に洗うことを自動化したいと考えました。
しかし我が家はまだアパート住まいです。良い土地があれば購入して家を建てたいという気持ちはあるものの、まだまだ土地探しの最中です。それこそ土地なんて降ってわいてくるわけではないので、いつの話になるかっていうことも分かりません。
となれば、これはアパートにも設置できる食洗器を買う方が、とりあえずの時短になるのではないかと思ったのです。
食洗器を探す上で、考えなければならないのが、給水と排水が適う設置場所です。
探してみると、給水については水道から分岐するタイプのものから、専用トレーみたいな部分に水を必要な分量注ぐというタイプのものまでありました。自分で注ぐのは、ちょっと面倒です。
そこで「おお、これは新しいな」と思ったのが、バケツから水を汲み上げて給水する機能がついたシロカの食洗機でした。僕が調べたのがまだまだ浅いかもしれませんが、シロカの食洗機でこの水汲み取り機能を見たのが初めてです。
https://www.siroca.co.jp/product/dishwasher_largecapacity/
これによって、電源さえ確保できれば、給水用と排水用の2つのバケツを近くに置いておくことで食洗機の設置が実現できるわけです。うむ。素晴らしい。
これなら今住んでいるアパートにも置ける!と、1人で興奮していました。
ちなみに価格はビックカメラ.comで69800円でした。ポイント還元率が10%なので、6980円のポイントが返ってきます。実質62820円というところでしょうか。この食洗機は2022年5月下旬発売なので、出たばかりの頃はまだまだ値下げもされないと思います。買うなら定価です。
ここまで調べてみると、まぁまぁ買う気になっているわけですが、妻のゆかさんに「5月下旬に発売って書いてあるから、来月の今頃に、どこの店で買うのかというのを検討する方向で良い?」と伺ってみたところ、「ちょっと待って、実はまだ私は迷っている」という感じに言われました。
食洗機とてフライパンは洗えない。ならどの道洗い物は少なくともやるのなら、そんなに状況は変わらないのではないか。
今住んでいるアパートにあと何年住むか分からないのに7万円設備に投資するのか。
機械で代用するより、あなたにはもっと手伝って欲しい家事がある。
みたいな話でした。
食洗機を置いたとしても、フライパンなどの、食洗機には入らない調理具や食器などは手洗いすることになります。つまり、手洗いがゼロになるわけではない。だとしても食洗機に少しでも食器を洗うのを手伝ってもらうことに、意味はあるのか。これは実際に食洗機を部分的に使っている人でないと、答えられない問いだなと思いました。
2つ目の、7万円の家電の寿命が短いのは如何なものかというのも問題です。冷蔵庫や洗濯機ならまだ新居にも持って行けますが、食洗機は今やほぼ全ての台所にビルトインされています。そんな新居に引っ越すとなれば、7万円の食洗機は不要となります。
新居を建てるとして、今すぐ土地が見つかり着工したとしても1年はかかります。となると、土地を探したり住宅メーカーを真剣に検討するならば更にもう1年かかるでしょうか。つまり、僕とゆかさんが真剣に家について検討することを明日から始めたら、食洗機の寿命が2年ほどになるわけです。
製品寿命2年の7万円の食洗機。流石にちょっとこれはお高い。3万6000円のHHKBでさえ、そんなに寿命を短く見積もっていません。HHKBの2倍近くする食洗機が2年という短命で終わってしまう。これは購入を躊躇する理由もわかります。
そして最後のは、ちょっとグサッときましたね。少し反省しています。
この今回の食洗機導入の件、僕はゆかさんと話していて、単に食洗機について話し合うだけだとは思えなくなってきました。
今既に生活として成り立っている状態に対して更に設備を投資して、新しい時代のより良い暮らしにするという話として考えると、食洗機だけに限った話じゃないなと思ったのです。
学校にタブレット端末を導入するか問題に、酷似している。
普段の授業にタブレット?スマホでこれだけ問題が出ているのに、わざわざそんなリスクを犯してまで使う必要あるの?これまでと同じ、黒板を使えばいいじゃない。これまでのやり方で、何も問題が起こらなかった。ならば例年通りが最適。学校というのは、敢えて不便さを味わうところだから。どうしてもやりたいならコンピュータ室があるじゃない。全部の教室でやることじゃない。費用対効果は?まさかこれだけの予算を使って、失敗することがあるの?それみたことか、やっぱり機械のやることなんて信じられない。
食洗機だけで考えていたことが、今学校でも起きている話と急にバチっと繋がって、その時言われたネガティブ意見のビックバンが頭の中で起こりました。
新しいものを導入するときに「やってみよう」と思える人と、「慎重に検討する」を発動し今すぐ決断することを回避して無限に懸念事項を並べ立てる構図に近しいものがある。
そんなフィルターで今回の食洗機問題を見ると、視界が一気にクリアになったのです。
これは・・・解決するのだろうか・・・。
今回のnewsletterは以上となります。 「いいね」を押していただけるとうれしいです。食洗機を導入して良かった!もう導入前には戻れない!という貴重なご意見がありましたら、「#こだわりらいふ」をつけたツイートや、Substack内のコメントまでお願いします。
我が家には格安のアイリスオーヤマのタンク式食洗機があります↓
https://www.irisohyama.co.jp/products/electrical-appliances/cooking-appliances/other-cooking-appliances/dishwasher/dishwasher
正直毎回給水するのは面倒ですが、排水は直接シンクに流せるので、スタートさえしてしまえば楽チンです。
何より手荒れしなくなったのが大きかったです。
最初は使っても使わなくてもあんまり時短になってないかな?と思いましたが、真価を発揮するのは本気で体力と時間に余裕がないときでした。
我が家は最近、産まれたての子猫が未熟児で、2時間おきのミルクやりが必要となり夫婦共々極度の寝不足で本当に体力に余力がなく、疲労のピーク時にはコップすら洗えませんでした。
僻地暮らし故にどんなに緊急事態でも外食や惣菜で済ますことは出来ず、必ず食事をすると洗い物が発生する環境だと本当に食洗機様々でした。
新しい生活に目新しさや改善の余地を感じてテンションで乗り切れる時期をすぎると、気合いでは乗り切れなくなる時が来たりします。
そんな時に使える家電がひとつでもあると精神的にも体力的にもグッと楽になりますよ。
レンタルとかで済ませられれば使い勝手やコスパも良くなるかもしれないですね。
子供が小さい時の、お金で買えない貴重な時間がお金で手に入るならばアリなのではないかと。
わりと、入園式みたいな節目より、日常の方がだいじなことだったりすると思ってます。