こだわるって、楽しい
生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。
教員の働き方改革がTwitterトレンド入りしてた
「給特法」の在り方含む教員の働き方改革を中教審に諮問 永岡文科大臣 | TBS NEWS DIG
今週の頭に、給特法に定められた4%を10%に引き上げるというお話が出てきて、学校の先生の働き方改革という単語がTwitterでトレンドになっていました。
それだけ、世間からの注目も高い上に、長時間労働が冗長化した職場での悲痛の叫びが多かったこともあって、トレンドに入ったのではないかと思います。
この手の話題、僕も度々このnewsletterで話題にしてきました。今思い出すと、学校の先生の仕事の内容によって残業に入るかどうかを裁判で争った話について書いていたら、ゆかさんの陣痛が始まったんでしたね。
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あれから2ヶ月経って、僕・ゆかさん・3才・生後2ヶ月の4人暮らしにも慣れてきました。
下の子、すごいんですよ。20時から朝の6時くらいまで、ぐっすり寝てくれて、ほとんど起きないんです。
しかもこの夜の間、うんちもしません。朝起きて、授乳が済むと、ちょうどよくオムツを交換するタイミングがやってきます。
何この理想的な生活リズム。僕も見習いたいくらいです。
高校3年生の担任をやりながらも、18時には退勤できています。19時前には帰宅できている生活を送れています。
もちろん周囲のサポートがあってこそで、本当に毎日感謝してもしきれないくらいですが、それ以上に、下の子が手がかからないんですよ。
ああでも、ギャン泣きはします。するんですよ。でももう、僕もゆかさんも体力の限界を感じていまして。
上の子が生まれたばかりの頃は、夕飯の最中にギャン泣きが始まるとどちらか対応していました。
今はもう、そんな余裕がありません。泣き止むまで抱っこなんてことをやれる体力もなくなりました。
最低限、おむつを替えて、授乳後だったらゲップさせて、それでも泣くんだったら、そのまま泣かせとこうか。
全ての場合に放置するわけではありませんが、もうどうしようもない時は、どうしようもないよねという感覚で育児に関われるようになりました。
上の子が乳児だった頃なんて、「泣き止むまで抱っこするんだ!じゃないと満足度が下がる!!!」というマインドで抱っこに明け暮れていたので、もう僕もゆかさんも疲弊してました。
[#95 ゆかさんと語る産後1ヶ月の様子 作成者:さおとめおとらいふ](https://podcasters.spotify.com/pod/show/saotomeotolife/episodes/95-1-e9hpba)
これが当時配信していたPodcastです。あー、なんで俺こんなデレデレした声で話してんの。めちゃくちゃ恥ずかしい。
この時に感じていた苦悩。それはもう過去のことです。もうね、今だったら泣いてても、「ごめんご飯食べ終わるまで待っとって」と言いつつ、食事を優先することも増えてきました。
それでも泣き止まなかったら、抱っこすることもあるんですけど、意外と泣き止んでくれることもあって、3年前と比べてかなり心が楽な状態です今。
話を働き方改革に戻します。
Twitterでは教師の長時間労働が話題になるたびに、やれ定額働かせ放題だの、抜本的な解決が必要だの、あれやこれやとご意見が飛び交います。
確かに、特にまだ小中学校では、遅くまで働くことが美徳だと思っている先生がいらっしゃるのも事実です。
時間をかけるということは、コストがかかっているということ。コストをかけたらかけた分だけ、丁寧に仕事をしたんだと。私はとても素晴らしいことをしたんだと自負する先生が、実際にいるわけです。
ちなみに僕の勤務校ではそんな先生は全然いなくて、みなさんとても早く帰っていきます。これは本当にすごい。18時に帰宅する僕の方が、他の皆さんと比べて遅い方の部類に入るんですよ。
僕だって前任校では最長で26時まで残っていたこともありましたし、その頃なんて21時は学校にいることが当たり前でした。
仕事はやってもやっても片付かないものでした。そして、自分よりも目上の先生が死に物狂いで働いていると、帰りづらいなと思うものです。
そんな学校の中で、必ず定時で帰るような人がいたら、正直な話、誰もその人に仕事を振らなくなるんですよ。
その人は仕事をサクッと終わらせて、さもできる人風にテキパキ動いているかのように見えるんですが、実際はその人に仕事を振るだけで面倒なことになりそうだと心配して、あまり頼りにしなくなっていきます。
まだお子さんが小さいご家庭だったり、家族の事情を抱えていらっしゃったり、プライベートでの理由を抱えている先生ももちろんいらっしゃるので、代わりの誰かにしわ寄せがいっているのは仕方のないことです。
ただTwitterを見ていると、その仕事を押し付けられた側の悲痛な叫びが結構多くて、見ているだけで心苦しくなります。
ただ僕が思うのは、学校での仕事の、そもそもの絶対量を減らせなかったのかということです。
本末転倒な話になるんですが、ロイロノートやTeamsの年度更新やら新入生のアカウントの整備やらは、結構労力がかかる作業で、実はまだ勤務校では校務支援システムの今年度の設定が終わっていません。
5月も下旬に差し掛かろうとしているんですが、僕の中では今年度が正しく始まってないんですよ。
それでも、Teamsやロイロノートを整備することで、これまで紙のノートや問題集を提出させて点検していた作業がデジタル化されて、画面上で確認する作業になれば、かなりの時短が実現できます。
そう考えると、僕が自分が働いた分、みなさんの働き方を改革するきっかけにもなります。僕が遅くまで残ることで、自分だけの仕事をやるんじゃなくて、他の先生方の仕事が楽になるんですよ。
これがね、僕が頑張る原動力だったりします。僕が仕事をすると、校内での仕事の効率が上がって、長時間働く原因となっている作業が少しでも減る。
それで同僚の先生方が少しでも早く帰られるようになって、翌日のコンディションが整うようにもなれば、もっと仕事の効率が上がります。
僕がDXを進めることが、先生方の長時間労働是正に直接つながる。もうね、そう考えるだけでテンション爆上がりですよ。
そして、その仕事がひと段落つけば、僕だって早く帰れるようになるわけです。この仕事の役割分担。最高です。僕はやりたい仕事をどんどんやっているだけなんですが、それが先生方の働き方の改善に繋がり、結果として子どもたちにも還元されます。
そう思うとね、使命感が湧いてくるんですよ。
そして、DXをどうにかして進めたい!と奮闘した3年間の記録が1冊にまとまりました。
長時間丁寧に働くことが素晴らしいと思っている人がいる中で、どうやってコストを下げるのか。どうやって本当に必要なことに時間を使うのか。
真剣に考えて、仲間の先生方みんなで乗り越えた。そんな物語です。
気づきました?この文章は、学校DX物語の宣伝です。
やっと印刷工程に入ったんですよ。みなさんからのご感想をいただきたいので、手に取っていただけることを、楽しみにしています。
逆境に負けない 学校DX物語 | 魚住 惇 |本 | 通販 | Amazon
DX本からの今後の展開についての悩み
ちょっと後半は、うだうだと悩み考えている文章が続きます。ご了承ください。
DX本の表紙画像がAmazonに登録されたのがGW後のこと。そのタイミングでTwitterで告知を始めました。
そしてふと、Twitterで日々やり取りをさせていただいている方のフォロワーを改めて見てみると、なんか、僕以外のアカウント、フォオロワー数が伸びとるじゃないですか。
なんでそんなに伸びてるの?何した?
僕が観測している範囲で言うと、昔からTwitterをやられていて、その頃からフォロワー数が多い人ももちろんいます。
でも、それ以外の、ここ最近見るようになった方のアカウントのフォロワー数が結構増えているのを見てしまいました。
一体何をしたら、フォロワーが伸びるんでしょう。
先週の土日は、そんなことばかり考えていました。
色々と調べてみると、Twitterのアルゴリズムが変更されたようで、Twitter内でよくコミュニケーションをとっているアカウントが、おすすめの部分に表示されるように変わったとか。
どうすんの、Twitterで文字通りつぶやいているだけの僕のようなアカウント、ぼっちじゃん。
フォロワー数=戦闘力って、どっかの漫画で読んだことがあります。僕のアカウントなんて雑魚。ナッパが来たらまず殺される。
フォロワーってどうしたら伸びるんでしょうね。
iPad本で垣間見えた闇
iPad本を出版したことで、Twitterでは結構感想などをいただきました。
その時期に、学校でiPadを活用していることを情報発信しているアカウントの方ともやり取りするようになりました。
一応ね、本を出したらフォロワーさんが増えるかもと思って、その時期にもどうやったらフォロワーを増やせるのかっていうことを調べたりしたんですよ。
毎日ツイートしたり、ニュースについて思うことを語ったり、iPadの使い方を発信したり。有名人に絡んだり。
なんかそういうことをやれって、いろんなところに書いてありましたわ。少なくとも僕が良いなと思ってる人は、あまりそういうのやってないんですけどね。
その時は、これが今の時代の正解なんだと思って、ちょっとだけ真似事みたいなことをやってみました。
確かにいろんな人と知り合うことはできた。でも、ひとたびiPadの活用について投稿すると、引用リツイートで自分のブログのURLをこれみよがしに貼り付けてくるんですわ。
あぁ、目的はそっちですか。ブログ記事への誘導ですか。お疲れ様です。
そう思うと、あまりそういう人の材料にもなりたくないなと、正直思ってしまいました。
そのアカウント、図解を投稿すると必ずいいねが100個とか50個とか、キリが良すぎる数でついていました。どこかと契約したかな?
そういうのを見ると、自分が欲しかったフォロワーというのは、一体何なのだろうと疑問に思うようになりました。
かといって、「フォロワー数なんて、今の時代関係ないよ。」というアドバイスをいただいたとして、そのアドバイスをしてくださるアカウントには数千数万のフォロワーがいるわけです。
その立場になってみないと、フォロワー数について気にしなくなるというだけなんじゃないのか。
でも、かつての自分は、2000超えたらまぁいいかなぁなんて思っていたのも事実。それが2000を超えたらその倍を望むように、気がついたらなっていました。これが資本主義、これがドーパミン。
今の自分を客観視すると、かなり滑稽です。フォロワー数に惑わされている哀れな男です。
みなさん、僕の何が見たくて、フォローしていただいているんでしょう。
有益な情報だとか、プレゼントだとか、そういうのをツイートするとフォロワーが伸びるとみたことがありますが、やってることはスネちゃまと変わらないんじゃ?とも思うのです。
それはその人がすごいんじゃなくて、その人が持ってる情報に価値がある。じゃあ、その情報だけが欲しい人は、他の人でも事足りるはず。
うーん。
自分がニッチすぎるのだと気づく
そんなことを考えていた月曜日、学校DX物語にも登場する学年主任の先生と、少しこのことについて話してみると。
「魚住先生の場合、多くの人に刺さるんじゃなくて、少ない人に深く刺さるんじゃないですか?」
と言われました。ここでハッとしたんですよ。確かにその通りだと。もうこれだけで、心がうんと軽くなりました。
多くの人に、本を読んでもらいたい。魚住惇という存在を知ってほしい。でもそれとは別の感情として、フォロワーをお金で買うなんてことはやりたくない。そう考えていると、今まで以上のTwitterでの活動は時間的に無理があるなと思ったのです。
それとね、自分のアカウントの方向性について、もうちょっと具体的に考えてみました。
例えば、「#教職員垢で朝の挨拶を」というハッシュタグ。これを使って「おはようございます」と投稿している先生方が多くいらっしゃいます。Twitterでは望みが薄いかもしれませんが、このハッシュタグを僕も使うと、ちょっとは認知度が上がるんじゃないかと思いました。
でもねぇ、僕のキャラ的に「今日も1日がんばりましょう!」とかじゃないんですよね。あと、「感謝の復習」も自分には似合いません。元生徒会長の学校の先生とかに、そういうキャラの人、多いんですよ。「頑張れば夢な必ず叶う!」みたいな、レンジャーレッドのまま先生やってる人。
これだけ輝かしいと、思わず見惚れてしまいそうにもなりますが、眩しすぎて自分には真似できません。息が続かない。ムスカ。
精一杯、同じようなことをやろうとして投稿したのがこちらです。
https://twitter.com/jun3010me/status/1660402124499587072?s=61&t=3TGiOnbcBiZc1Rwxpq8zPg
結構頑張りました。こういうキャラじゃないっての。 でも、次の日には、ちょっと自分らしさが出てきました。
https://twitter.com/jun3010me/status/1660756434387357696?s=61&t=3TGiOnbcBiZc1Rwxpq8zPg
こっちの方がよっぽど楽しいし、自分がそのまま出ている感じがします。専門用語だらけですけど、わかってくれる人は、理解できる人だけでいい。
もしも同じことを自分のiPadでもやってみたいという人がいたら、その時に説明したら良いなと思いました。
DX本という商品を売る身としては、どうしても資本主義的な動きをしなければなりません。ものを売るっていうことに重きを置いた場合、時として自分自身のスタンスや考え方を変えなければならないと僕は思います。
ただ、商品をとにかく売ることだけに注力してしまうと、それはそれで良くない方向にも進んでしまいそうだなとも思うのです。
このバランスの中で、特に僕みたいな不器用な人間は、変に飾らず、そのままの自分を出す方が、熱心についてきてくれる方から応援してもらえるんじゃないか。
今回の文章の中で、かなり瞑想もしましたが、なんとか方向性を見出せたんじゃないかと思います。ちょっとナーバスになってきた頃には、誰かに話すってことが人間にとって大事ですね。
相談に乗ってくださった方、ありがとうございました。自分の道が、少しだけ見えた気がします。
今後のツイートがマニアックすぎる感じになるかもしれませんが、これも実験中だと思ってご容赦ください。
こだわるって、楽しい。
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