「◯◯とは」というタイトルのノートを作っとけば良かった
生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
Obsidian Syncはそこまで賢くないかも
愛知県教育委員会が主催している広大連携講座、「知の探究講座」の講座別発表会に行ってきました。 愛知県立大学の講座を僕が担当している生徒が受講しているので、はるばる愛・地球博の跡地へ。この講座の引率教員として、会場であるコンピュータ室へと向かったのでした。
今回のこの「知の探求講座」の引率は2回目でして、1回目は夏休み中に行ってきたんですが、夏に作っていただいたゲストアカウントでコンピュータ室のクライアントにサインインすると、なんとそこには夏に設定したObsidianのVaultがそのまま残っているではありませんか!
さすがにシンクライアント環境だったのでインストールしたアプリは残っていませんでしたが、デスクトップ上のファイルはすべて残っていました。
ついつい嬉しくなったのでObsidian.mdにアクセスし、インストーラをダウンロードして実行。Obsidian Syncを設定してっと。
地獄の同期の始まりでした。
夏ということはほぼ3か月前のValt。こいつを同期させたらどうなるのか。 スナップショットの日数を超えたからなのか、昔のファイル(別のフォルダに移動したファイルや、最新Vaultでは削除したファイル)がどんどんとアップロードされていきました。
ぎゃああああああ!!Valtが汚れていくぅぅぅぅ。
これなら、新規でVaultを作って、0から同期を始めたらよかった・・・。
幸いにも、どのファイルを消してどのファイルをどこに移動したのかをほぼ覚えていたので、重複しているファイルの一層には成功しました。
Obsidian Syncは、そこまで賢くないんだな。ということが分かったので、今後新しい環境で使う際は、同期に気を付ける。注意しようと思いました。
恐らく他のクラウドストレージを介して同期をしているなら、こんな問題は起こらないと思います。僕はWindowsでもMacでもiPadでもiPhoneでも同じVaultを使っているので、同期をさせるならObsidian Sync一択です。
多分ですが、Vaultそのものも、個人的なバックアップを取っておいたほうが良いなと思っています。1週間に1回、Zip圧縮させてどこかに投げるとか、そういう仕組みを作ってみようかしら。
「◯◯とは」というタイトルのノートを作っとけば良かった
と思うことが、最近めちゃくちゃ増えました。
ここんとこ大変ありがたいことに、学会誌やら雑誌やらの原稿を執筆する機会に恵まれて、文章をちょこちょこと書いています。既に書き終わったものもあれば、今月中に書き終えなければならないものもあります。 ただ、ObsidianでZettelKastenのような感じに文章を貯めていくと、不思議と文章が組み上がっていく感じがあり、本当に心地よく文章が書けるようになりました。
すごくざっくりした流れでいうと、
普段から気になることをまとめていく
原稿の依頼を受ける
依頼のテーマに従ってアウトラインを組み立てる
アウトラインを適宜修正しながら本文を書く
みたいな感じです。 僕はというと、真面目に情報を整理することを結構怠っている人間でして、デイリーノートに書いている内容はほとんどログです。 そのログの内容には一応タイトルはつけているものの、そこで止まってしまっていることが本当に多くあります。
その結果どうなったかというと、例えばScrapboxについて書いてくださいとか、Obsidianについて説明してくださいって言われた時に、そのアプリやサービスについて、1文2文書くわけですよ。 その時点で、腕が止まってしまうんです。 最近こういうことが多々あったので、本当に困りました。
Scrapboxで言うと、僕が普段働いている学校や、自分の意見を語る場所で、特にネット界隈ではないところではScrapboxなんて全く知られていません。 そんな場所でScrapboxについて話す機会が何度もあると、ある程度の決まり文句が必要です。 当然ながら、その決まり文句をいちいちその場で考えていては、リソースの無駄遣いです。Scrapboxの本質的なところまで辿り着けなくなるかもしれません。
そんなことをここ最近何度か経験して、思うところが出てきました。
自分が知り得た情報を、ちゃんと説明してるようなノートを作っておこう。そうすれば、それについての文章を書くときに、もっと困らなくなる。
きっと僕が普段からやっているZettelKastenでは、まだまだその辺りが足らなかったんだなって実感しました。 個人的にはNotePlan3から始まったデイリーノートシステムですけど、始める前と比べると、うんと文字を書いているってことは自覚できています。 しかしそれでも、文章を書くときに「材料が足りない」って思える場面がまだまだあるっていうことに気がつきました。 文章を書くとき、その文章のための材料が足りなければ、その場で頭の中で考えて捻り出すか、書くという行為を一旦中断して、材料を集めるという行動に切り替えなければなりません。これが時間のロスに繋がります。 もし日頃からちゃんと情報を体系立てて整理して、必要な時に引き出せるようにしておけば、Scrapboxについて説明する時に「Scrapboxとは」という説明を見ながら文章が書けるわけです。
今回の経験がなければ、僕が「ちゃんと日頃から知り得た情報を、後になって説明できるように、メモをノートとしてまとめておこう」なんて考えなかったと思います。 この自分に対しての戒めが、誰かの役に立てたらと思って書いてみました。
あーそれとちなみに、アウトラインを組み立て続けたらぐちゃぐちゃになってしまって、新しいアウトラインを作りたくなるっていう現象に名前もつけてみたいです。
勤務校のDX計画が一気に進んだ
前回のnewsletterでは、進まなくてメンタルがやられそう!みたいなタイトルをつけました。
実際、僕と僕の上司にあたる先生と教務主任で、「今後の学校DXをどうやって進めていこうか会議」というのを計画していました。 ところがそれが打って変わって、「デジタル化なんて様々な懸念があるんだから、そんなに急いで進めるものではないからね」の一点張りだったお上の方たちが、「魚住先生がいる間に早く進めて」と言い出しました。(僕が直接その先生方から聞いたわけではないので、あくまで伝聞ですが)
今まで一体何と戦ってきたんだろうか・・・。
僕自身、常に信念を曲げずに、ここまで活動をしてきました。正直な話、同じ職場の中で魚住を敵視する方もお見えだと思います。これまで積み上げてきたものが一気に崩れるような、しかも見方によっては余計な仕事が増えるとまで思えてくるような業務改革を、その仕事を何年も経験しないまま業務改善を突然言い出すのですから当然です。 それでもお上の方達は「今このタイミングで変えないと」と言う意識が芽生え、かなりの反対意見が出ながらも進めようとしています。
これをどう捉えたら良いのか。素直に喜べない自分がいます。
ただ言えるのは、いくら下々の人間があらゆる手段を用いて、新しい考え方にネガティブな意見を出そうとも、上がやると決めたらやる方向になるということ。
僕は勤務校では分掌主任でもなければ、立場がある教員でもありません。ただの教諭に過ぎません。 人よりちょっとパソコンに詳しくて、「もはや業者」って言われるくらいなものです。 そんな魚住の意見を少しでも参考にして貰えるなら、色々と準備したり、試行錯誤していて良かったって思います。 ただこれまで断固反対され、先送り先送りされてきた矢先に180度状況が変わったことに、意識がついていけない自分がいます。
まさに今、パラダイムシフトが起きた。 そんな瞬間を体感した。そんな1週間でした。
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